こんにちは。韓国で2人の子どもたちを日韓バイリンガルにしようとしているまめちゃん(@mame_chang)です。 「バイリンガル」というとどんな人が頭に浮かぶでしょうか。 2つの言語が自由に使いこなせる人、というイメージでなぜか日本語と英語をイメージする人も多いと思います。
バイリンガルとは日本語とスペイン語、スペイン語とドイツ語など、とりあえず、2つの言語が自由に使える人という意味です。 バイリンガルの教育には、世界にさまざまな研究者がいてすでに、いろいろな研究や理論が本や論文になっています。
このブログでは、海外でバイリンガル児を育てるにあたり過去の事例や役に立つ情報を書いていますが、他にも海外で子育てをするにあたって役に立つ本や理論なども、わかりやすく紹介しています。 今回は、そんな中でも「1人1言語の原則」についてお話ししたいと思います。
バイリンガル教育の「1人1言語の原則」とは?!
この「1人1言語の原則」というのを最初に言ったのは、フランスのモーリス・グラモン(Maurice Grammont)という言語学者で1902年のことでした。 フランス人なので、もともとは「une personne; une langue」とフランス語で、それが英語の
「one person; one language(OPOL)」
になり、日本語では「1人1言語の法則」と言われています。
「1人1言語の原則」って具体的には?
それでは、もう少し具体的に見ていきます。 このグラモンの主張は、以下のとおりです。
1人の人が子供に話しかける時は、2つの言語をきっちりと分けて最初から1つの言語だけを使いましょう。そうすれば子供は大きな混乱も起こさず、のちに2つの言語を混ぜて使うことなく2つの言語が容易に覚えられます。
(下に紹介してる本から私が翻訳しました^^;)
この内容はこの本に載ってます ↓↓
(実際にこの本を書いたのはグラモンではなくSuzanne Barron-Hauwaertという別の人です)
もっと具体的な例を挙げると、父親が韓国人、母親が日本人の場合、父親は韓国語だけ、母親は日本語だけで子供に話しかけるということをすれば、子どもは後で日本語も韓国語も大きな混乱もなく楽に覚えられますよ、ということです。
うなずける経験が・・・!
なるほど! このブログでも以前前かきましたが、海外で日本語で育児をしていて、日ごろから日本語と韓国語を使う環境にいると、バイリンガル育児でなければ起こらない現象が起きます。
それを私は自分の子どもとの経験で感じたのですが、それについて本をかいた人が、すでに1902年にいたんですね~。
「1人1言語の原則」を実践
このような原則を知っているのと知らないのとでは、子どもに接する時の親の心構えに、差がでるのではないかと思います。 また、上でお話ししたグラモンの話から考えると、この原則を守らなければ子どもは複数の言語をごちゃまぜにしてしまい、混乱が起きて、2つの言語を混ぜて使ってしまい、2つの言語を覚えるのが大変になることが、想像できます。
混乱を起こしたり、2つの言語を混ぜて使うようになったらあとで直してあげるのが大変そうですね。
ちなみに、我が家では私は子どもに日本語だけで話しかけることを徹底しているのですが、夫(韓国人)は日本語だったり韓国語だったりです。 私自身は日本語だけというのを徹底できても、なかなか旦那にまでお願いするのは難しいなぁと思っているところです。
まとめ
今回は、「1人1言語の法則」というのをご紹介しました。 1人の人が子どもに話しかける言語は1つがいい、きっちり分けて使おうというものです。 言語を覚えることは、男女差や年齢差、環境の差などが複雑に絡み合うため、ひとつの法則が万能とも言いきれません。 しかし、親がそれを知った上で子どもの様子を見ながら微調整をしていけば、きっと混乱も最小限で済むのではないかと思います。
子どものペースを見ながら親子で二人三脚ですね。