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保育園児のコトバ

人はどうやって 言葉を覚えるの? そのプロセス とは?

 

こんにちは。韓国で2人の子どもたちを日韓バイリンガルにしようとしているまめちゃん(@mame_chang)です。 このブログを読んでいる方が一番自由に使える言語はなんでしょうか。私は日本語です。日本で生まれ育ち、自由に話せることも全然意識していませんでしたが、中学生になって学校で英語の勉強を始めた時に

 

「言いたいけどいえない」

「どうやら作った文は間違えているみたいなんだけど、どこが不自然なのかわからない」

 

のような感覚を覚えました。日本語だと自由に文を作ることができるし、不自然な文は聞いたら瞬時にそれがおかしいとわかります。このような言語は母語と呼ばれていますが、母語も幼い頃に覚える過程があったはずです。

 

今回は、私たちはどうやって言葉(言語)を覚えているんだろうという素朴な疑問について書いてみたいと思います。





言葉を覚えるプロセスって?

先日は、「日本語は多少わかります。」と題して、私の義理の両親が日本生まれで日本語は多少わかることをお話しました。 そして、子どものころ日本で生まれ育って当時は日本語ができたのに約50年経った今は、ほんの少し聞き取れるけど自分で文を作って話すことはできないと書きました。

 

これを言葉を覚えるプロセスという目で見ると以下のようになります。

 

 ①インプット(上手になりたい外国語を読んだり聴いたりして、文字通り頭にインプットする)

インテイク(インプットしたものを頭の中で整理して自分の知識とする)

アウトプット(自分のものとした知識を使ってアウトプット、つまり話したり書いたりする)

 

これが、言葉を覚える時のかなりざっくりした流れです。  つまり、たくさん聴いたり読んだりして頭にインプットし、自分のものとなったら書いたり話したりして自分から外に向けて出すこと(表現)ができるというものです。 海外に住む子ども達は、住み始めた時は全く現地の言葉がしゃべれず沈黙しています。

 

この時期にどんどんインプットして頭の中に単語や文法や表現などを溜めているのだと思われます。

 

そして、それが自分のものとなったら話し出す・・・

 

海外に移住した子どもが突然話し出すのには、こんなプロセスがあるんですね。

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本当にこの3つのステップだけ?!

①~③のステップは簡単な流れで本当は頭の中は複雑に動いています。 例えば、インプットをしている期間に耳で聞こえたまま覚えてしまってそれが間違っていたり自分なりの法則をつくってしゃべってみたら、間違えていた。 ということは、よくあることです。

 

それは日本に住んでいる子どもにも、海外に住んでいる子どもにも言えます。 実際にうちであったこんな会話・・・

 

(私が何か作業をしていて終わった時の話)

夫 :どう? うまくいった

子ども :え?! どこに行ったの? ね~ね~、ママ、どこに行ったの???

私  :笑

 

これは、「行く」という言葉でも「うまく行く」ではなく文字通りどこかに行く、移動するという意味しかしらないと起こる間違いのような気がします。そして親に笑われて「うまく行く」とは「上手にできた」という意味だとわかると、そこで子どもがもっている言葉の意味の範囲が広がります。

 

そして、次に「うまく行く」という言葉を聞いたときに、また間違えることもありますが、「上手にできた」という意味を思い出すことができたら正しく意味ができるということになります。

 

または、こんな会話もありました。

 

子ども :ママ~! コロコロコロシ 食べたい~。

私 :ん???

子ども :だから、コロコロコロシ~!

私 :あ、トウモロコシね^^;

 

 

指差してるものを見て、「あ、トウモロコシか~」と思いました。 「トウモロコシ」という言葉は聞いたことがあるけど、ちゃんと覚えていない・・・。たしかこんな響きの言葉だった・・・と思った時に、それが正しいかどうか検証してみる(使ってみる)ことで、正しいかどうかがわかります。



アウトプットを意識しよう

話がちょっとそれましたが、帰国子女などが日本に帰ってきてしばらく経ったら、あっという間に日本語が上達して外国で覚えてきた言語は気がつくと怪しくなってきます。

 

①~③のプロセスで覚えた言語は、日本に帰国したとたん周りが全部日本語となりアウトプットの機会が激減し ① → ② → ③ の順に身につけたはずの言語が、① → ② の辺りまでもどってしまうような気がします。

 

やはり、そうならないためには③のアウトプットすることを意識しないといけないみたいです。 それが一般的には「使わないと忘れる」ということなのかなぁ、と思います。

 

まとめ

今回は、簡単ですが言葉を覚えるプロセスについてお話しました。 たくさん聞いてたくさん自分のものにしてたくさん使う。この3つのステップ、特に「使う」の部分は間違えていることもあります。しかし、間違いを恐れず「これで合ってるかな?」と考えてながら使ってみると、正しいのか正しくないのかがわかります。

 

母語の場合は小さい時に無意識にこのプロセスを繰り返すことで身につけた自然な言語。海外育児でもできるだけ近い環境を作ることで、子供には日本語を自分の者にして欲しいなぁと思います。




    • この記事を書いた人

    まめちゃん

    韓国で2人の子供達をバイリンガルに育てています。大学院生の頃は第二言語習得を研究していました。日本語教師の経験が約20年。子供達のバイリンガル育児や国際結婚、バイリンガル育児について第二言語習得や日本語教師的な視点からブログを書いています。 時々韓国の義実家に関する泣き笑いネタもあります^^;

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