こんにちは。韓国で2人の子どもたちを日韓バイリンガルにしようとしているまめちゃん(@mame_chang)です。韓国には独身のころに2年ほど住んでました。その時は韓国語の勉強をしたりちょっと日本語を教えたりしていました。
その後、日本に完全帰国したのですが韓国人と結婚したことをきっかけに、また韓国に住むことになりました。独身の頃住んでいたのは韓国の釜山、結婚してから住んだものも同じく釜山です。
なんて思っていましたが、同じ都市に住んでも独身でいるのと結婚して「嫁」という身分(?)でいるのでは、大きく違います。今回は、結婚してから関わらざるを得なくなった義実家について、「シーワールド」という言葉の意味も紹介しながら書いてみたいと思います。
韓国の義実家、シーワールド!「家族」って何?
このブログを書いている時点では、結婚して約15~16年ほど経っています。そのため、韓国の義実家との付き合いかたや距離のおき方などは、経験上すでに心得ているつもりです。
しかし新婚時代は戸惑うことも多く、理解できないこと、腹が立つことも多かったです。それでは、まずは「シーワールド」とは何か? ここからお話したいと思います。
「シーワールド」と聞いたら、なんだかイルカショーでもやってそうで楽しそうかもしれません。実際、「シーワールド」という言葉を検索にかけてみると、水族館などの情報がたくさん出てきます。しかし、「シーワールド」とは、カタカナの言葉ではなく、韓国語です。
「シーワールド」とは、韓国語では「시월드(シーワールドゥと発音)」と書き嫁から見た夫家族のことをこういいます。韓国語で義理の関係の人たちに「시(シ)」をつけるのです。たとえば義理の母のことは「시어머니(シオモニ)」、義理の父は「시아버지(シアボジ)」と言います。
ちなみに、「시」が「義理」の意味で、「어머니」がお母さんという意味です。直訳すると、「しおもに」は「義理のお母さん」ですね。そのままです......。
そして義理の妹や弟は「시동생(シドンセン)」といい、「시(シ)」はやっぱり「義理」の意味で、「동생(ドンセン)」は妹や弟という意味です。
ちなみに、このシーワールド、韓国に嫁に来た日本人女性で集まって話をすると......
それはもう盛り上がります!
やはり同じ立場だということと、同じ場面に直面した時に感じることが同じだからなのですw
「家族」って誰?!
そういえば、結婚して上の子が生まれてしばらくした頃のお話です。
私と夫の間に、こんな会話がありました。
なんだか噛み合ってそうで噛み合ってない会話でした。その後、夫に聞いてみたところ「家族」という言葉の使い方が日本語と韓国語でどうやら違うのかも?
ということが判明しました。私にとって家族とは、ひとつ屋根の下で一緒に生活を共にしている人たち。私の感覚では同居じゃない義理の両親は「家族」ではなく「親戚」になります。もし同居だったら「家族」と呼んだと思いますが...。
その後、気をつけてみていると韓国語で「家族(가족)」という言葉は日本語ととても近いように見えて、使い方が日本にはないものがいくつかありました。 たとえば、
「顧客は私たちの家族です!(고객은 우리 가족입니다.)」
と書いてあるどこかの会社のチラシとか。今すぐ他の例は思い浮かびませんが...。日本では「顧客」つまり「お客様」は、「お客様は神様です。」という言葉は聞いたことがありますが、「家族」とはいいません。
韓国語って日本語ととても似てるけど、細かい部分を見てみたら違うなぁ、と思いました。
自分の両親は「家族」?「親戚」?
こんな会話のあと、自分で自分に尋ねてみました。
結婚して韓国に来て、旦那と生活を始めて上の子が生まれて...。上の子どもが生まれてからは、
だと思っていました。結婚する前は一人暮らしでも両親と一緒に住んでいても私の家族は両親と兄弟と自分を含め、私が子どものころからひとつの家に住んで一緒にご飯を食べてきたのが「家族」だと思っていました。
結婚して韓国に来て両親は日本、私は韓国、旦那の両親は韓国の別の都市。
って言うかな? または、
って言うかな? 「日本の家族」という言い方のほうがなんだかしっくり来る気がします。
「家族」という言葉は難しくはないけれど...
「家族」という言葉は、どんな国の言葉に訳しても特に難しい言葉ではないと思います。しかし、丁寧に見ていくと日本語とは違う使い方があったりして、実は奥が深いのかもしれないと思いました。
「家族」という言葉、英語や中国語や他の言語ではどのように使われてて、日本語の使い方と何か違いがあるのか......?時間ができたら調べてみたいなぁとも思いました。
結婚して長い年月が過ぎて、韓国のシーワールドとも本当に色んなことがありました。特に子育ての方針で意見ややり方が合わず、私が義両親に盾をついて修羅場を作ったこともありました。
韓国の義実家、シーワールドについてのもっと具体的な経験談はここには書ききれないので、↓の「合わせて読みたい」から記事一覧をご覧ください。
合わせて読みたい
まとめ
今回は、韓国の義実家について「シーワールド」という言葉も紹介しながら書いてみました。そして、夫(韓国人)が思う「家族」と私が思う「家族」に少しのズレがあることにも気がついたことも書きました。
「家族」とは、簡単な言葉ですが言語や文化によっては使う対象が違うことが驚きであり面白くもありました。しかし、「シーワールド」に関してはおもしろいだけでは済まされません。
あれから約15~16年経っても忘れない夫とした「家族」についての会話。きっとずっと私の心の中に留まっているかもしれません。
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