こんにちは。韓国で2人の子どもたちを日韓バイリンガルにしようとしているまめちゃん(@mame_chang)です。韓国に住んでだいたい15~16年が経ちました。そして学生時代にはアメリカにも約1年だけですが住んだことがあります。
アメリカにいた時、そして韓国に来てしばらくは学生をしていました。まだ独身だったので自由だったし、自分がしたい勉強をしたり友達と遊んだりして勉強は大変でも楽しかったのを覚えています。
私の周りには現地の人もいましたが、外国人としてアメリカや韓国に滞在している人もたくさんいて、いろいろな人達と知り合うことができました。私は、留学生、私費留学生、そして今は配偶者として韓国に滞在していますが、海外在住と言っても色んな立場、パターンがあるなぁと思いました。
よく「海外在住」と、ひと言でまとめられることがあるのですが、本当は海外在住といってもいくつかのパターンがあるのではないかと思います。今回は、海外在住ってどんなパターンがあるのか、おおまかに見てみたいと思います。
海外在住には9つのパターンがある。そのパターンとは?
では早速みていきたいと思います。主に9つのパターンに分けられる「海外在住」。それを箇条書きにして並べてみると次のようになるかと思います。
1.学生で単身。
2.単身赴任(学生ではない)
3.日本人夫婦(子どもはいない)
4.日本人夫婦(子どもは日本または他の国)
5.日本人家族(家族全員日本人)
6.国際結婚で子どもがいない夫婦(夫か妻どちらかの国に滞在)
7.国際結婚で子どもがいない夫婦(夫の国でも妻の国でもない第三国に滞在)
8.国際結婚で子どもがいる夫婦(夫か妻どちらかの国に滞在)
9.国際結婚で子どもがいる夫婦(夫の国でも妻の国でもない国に滞在)
1.~4.そして6.7.は、子供がいません(または一緒ではありません)。5.も家族全員日本人なら海外にいても家庭の言語は自然と日本語になるかもしれません。
しかし、8.や9.の場合は子どもがいて家庭の中の言語も日本語かもしれないし日本語ではないかもしれません。海外在住といっても、このどのパターンになるかによって、置かれている立場や環境が変わってくると思います。
ちなみに、私の場合は8.に当たり夫が韓国人で子どもがいて夫の国にいるという状態です。最初に書いたようにアメリカに住んでいた時や、韓国に独身の時に韓国語を勉強しに来てた時は、1.でした。
でも、個人的には一度9.の旦那の国でも自分の国もない国に住んでみたいなぁ、とも思います。
海外在住をバイリンガル育児の面で考えると?
このブログのメインテーマは「海外でのバイリンガル育児」なので、この辺で少しバイリンガル育児について考えてみます。さっきの9つのパターンだと、1.は独身でそもそも子どもがいない、そして3.は結婚してるけど子どもがいません。そして国際結婚でも6.と7.も子どもがいないので、ここでは除外して、1.と3.6.7以外について考えてみたいと思います。
1.と3.、6.7.を除外すると......
