こんにちは。韓国で2人の子どもたちを日韓バイリンガルにしようとしているまめちゃん(@mame_chang)です。独身の時は数年の間、韓国語を勉強したり働いたりしながら韓国に住んでいました。
そしてその後、一度日本に完全帰国しましたが、結婚して再び韓国に住むことになりました。結婚してからまた韓国に住むことになって改めて感じたことは、独身の時とは自分を取り巻く環境が全然ちがうということでした。
そして妊娠して出産したわけですが、独身の時に見えていた世界は、妊婦の時、出産して子どもの母親として見る世界とは違うと思いました。そしてこのブログには何度か書いていますが、以前から先輩ママや先輩パパには、
と言われていたこともあり、子どもは日本語や日本文化がわかる人になってもらおう!と思って日韓バイリンガル育児を始めました。それから約15年が経ちました。
今回は、上の子が生まれた頃に感じたことや、考えたことを思い出しながら「周りに日本人がいないという環境で子どもを育てること」について書いてみたいと思います。
周りに日本人がいないという環境で子どもを育てること
うちの子ども達は、2人とも韓国生まれ韓国育ちです。日本には住んだことがありません。一時帰国で私の実家に夏休みや冬休みに行くぐらいです。
出産の時は、日本で産もうか韓国で産もうかいろいろ考えましたが、産後どのように子どもを育てるかや家の構造などを考えて、韓国で産むことにしました。
上の子が生まれてから、親戚が世話を助けてくれたりしているうちに1歳を迎えました。1歳といえば少しずつ言葉が出る子もいて、かわいさが増す頃です。。上の子は、私がフルタイムで働いていることもあり1歳を超えてすぐ保育園へ通わせることにしました。
ここは韓国。韓国にはたくさんの日本人がいて、留学生、駐在員、結婚して住んでいる人など、本当にたくさんいます。しかし、いくらたくさんいるとは言っても、日常的に毎日会えるわけではありません。
そして保育園に入ると言葉が増えるといいますが、うちの上の子もしゃべりだしました。
と聞いていた私は、ホッと一安心しました。 ところが....!
口から出てくるのは
とか
とか....。
そして、保育園、公園で会うお友達、親戚、周りはぜーんぶ韓国人です。毎日毎日、韓国語で話しかけられ、韓国語で答えて、また韓国語で話しかけられ、韓国語で答えての繰り返しです。
ここでは私は、「周りに日本人がいないという環境」に自分がいることをさらに意識しはじめました。そして、思ったのが、
私が韓国語を始めて何年か後に覚えた言葉も、あっという間に使いこなす子ども。
うらやましいなぁ...。でも、それだけでいいのかな?
ということです。
周りに日本人がいない環境について考えた2つのこと
そんな上の子を見て、なんだかママから離れていく気がしました。そして思ったことは・・・
1.もしかしてこのままうちの子は韓国語しかしゃべれなくなるのかな。
2.大きくなっても日本語でちゃんとお話ができたらいいな。
と自分に問いかけた時の答えは
ではなく、
でした。
周りに日本人がいないのなら子どもには誰が日本語を教える?
でも、どうしたらいいのでしょうか。韓国にはたくさん日本人が住んでいるけど、毎日会えるわけでもありません。やり方としては例えば、次のようなものがあります。
・日本語教室に通わせる。
・日本のテレビでも見させる。
・私が日本人なんだから私が教える。
...とはいえ、韓国人の大人を対象とした日本語教室はたくさんあります。机に座って教科書を読んだり会話をしたりするのです。でも、赤ちゃんや幼児に日本語を教えてくれるところはありませんでした。
日本のテレビを見せることはできましたが、テレビをつけっぱなしにして子どもに見させるのには抵抗がありました。また当時は日本のテレビはネットでも見られましたが、まだまだ種類も画質などもいまよりもよくなかった気がします。
そして、私......。仕事が日本語の先生で、経験はもう20年以上あります。しかし、大人の学生には教え慣れてても子どもに、しかも自分の子どもに日本語教えるなんてやったことがありませんでした。
何から始めたらいいんだろう?
育児書読んだらいいのかな?
いや、ネットで調べる?
失敗したらどうしよう?(そもそも失敗って何?)
色々な考えが頭をめぐりました(汗)。
日本人の親としてできることをやろう!
そのような葛藤があったものの、
このような感じで私の日韓バイリンガル育児は始まりました。情報収集、試行錯誤の繰り返しです。
あれから約14~15年。保育園児だった上の子は、中学生となりました。色々ありましたが今でも私との会話は日本語のみですし、私の方針をちゃんと理解しています。
日本人の親として、日本語や日本文化を子どもたちに伝えていこう。そう思って、日本語教師的な目で見てみたり、大学院時代の私の専門である第二言語習得の視点から見てみたり......。
時には日本語教師の経験が大いに参考となり役だち、時には全く使えませんでした。大学院時代に学んだ第二言語習得の理論が、海外でのバイリンガル育児に当てはめてみると意外と使えそうだったりしました。
この試行錯誤や成功と失敗など......。それをこのブログに書いています。海外在住の日本人の親として、
と決めたら、もうやるしかないですね。
まとめ
今回は、独身時代とちがって結婚して海外で子どもを育てるとなった時、周りが韓国人ばかりで子どもも私に韓国語で話しかけてきたことがあったことや、日常的に接触のある日本人が私だけであっても、日本語がネイティブである私自身が
と決めたら、情報収集をしながら実践し試行錯誤を繰り返す......。もうこれしかないと思った話をしました。
約15年経った今でも、子どもとは日本語でコミュニケーションができているし、学校の話だけでなく美容や恋愛の話まで日本語でできています(単語が足りないこともありますが...)。
毎日日本語でコミュニケーションが取れる相手は、私しかいなくて周りに教えてくれるような場所もないなら、最初に心に決めたことをどんどん実行していくのみです。
そしてこれはきっと子どもがもっと大きくなっても、続いていくと思います。