こんにちは。韓国で2人の子どもたちを日韓バイリンガルにしようとしているまめちゃん(@mame_chang)です。 突然ですが、このブログを読んでいらっしゃる方は、ひらがなってどうやって覚えましたか?
日本で生まれ育って日本の小学校、中学校、高校などで勉強して大人になった人なら、日本語を聞いたり話したりすることはもちろん、読み書きも問題ないと思います。しかし、
や
には少し答えにくいかもしれませんが、読み書きについて
と言われたら
と答えられると思います。
では、「どうやってひらがな、カタカナを覚えたの?」は、どうでしょうか。私自身は実はあまり記憶がありません。ただ、幼稚園の卒園アルバムにはミミズが体操しているかのような筆跡でひらがなで自分の名前を書いています。・・・ということは、幼稚園の年長組の時は、ひらがなが(少なくとも自分の名前は)書けたということになります。しかし、どうやって覚えて誰に教えてもらったのかは全く覚えていません。(たぶん、母か幼稚園の先生だったのだろうと思いますが・・・)
というわけで、今日は子供に文字を教えるタイミングと、それまでに親ができることについてお話します。
子どもが文字に興味を持つまでにやっておきたい4つのこと
突然ですが、漢字の場合は小学生の間に学ぶべき「教育漢字」というのが1026字あります。教育漢字とは・・・
教育漢字(きょういくかんじ)は、小学校6年間のうちに学習することが文部科学省によって定められた漢字の通称である。
Wikipedia「教育漢字」による
このように、教育漢字については小学校の間が勉強する「時」なのです。では、ひらがなやカタカナについてはどうでしょうか。ひらがなやカタカナについては、「いつ教える」というのが定められてないように思います。では、いつがいいのでしょうか。
それは、「子ども自身が文字に興味を示した時」だと思います。
文字に興味を示す時は、子どもによって個人差がありますが幼稚園の頃ではないかと思います。それまでは、絵本を持ってきて
と言ってた子が、
と文字を指さして言ってきたり、それまではダイナミックな落書きを紙いっぱいに書いてた子が、親やお姉ちゃん、お兄ちゃんが書く字を真似して字にならない字を書いていたりする時が、そろそろスタートだ・・・という合図です。
子どもって突然文字に興味を持つようになるの?!
それでは、子どもはある日いきなり文字に興味を持つようになるのでしょうか。周りから見ていると「ある日突然」に見えるかもしれません。しかし、子供の中では段階的に準備が進んでいるのです。それは・・・
●「ママ! 絵本読んで!」 ← 絵と耳から聞こえるお話にしか興味がない段階
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●「ママ! 絵本読んで!」 ← 「あれ? 私が絵本のページをめくると、時々ママが「指どけてね、見えないよ。」とか言ってるけど、何?」と思う段階
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●「ママ! 絵本読んで!」 ← 「どうやら絵本には何か書いてあるらしくて、ママはそれを読んでるようだ。」と文字の存在に気が付く段階。
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●画用紙などに落書きをしながらママみたいに書いてみる。 ← 大人から見たらミミズの体操やくさび型文字にしか見えませんが、子どもは鉛筆をもってママやパパの真似をして文字らしきものを書いている。時々「見て~!」と書いたものを見せてくれる。
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●自分の名前はどう書くのか、聞いてくる。海外に住んでいる場合は、現地の言語で名前をどう書くのか聞いてくる場合もある。
ここまで来たら、子どもの中で文字を学びたいという気持ちが高まっているので、そろそろ文字を教えてもいいのではないかと思います。
やっておきたい4つのことって何?!
では、子どもはある日突然文字に興味を持つのではないとしたら、子どもが段階を踏んで本格的に文字に興味を持つまでに親はどんなことができるのでしょうか。ここでは、このブログのテーマに合わせて「海外で子どもに日本語を教える時、ひらがなやカタカナに興味を持つまでに・・・」と考えます。そして、それは以下の4つです。
- 子どもが日本語を聞いて日本語が話せるようにしておく。
- 動物や果物、野菜や家の中にあるものなどの名前を教えておく。
- 「勉強!」ではなく「遊び感覚」で運筆の段階を踏んでおく。
- 歌の絵本や五十音を文字と音で教えてくれる本などに慣れ親しんでおく。
日本で生まれ育つのとは違い、海外で生まれ育つ場合は家庭内の言語、保育園や幼稚園で使う言語がすべて日本語とは限りません。そのため、家の中でも外でも日本語をほとんど使わないのに、子どもが現地の言語の文字に興味をもちはじめたからといって「じゃ!日本語も一緒に!」とはいきません。
しかし、家庭では日本語を使っているとうまくいくケースもあります。家庭によってパパ(またはママ)が日本語がわからない場合もありますが、できるだけ子どもとは日本語が使えるといいですね。
そして、ひらがなやカタカナを書いてみる練習をする前段階が「運筆」と呼ばれるもので、鉛筆を持ってぐるぐる絵を書いたり、「迷路」をやりながら字を書くときの鉛筆の使い方や力の入れ具合を学ぶのです。
最後の4.が少しわかりにくいのですが、例えば以下のような音が出る本のことです。
楽天の方が画像が見やすいですね^^; ↓↓
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これらの4つのことをしておけば、子どもが文字に興味を持った時に「いつも遊んでるアンパンのおもちゃにもあるね!」や「おはしの“し“だね」などと子供と一緒に確認することができます。
子どもが文字に興味を持つのが幼稚園ぐらいだということは、生まれてから3,4年は親が意識して観察しながら子どもがいまどの段階なのか見守る必要があります。 最終的に「読む」「書く」「話す」「聞く」のバランスがとれたバイリンガルに子どもが育つことを目指し、少しずつ実践です。
まとめ
今回は、子どもが文字に興味を持つまでにやっておきたいこと4つについてお話しました。 運筆は、特に曲線や直線から成る平仮名やカタカナを美しく書くためには必要な練習です。 しかし、もし運筆の時期を逃したとしても子供が平仮名やカタカナを書いてみたいと言った後に運筆を遊びっぽく導入してもいいのではないかと思います。
そして、繰り返しになりますがその4つとは次のとおりです。
ポイント
- 子どもが日本語を聞いて日本語が話せるようにしておく。
- 動物や果物、野菜や家の中にあるものなどの名前を教えておく。
- 「勉強!」ではなく「遊び感覚」で運筆の段階を踏んでおく。
- 歌の絵本や五十音を文字と音で教えてくれる本などに慣れ親しんでおく。
いきなり始めるのではなく、子どもと会話をしながら日本語に慣れ親しんでおくのが大切なのだと思います。 特に海外在住の子どもの場合は日本語に触れる機会が少ないこともあると思います。
その時はやはり、日本語がネイティブの親が活躍する時かなと思います。