こんにちは。韓国で2人の子どもたちを日韓バイリンガルにしようとしているまめちゃん(@mame_chang)です。楽しかった一時帰国が終わると韓国に戻り、いつもの日常生活が戻ってきます。楽しい時間って、どうしてあっという間に過ぎるのでしょうね?! 独身のころは自分の楽しみだけを追いかけていればそれでよかったのですが、バイリンガル子育てを始めた以上、日本への一時帰国は子どもたちが日本語や日本文化に触れる絶好の機会です。
私は全て「日本の方がいい」や「日本万歳!」みたいな人ではないのですが、言語については深い興味と好奇心をもっています。子どもたちが日本に滞在した後、韓国という元の環境に戻ると言語的にどうなるのか・・・? その様子が保育園の先生から直接聞けるのは、かなり興味深いことです。
今回は、約1ヶ月の日本滞在を終えて韓国に戻った後、もともと通っていた保育園に子どもが通ったときの様子についてお話しします。
一時帰国後の初登園の様子からの気づき(保育園児の場合)
今回の一時帰国、あっという間に1ヶ月が過ぎました。12月ごろからリサーチと下準備、保育園や小学校と連絡を取り1月のはじめに一時帰国をしました。日本にいる時間は本当に、本当にあっという間に過ぎていき、韓国に戻ってきてからはそれぞれ元の保育園と小学校に行っています。
一時帰国中に日本の保育園と小学校に通ってみた子どもたちが韓国に戻ったあと、問題なく元の保育園と小学校になじめるのかというのは親としては気になるところです。今回は「言語」に焦点を当てて、子どもたちの意見と先生のお話、そして家の様子を交えてご紹介します。まず、このブログでは下の子の「保育園児の場合」です。
もとの保育園にはよろこんで登園!
このブログでも何度か書きましたが約1ヶ月の間に13日間日本の保育園に通いました。その間、ほぼ100%日本語の環境にいて、韓国に戻った翌日から元の韓国の保育園に通い始めました。子ども自身は日本の保育園では一時保育の子供ばかりのクラスだったので、年齢(月齢)もバラバラで仲がいい子もできず、早く韓国の保育園に戻りたがっていました。そのため、一時帰国後の初登園では、お友達に買ったお土産(日本のお菓子)を持って喜んで保育園に行きました。
では、次に子どもに聞いた話、保育園の先生の話、家での様子、などです。
★.子どもの話から
帰宅後、子ども日本語で聞いてみました。
子どもはニコニコしながら答えてくれました。
と日本語で答えてくれました。楽しくて何よりです。子どもには「ちゃんと韓国語は話せたか?」「日本語が出てくることはなかったか?」などなども根掘り葉掘り聞きたかったのですが、この辺は保育園の先生に聞くことにしました。
★.保育園の先生の話
初登園の夜、保育園の連絡帳には特に変わったことは書いてなかったので、園長先生にカカオトーク(日本だとLINEみたいなもの。韓国では気軽に保育園や小学校の先生とSNSでやりとりします。)で、ちゃんと保育園での生活に戻れていたか、韓国語がちゃんとしゃべれていたかを聞いてみました。すると・・・
とのことでした。保育園の先生達は決して日本語がわかるわけではないのですが、やはり隣の国のせいか簡単な単語なら知っていることもあります。園長先生も日本語ができるわけではないのですが、「せんせい」と日本語で言われて意味がわかったそうです。
これは、上の子の場合とかなり違います。上の子は2歳半ぐらいの時に一時帰国で日本の保育園にあずけたのですが、3週間の日本滞在のあと韓国の元の保育園に行かせたらどうだったか、今でも当時の上の子の保育園の先生の言葉はっきりと覚えています。
そして、その次の日からは普段どおりに戻ったそうです。もちろん、上の子と下の子では一時保育であずけた年齢も違うし保育園も違うので、一概に比較はできません。しかし、一言だけ日本語がポロっとでてきたことは、興味深い共通点だと思います。
★.家での様子
下の子は韓国の家に戻ってきたのが自分でもわかるようで、「ここ、私の家~」などと話しながら日本で買ってきたおもちゃや塗り絵、ガチャガチャの戦利品などで遊んでいました。家での様子は...... 韓国に戻ってきたためちょっと韓国語がまたでてきたかなぁ、という感じです。
また、日本のおばあちゃんの家にはDVDやインターネットがないことを知っていて、自分の韓国の家にはあることを知っている下の子。
とさっそくパパにおねだりして、しまじろうのDVDを見ていました。
一時帰国後の様子からわかることは・・・?
これからのことから考えると、一時帰国中に日本の保育園に通っていたことで下の子の頭の中は「日本」になっていたようです。そして、家に帰ってきて「ここは韓国で、ここは私の家」とわかっていても、家の中では日本語を使うので頭の中はまだ「日本語」となっていたようです。
それが、韓国の元の保育園に行くことで「日本」が「韓国」となり「日本語」が「韓国語」とシフトしていったように思います。初日なので、その痕跡が見えるのが先生に「せんせい」と日本語で話しかけたことかなぁ、と思います。一時帰国後の初登園の日は、子どもの頭の中で国や言語が切り替わる時なのかもしれません。
このような言語が切り替わるのは、子どもたちの頭の中で起こっていることです。いくら自分の子どもとはいえ、自分以外の人の頭の中なんて覗けないですよね・・・。このような言語の切り替えは「コードスイッチ」と呼ばれています。なかなか面白いのですが実際に切り替わる瞬間が目には見えないが残念です(コードスイッチについて詳しくは参考記事へ↓↓)。
まとめ
今回は、一時帰国が終わり韓国に戻ってきてすぐに元の保育園に通い始めた時の子どもの様子について書きました。韓国に戻ってきたことで、頭も言語も「韓国」に戻った下の子。次の一時帰国の日程は全く決まっていませんが、次の一時帰国までに家庭でできることは何だろう......?と考えてみました。それはきっと以下の4つだと思います。
- 家の中では日本語で話す。
- 日本語のDVDなどは積極的に見せる(もちろん、時間を見せる本数は決めて)。
- 日本で買ってきた保育園児用の教材などを使う。
- 日本の絵本の読み聞かせをする。
ざっとこのくらいでしょうか。DVDや絵本の読み聞かせは本人も喜ぶのでやりやすいし、日本で買ってきた教材も遊び感覚でできるので、楽しそうです。しかし・・・ 難関は「家の中では日本語のみで話す」です。
何が難関なのかと言うと、最近、韓国人の夫が家の中で韓国語で子供達に話しかけたり、上の子も家の中で韓国のテレビを見たり韓国語で話すことが少し増えてきたような気がするので、その辺を自然に日本語のみにするにはどうしたらいいか、悩むところです。
これは、以前「現地語を使わせたくない時の方法はコレ!」や「これって日本語版もあるね!」でご紹介したように、日本語をできるだけ楽しく使うように誘導していくのがいいかなと思います。次の一時帰国を楽しみにしつつ......(詳しくは参考記事へ↓↓)。