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バイリンガル育児

悩めるバイリンガルの子どもにした4つのアドバイス

 

こんにちは。韓国で2人の子どもたちを日韓バイリンガルにしようとしているまめちゃん(@mame_chang)です。 小学生って、どんな悩みがあるのでしょうか。自分が小学生だった頃はかなり昔すぎて思い出せないくらいですが、高学年くらいの頃は、勉強や友達関係、そして好きな男の子のことなど(笑)を考えていたような気がします。

 

それは、今考えると悩みと呼べるようなものではなかったり、周りからみたらなんでもないことでも、本人にはとても重要な悩みだったり・・・。

 

私のようにモノリンガル(1つの言語)、モノカルチャー(1つの文化)で育った子どもにも悩みがあるのですが、バイリンガル、バイカルチャーの環境で育った子どもには、一体どんな悩みがあるのでしょうか。

 

今回は先日の上の子(小学生)との会話から、悩めるバイリンガルの子供に親はどんなことを言ってあげられるかな?と考えてみました。




悩めるバイリンガルの子どもにした4つのアドバイス

ところで、バイリンガルの子どもの悩みってどんなものがあるのでしょうか。 まずは、一般的な話です。バイリンガルというと「外国語ができる」「外国語にもよく行く」などといったイメージが先行して、悩みなんてないように見えるかもしれません。

 

特に、テレビなどで活躍するハーフのタレントでバイリンガルな人を見ていると外見にも語学にも恵まれ、

 

いいなぁ~。

 

という一言しか出てこない人もいます。

 

そんなバイリンガルの子どもも小学校の高学年ごろになると、例えば以下のような悩みを持つようになるようです。

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言語についての悩み

バイリンガル児の言語についての悩みとは・・・

  1. バイリンガルだからどちらの言語も同じようにできると周りに思われる。
  2. 滞在国の友達の前では日本語を話したくない。

 

バイリンガルと言っても両方の言語が同じようにできるわけではなく、片方が強かったりする人もいます(詳しくは一番最後の「合わせて読みたい・・・」から。)また、滞在国と日本との関係や、住んでいる地域の雰囲気などで2.のようになる場合もあります。実際に韓国在住の日韓ハーフで、「周りがよく思わないから」と、2.のように言っている子どもにも出会ったことがあります。

 

言語以外についての悩み

それでは、言語以外ではどうでしょうか。

 

  1. 「私って結局誰なの?」と考えてしまう。
  2. 二重国籍の場合、どちらを選ぼうか迷う。

 

1.は、以前アイデンティティの話を書きましたが、それにも通じると思います。2.は、国によっては二重国籍を認めていたり一度取った国籍は離脱できなかったり国によって違います。

 

これらは、両親が日本人で日本で生まれ育った私には経験したことがない悩みです。

 

先日の上の子との話から

現在小学3年生の上の子と先日こんな会話をしました。

子ども :どうしてママは、パスポートが日本のしかないの?

私  :ママは両親が日本人で、ママも日本人だからだよ。

子ども :じゃ、なんで私は2つなの? パパが韓国人だから?

私  :うん、簡単にいうとそういうことかな。どうしたの、突然?

 

上の子はそろそろ思春期なのか、しばらく考えた後このように言いました。

 

私は、ずっとパスポートが2つなの??

 

日本と韓国の国籍の2つを持っているうちの子どもたち。上の子は小さいころはパスポートが2冊と言うことを単純に喜んでいました。しかし、だんだんと韓国の友達との違いや、同じような日韓ハーフの友達や一時帰国の時に日本の友達などと遊ぶうちに、いろいろと感じ考えるところがあるようでした。

 

もっと大人になってから選べばいいんだよ。確か22歳かな?
まめちゃん

 

ふ~ん......。




子どもに話した4つのアドバイスとは?

このように悩めるバイリンガルの子どもの様子をみて、

 

まめちゃん
もう少し話したほうがいいかな......?

 

と思い、だいたい次のようなことを話しました。「アドバイス」と呼ぶには少々おおげさかもしれませんが・・・。

  1. 日本か韓国かどちらのパスポートを選ぶことでその国の人となる。
  2. 今は、名前も日本名と韓国名があるが選んだ方の国の名前をその後は使うことになる。
  3. 日本の法律では2つ持つのはダメなので満22歳になるまでゆっくり考えればいい。
  4. ママのことを気にして日本のパスポートを選ばなくてもいい(逆にパパのことを気にして韓国を選ばなくてもいい)。

 

ざっとこんな感じです。まだ小学生なので今すぐ決める必要はなく、将来日本に住むのか韓国に住むのか、または他の国に住むのか、どんな仕事に就くのかなど、総合して「道具的」に選ぶ方法もありますし(例えばどちらのパスポートの方がビザ無しで入れる国が多いかなど)、または「私は日本人になる!」と「内面的」に選ぶ方法もあると思います。

 

いずれにせよ子どもとこのような会話をしたのは初めてだったし、この時点であまりにもたくさんの情報を一気に与えるのはよくないと思い4つだけにしました。本当はもっと言いたいこともあったのですが、「日韓の片方に偏らない」「見守る」「子どもが望めば相談にのれるように」を心に留めて今日も見守っていきたいと思います。



まとめ

今回は、小学生のうちの子がなんとなく悩んでいるような感じだったので、話を聞いてみて悩めるバイリンガル児にしたアドバイス4つについてお話しました。 もう一度、その4つとは次のとおりです。

 

ポイント

  1. 日本か韓国かどちらのパスポートを選ぶことでその国の人となる。
  2. 今は、名前も日本名と韓国名があるが選んだ方の国の名前をその後は使うことになる。
  3. 日本の法律では2つ持つのはダメなので満22歳になるまでゆっくり考えればいい。
  4. ママのことを気にして日本のパスポートを選ばなくてもいい(逆にパパのことを気にして韓国を選ばなくてもいい)。

 

パスポートや名前が2つあるのは、どういう意味でそのうちの1つを選ぶとどうなるのかや、日本の法律のことなどなど、小学生が消化不良を起こしそうな難しそうな内容もありますが、子どもにわかる言葉で話すといいと思います。

 

また、「日韓の片方に偏らない」「見守る」「子どもが望めば相談にのれるように」を心に留めておくのも大切です。親としては、心配だったり日本国籍を選んでくれたら嬉しいとか、色んな気持ちが入り混じりますが子どもの人生を見守るというのも大切ではないかと思います。

 




  • この記事を書いた人

まめちゃん

韓国で2人の子供達をバイリンガルに育てています。大学院生の頃は第二言語習得を研究していました。日本語教師の経験が約20年。子供達のバイリンガル育児や国際結婚、バイリンガル育児について第二言語習得や日本語教師的な視点からブログを書いています。 時々韓国の義実家に関する泣き笑いネタもあります^^;

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