こんにちは。韓国で2人の子どもたちを日韓バイリンガルにしようとしているまめちゃん(@mame_chang)です。 突然ですがこれを読んでいる方で結婚なさっている方、夫婦間ではどんな言語を使って話しているでしょうか?! 日本人同士の夫婦、日韓夫婦など色んな夫婦があると思います。 言語は、
「もちろん日本語!」
という家庭もあるし、
「うちは○○語!」
という家庭もありいろいろだと思います。 そして、夫婦の母語が違う場合はどうなるのでしょうか。 夫の言葉を主に使う家庭もあれば、妻の言葉を主に使う家庭もあると思います。 例えば、日韓夫婦で夫が韓国人、妻が日本人だとしたら夫の言語(韓国語)で話す夫婦もいるでしょうし、妻の言語(日本語)で話す夫婦もいると思います。
または、夫婦がお互いの母語がわからない場合、例えば中国語が母語の男性と日本語が母語の女性がアメリカで出会ったらコミュニケーションの手段はおそらく最初は英語になると思います。その後、どちらかが相手の母語を学んで使えるようになれば(例:この場合だと日本人女性が結婚後中国語を学んで使えるようになる)、夫婦の会話は中国語または英語のまま、または中国語と英語を併用することもあるかもしれません。
今日は、このような夫婦の言語が子どもにどんな影響を与えるか、我が家やその他の例を挙げながら考えてみたいと思います。
夫婦の間の言語って子どもにどんな影響があるの?
それでは、まず我が家を例として挙げます。うちは、日韓夫婦で、夫が韓国人、妻(私)が日本人です。 遠い昔、出会ったのは韓国で私が韓国語を勉強していたこともあり、会話は韓国語でした。 その後、日本に少しだけ住んでいた頃、「家の中と外の言語を逆にする」という私の方針により夫婦の会話は韓国語でした。
なぜなら、日本に住んでいると家の外は日本語で溢れています。 日本語を使うと夫の日本語は伸びるのですが、私の韓国語は衰退していきます。 そのため、そのような方針を決めたのでした。
その後、韓国に移住してからは同じく私の方針で「家の中は日本語」としました。理由は先ほどと同じで家の外は韓国語で溢れていて私は家の外でいくらでも韓国語の練習ができます。 しかし、それではせっかく日本で覚えた日本語を夫が忘れてしまいます。
そのため、「私たち夫婦のコミュニケーションの手段は100%日本語なんです。」 ...と言いたいのですが、正確には両方(日本語と韓国語)です。 私はもちろん日本語。 夫は日本語だったり韓国語だったりです。 多分、気分的に余裕がある時は日本語で、余裕がなくなると韓国語になるんだと思います。
そして時々「え?!」といわれるのは、旦那は私に韓国語で話しかけてそれに対する私の答えが日本語だったりすることがあるからです。 こんな会話がうちでは飛び交うことがあります。
私 :ね~ね~、ちょっと明日、私忙しいから早く帰ってこれるよね?
旦那:내일? 응... 앗!,,,출장이네...(訳:明日? う~ん、あ!出張なんだけど・・・)
私 :マジー? どうしよう、子どものお迎え?!
旦那:2시에는 마칠 것 라서 괜찮겠다.(訳:2時に終わるから大丈夫だ。)
私 :なーんだ。びっくりするじゃん!
どういう内容の会話なのか、日本語と韓国語の両方がわからないとよくわからないかもしれませんね(汗)。
子どもは大人の会話を聞いている
家庭の中でパパやママが使っている言葉は、もちろん子どもたちも聞いています。 子どもが何歳なのか、精神的に成熟しているかによって会話は聞いていても内容を理解しているかは異なります。
夫婦の言語が日本語なら子どもは家では日本語をよく聞くことになり、夫婦の言語が韓国語(またはその他の言語)なら子どもは韓国語(またはその他の言語)を家の中で聞くことになります。そうすると、親の言葉を聞いて育つ子どもはだんだんとその言葉が上手になっていきます。
例えば、韓国に住んでいて家の中も韓国語だったら韓国語がぐんぐん上手になるでしょうし、韓国に住んでいても家の中が他の言語だったら、子どもたちはその言語(少なくとも聞いたり話したり)が上手になるようです。
たとえ、片方の親(例えばパパ)が日本語がわからなくても、ママだけでも日本語で話しかけると子どもは日本語がわかるようになります(聞いたり話したり)。
子どもって不思議です。
パパが日本語がわからなくてもお子さんが日本語ができる家庭の例は、↓↓参考記事から!