2.単身赴任(学生ではない)
4.日本人夫婦(子どもは日本または他の国)
5.日本人家族(家族全員日本人)
8.国際結婚で子どもがいる夫婦(夫か妻どちらかの国に滞在)
9.国際結婚で子どもがいる夫婦(夫の国でも妻の国でもない国に滞在)
このようになります。2.は子どもと一緒ではないですがもしかしたら本国に子どもを残して来たというのも考えられます。ここで2.と4.についてちょっとお話します。
2.単身赴任(学生ではない)
4.日本人夫婦(子どもは日本または他の国)
この2つのパターンは親の一方または両親は海外にいますが子どもは日本や別の国ということになります。子どもの年齢にもよりますが、ビデオチャットなどを使って頻繁に子どもと連絡を取り合えば、子どもにも日本語がネイティブの親の日本語を聞かせることができます(子どもが日本にいるならあまり関係ないですが...)。
5.日本人家族(家族全員日本人)
これは駐在員のご家族でよくあるパターンだと思いました。もし家族を日本に残して、ご自身だけ海外に来るなら2.のパターンとなりますね。家族全員日本人で子どもがある程度育ってから海外に来る場合、学校は現地校の場合もあります。
しかし駐在員の方だとお子さんは日本人学校やインターナショナルスクールという場合もあります。しかし少なくとも家庭では家族とのコミュニケーションは日本語のはずなので、日本語の維持と向上、そしてインターナショナルスクールの場合は英語の向上を目指すのではないかと思います。
8.国際結婚で子どもがいる夫婦(夫か妻どちらかの国に滞在)
9.国際結婚で子どもがいる夫婦(夫の国でも妻の国でもない国に滞在)
8.でも9.でも、子どもを現地校に通わせるなら家庭では日本語、補習校があるなら週末は補習校ということができるのではないかと思います。ただし、夫婦のどちらかが日本語がわからない時は、日本語がネイティブの親と子どもだけが日本語で、もう1人の親と子どもはその他の言語でコミュニケーションとなると思います。そして家族全員が集まった時は、全員がわかる言語で会話... となると思います。
なんだかよくわからなくなってきた方のために、8.の例としてバイリンガル育児のインタビューを以前したことがあります。その方のご家庭の様子を参考になさってください↓↓。
「海外在住 = バイリンガル育児」ではない
このように、9つのパターンがある「海外在住」ですが、見てみたように「海外在住 = バイリンガル育児」とはなりません。お子さんがいないこともありますし、子どもがいてもある程度大きくなったら別の国にいることもあるし、日本に妻子をおいて単身赴任というパターンもあるからです。
しかし、子どもと一緒に海外に住んでいて、
と思ったら、あとはもう実行するのみです。...とはいえ、何をどう始めたらいいかわからない方は、↓↓の参考記事をご覧ください。
海外在住の強みを生かしながら...
そして、海外在住で子育てをしている場合は、その強みを生かしてバイリンガル育児をしたらいいと思います。子どもが現地校に通っているなら、現地の言語は現地の学校におまかせして、家の中、家族とは日本語をがんばる...。
「5.日本人家族(家族全員日本人)」の場合も、子どもが現地校やインターナショナルスクールに通ってるなら、家庭では日本語をがんばる......。
もし、「9.国際結婚で子どもがいる夫婦(夫の国でも妻の国でもない国に滞在)」のパターンだと、夫婦の母語は違うはずです。そして現地の言語までいれると、言語が3つとなります。それをうまく覚えてもらうと、言語が3つなのでバイリンガル育児ではなくトリリンガル育児となります。
海外在住のパターンが9つもあると、バイリンガル育児、トリリンガル育児、そして触れる言語の種類もかなりのバラエティがでると思います。
しかし1つだけ注意すべきことは、これです。
・言語ばかりに焦点を当てすぎない。
ここで、
と思う方がいるかも知れません。しかし、言語がいくらたくさんできたとしても言語の習得自体をゴールとするのではなく、その言語を使って何がしたいのか、どんなことができるようになってほしいのか、などが重要になります。なぜなら、言語は誰かとコミュニケーションをするための手段なので、手段だけあっても伝えたい内容などがないとその手段(道具)を使いこなせないからです。ここ、本当に大切です。
まとめ
今回は「海外在住」という言葉はよく耳にするけれど実は種類が9つあるということと、そして子どもがいるなら、海外在住の強みを生かしてバイリンガル育児やトリリンガル育児も目指すことができるとお話しました。
最後にもう一度、9つの「海外在住」や「注意すべきところ」は次の通りです。
ポイント
★.海外在住の9つのパターン
1.学生で単身。
2.単身赴任(学生ではない)
3.日本人夫婦(子どもはいない)
4.日本人夫婦(子どもは日本または他の国)
5.日本人家族(家族全員日本人)
6.国際結婚で子どもがいない夫婦(夫か妻どちらかの国に滞在)
7.国際結婚で子どもがいない夫婦(夫の国でも妻の国でもない第三国に滞在)
8.国際結婚で子どもがいる夫婦(夫か妻どちらかの国に滞在)
9.国際結婚で子どもがいる夫婦(夫の国でも妻の国でもない国に滞在)
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★.海外在住者がバイリンガル(トリリンガル)育児をする時の注意点
・言語ばかりに焦点を当てすぎず、内容的なこともしっかり身につけさせる。
パターンも多いし注意することもありますが、自分の環境に合わせて目標を設定できたらいいですね。