こんにちは。韓国で2人の子どもたちを日韓バイリンガルにしようとしているまめちゃん(@mame_chang)です。 今回のタイトルを見て、「え?!」と思った人も多いかと思います。一体、何のことなのか、そして誰が誰に言う悪口かなど気になりますね。
私は世界の全ての言語がわかるわけではありませんが、悪口は多分世界のいろいろな言語に存在するものだと思います。しかし、悪口の程度や数が多いか少ないかは言語によるのではないかと思います。
今回は、そんな「悪口(汚い言葉)」に焦点をあてて子どもたちとの経験から思うバイリンガル子育てについてお話ししたいと思います。
バイリンガル子育てと悪口
それは、ある週末の日のできごとでした。 家族で夕飯を食べてインターネットでテレビを見てくつろぐ、どこの家庭にもある場面です(ちなみにテレビはインターネットで日本のテレビを見てました)。
私はキッチンで食事の後片付けをしていたのですが、下の子の声が聞こえてきました。よく聞こえなかったのですが、なんとなく韓国語の悪口にも聞こえたのですが
と思い、特に気にせずお皿を洗っていました。
すると、旦那(韓国人)がビックリした顔でやってきました。
と。
というとやっぱりさっき聞こえたのは気のせいではなく、下の子は韓国語の悪口を言ってたのです。続いて上の子もかけよって来て言いました。
やはり、上の子は韓国生まれの韓国育ち。下の子が言ったことをしっかりキャッチしてました。私より反応がかなり速いです。
気のせいではありませんでした。となると気になるのは「どこでそんな言葉を聞いたか」です。ここは問い詰めると逆効果だと思い、タイミングをみてさりげなくニコニコしながら下の子に聞いてみました。
保育園とか幼稚園という答えかと思ったのですが、下の子はあっさり言いました。
私も旦那もビックリして言葉を失いました。確かに、ここ数日おばあちゃん(シオモニ = 義母)が来ていて昼間は下の子と一緒に1日中いる日が2、3日あったのです。下の子は家族とはほぼ100%日本語で会話をして、家ではテレビはインターネットで日本のテレビなので、韓国語に本格的に触れるのは家の外です。そのため、子どもたちの韓国語を聞いていると外でどんな言葉を覚えて来たかが、すぐにわかります。
誰がその悪口を言ったのかは重要ではない
一応、下の子に誰がそんな言葉を使ってるを聞いたのか聞いてみましたが、実はそれほど重要な質問ではないと思います。 重要なのは、それは悪い言葉だからと子どもにわかってもらうことだと思います。
もちろん、シオモニ(義母)に聞いてみようかとも思いました。 しかし、聞いたところでそんなことは忘れているかも知れないし、悪い言葉を孫の前で口走って覚えられたとなると、きっと本当にそんな言葉を言ったとしても私が聞いても認めない可能性が高いと思いました。
それよりも......、シオモニ(義母)にそんな確認を取るよりも、これを機会に子どもたちと悪口(汚い言葉)について話した方がよっぽど子どもたちの将来のためになると思いました。 そこで、子どもたちとそれぞれ別々に話をしてみました。どんな話をしたかというと・・・
子どもたちと悪口について話してみた
これをきっかけに、上の子とは韓国語にはどんな悪口(汚い言葉)があってそれはどんな印象なのか、日本語にするとどんな言葉になるかな? と一緒に考えてみました。
韓国語にどんな悪口があるかは、敢えてここには書きませんが、子どもと話した結果「子どもが自分で気がついたこと」を書きます。
★.上の子と話したこと
- 韓国語の方が悪口が多い。
- 日本語にぴったり当てはまるものを探すのは大変。または、ない。
実を言うと私が韓国語の勉強を始めたのはずいぶん前で、これらのことはすでに知っています。しかし、うちの子どもたちはそうではありません。韓国語の微妙なニュアンスまでわかる上の子とは、このテーマでも日本語との違いについて細かく話せるなと思いました。
そして、ポイントとしては韓国語の方が悪口が多いからそれは悪い言語だ結論付けるのではなく、あくまでも「違い」に目を向けさせ何が違うかに気づいてもらうことです。本当は「どうして違うのか?」と掘り下げて聞いてもみたかったのですが、ちょっとこれはハードルが上がり難しくなるので今回はしませんでした。
★.下の子と話したこと
そもそものきっかけを作った下の子。しかし、当の本人はまだ3歳児でそれがどのくらい悪い言葉なのか全くわかっていません。そのため、下の子と話したのはシンプルにこれだけです。
おばあちゃん(シオモニ)が、本当にその言葉をつかって下の子が真似をしたのかはわかりません。そしてそれをシオモニに聞くつもりもありません。理由は上に書いたとおり「誰が言ったかは、実はそれほど重要ではない」と思うからです。
悪口について今回のことから言えることは?
今回のことから思ったのは、次の2つです。
- やはりネイティブの方が言語のキャッチははやい。
- 自分の言語でなくても悪い言葉や言葉づかいはチェックしてあげらるようになれるのが理想。
韓国語がわかると言っても、やはりネイティブではない私は反応が遅れることがあります。また、いくら韓国語で生活に困らないと言ってもまだまだ知らない言葉もあります。そのため、日本で日本人の両親が日本語で子どもを育ててたらすぐに気がつくことも少し気づくのが遅くなってしまいがちです。
日本語にも韓国語にも丁寧語や敬語があります。今回は「悪口」でしたが、子どもが大きくなるにつれて言葉の使い分けなど家庭ではカバーしきれないものも出てくるかもしれません。そういう時にどうするかは、今から考えておきたいと思います。
また、バイリンガル子育てを実践する上で、自分の言語でなくても気づいたら直してあげられるようになれたらいいなと思います。私自身は、今回の話のようにまだまだですが、旦那と上の子と家族で協力してこそのバイリンガル子育てかなあと思います。
まとめ
今回は、下の子がつぶやいた韓国語の悪口(汚い言葉)をきっかけに、子どもたちとそれはどんな言葉で、使ってもいい言葉なのか話したことを書きました。 下の子が覚えたのは、どうやらシオモニ(義母)が言ったからのようですが、それは敢えて確認はしないことにしました。
また、子どもの年齢によってこのような話がどこまでできるかは変わってきます。 また、汚い言葉を使ったからと親が最初から怒った雰囲気で子どもと話すと、子どもが話してくれるはずの話も聞けなくなります。
冷静に、でも聞きたいことが聞けるように、そして年齢に合わせた話ができれば一番いいと思います。
また、親がネイティブではないと反応が遅れたり汚い言葉に気づかなかったりします。 ネイティブの家族(今回の話では夫と上の子)の協力も得ながら進めて行きたいと思います。