ママばかりが日本語で子どもに話しかけると?
夫婦の母語が異なり、ママばかりが日本語で話しかけるとします。 例えば、日米夫婦でアメリカ在住の場合です。 夫がアメリカ人(英語のみわかる)で、妻が日本人(英語と日本語がわかる)で、ママばかりが日本語で話しかけるとどうなるでしょうか。
先ほどの話だと、たとえ片方の親が日本語がわからなくてもママだけが日本語で話しかけても子どもは日本語がわかるようになります。 しかし、日本語には「男言葉」「女言葉」というものがあります。
そのため、子どもが女の子ではなく男の子の場合は、子どもの言葉がちょっぴり女っぽくなってしまうケースもあります。 そのため、意識的に男っぽい言葉を時々使うようにしているママもいます。
・日本語の男言葉、女言葉について ↓↓
また、最近は子どもが1人だけの家庭もありますが、子どもが2人以上複数いる場合は夫婦の言語はどのような影響があるのでしょうか。 これは、夫婦間でどんな言語を使うのかによって色々なケースが考えられると思います。 例えば・・・
例)英語がわかる夫と英語と日本語がわかる妻で、夫婦間のコミュニケーションが英語の場合
この場合、子どもたちは英語を家の中で聞いていることになるので英語は聞いたらわかるようになると思います。 但し、夫婦がどの言語で子どもたちに話しかけるかやどこに住んでいるかによって兄弟間の言語は変わってくると思います。
このように、夫婦間の言語は家庭内においては子ども(たち)にも影響を与えます。 それは、夫婦がコミュニケーションのために使っている言語を子どもは聞き状況などで少しずつ意味がわかっていくからではないかと思います。 しかし、実際はそれだけに限らず家族がどんな国に住んでいるかや、どんな学校に通っているかも兄弟間で使う言語には影響があります。
どうやって夫婦間の言語を決めるのがいい?
少なくとも家庭の中では、子どもに直接的な影響がある夫婦間で使われる言語。 どのようにして夫婦間で使う言語を決めるべきなのでしょうか。 それは「自然に決まる場合」と「意識的に決める場合」があるように思います。
★.1.自然に決まる場合
これは、夫婦の一方が1つの言語しかわからない場合が当てはまると思います。 例えば、韓国人とベトナム人の夫婦で、夫(韓国人)が韓国語しかわからないけど、妻(ベトナム人)が韓国語とベトナム語がわかる場合です。
この場合、もちろん夫ががんばってベトナム語を学ぶのもいいのですが、たいていの場合は妻が韓国語を話して夫婦間の言語は韓国語となると思います。 もし韓国在住の場合はなおさらベトナム語よりもすでに夫婦がわかる韓国語を使うのではないでしょうか。
★.2.意識的に決める場合
意識的に決める場合は、さきほどの1.とは違い、いわば「選択の余地」がある時です。 例えば、我が家のように夫婦が両方ともお互いの母語である日本語と韓国語がわかる場合、夫婦の言語は別に韓国語でも日本語でもコミュニケーションが取れるので全然問題ありません。
しかし、韓国という土地で子どもを日韓バイリンガルに育てようと思ったら、韓国語という選択肢は選ばず日本語を選びます。 そして夫婦が日本語で話すことによって、子どもたちもそれを聞いて育つというわけです。 もちろん、夫婦の日本語での会話を子どもに聞かせるだけでは子どもは日韓バイリンガルにはならないので、具体的な工夫がそこから始まります。
まとめ
今回は、夫婦間の言語がどのように子どもたちに影響を与えるかについて、我が家の例などを挙げながらお話ししました。 夫と妻がどんな言語がいくつわかるのっか、どこに住んでいるのか、何か方針があるのかによっても夫婦間の言語は変わってきます。 また、夫婦の一方が1つの言語しかわからない場合は、必然的にその言語が夫婦のコミュニケーションの手段になることもあります。
海外でのバイリンガル育児という面から考えると、できれば家の中と外の言語は同じではない方がいいと思うし、親のそれぞれがそれに対応できることが理想だと思います。 しかし、言語の能力は人によってさまざまですので、「我が家の状況」を客観的に見てみて「子ども(たち)にはどんな言語ができるようになって欲しいか」まで考えて、意識的に決められるようであれば決めるのがいいのではないかと思います。