こんにちは。まめちゃん(@mame_chang)です。韓国で2人の子どもたちを日韓バイリンガルにしようと毎日奮闘中です。このブログでは時々、本の紹介をしていますが本と言っても子どもに日本語を教える教材の話が多いです。そして、バイリンガル子育てをしている親に役立ちそうな本も、まだほんの数冊ですが紹介しています。
バイリンガル教育の本というと、なにかと専門書が多く読んでいると「難しいなぁ」と感じる人もいると思います。このブログは専門家ではなく、バイリンガル子育てをしている(またはしようと思っている)できるだけ多くのママやパパに読んでもらえたらと思っています。
そのため、本の紹介も専門書ではなくできるだけ一般書にしています。それから、私は「言語」が好きなので、バイリンガル教育に直接の関係がなくても「これいいな!」という本は紹介したいと思います。
すこし、話がそれましたが、今日はバイリンガル子育てが主の本ではありませんが、先日このブログに書いた「ことばの「浦島太郎」ならないためにできる5つのこと」(詳細は↓↓の参考記事へ)に関連して、「言葉とは乱れるのではなく、○○する」と書いてある本をご紹介したいと思います。
『新しい日本語の予習法』【本の紹介】
では、本のタイトルなどの概要です。
タイトル : 『新しい日本語の予習法』
著者 : 金田一秀穂
出版社 : 角川書店
出版年:2003年
金田一秀穂先生は、ときどきテレビにも出ているので
という人もいると思います。この本を読んでいると、著者の金田一先生の雰囲気が伝わってくるような気がします。それでは、どんなことが書いてあるか内容についてすこし見ていきましょう。
『新しい日本語の予習法』をざっとレビュー
この本のでは、まず日本人が日ごろ使っている日本語について考え「正しい日本語より適切な日本語」と言っています。そして、日本人が日本語を使っている普段の生活が実は謎が多いことを指摘しています。
また、若者言葉や省略される言葉の例を挙げ、ここで前回書いたような以下の文が出て来ます。
「ことばが乱れているというより、ことばか変化していると考える方がいいのでなかろうか。」
『新しい日本語の予習法』より
と述べています。これは「乱れる」よりもかなりプラス志向になれる言葉だと思います。
また、敬語にも触れて敬語の使い方やそれが意味するもの、国や言語による違いにも話も述べられています。そして、バイリンガルの人達についても、先生ご自身のお子さんの例をあげたり、バイリンガルの人の言葉の使い分けについて少し書かれています。
さらに、おしゃべりやコミュニケーション、文化についても金田一先生ならではの切り口で書かれていてなかなかおもしろいです。特に、知らない人とエレベータの中で一緒になった時のアメリカでの対応と日本の対応がおもしろくも興味深く書かれています。
その他にも、おしゃべりや会話とは、どのようにすればうまく行くのかや、日本人の会話のパターンやその理由など普段気にしていなければ気づかないで過ぎていきそうなことが満載です。そして、読み進めていくと思い当たるところで「うんうん、確かにそう!」や「あっ!たしかに〜~」という言葉が思わず出て来そうです。
ところで、この本は2003年に書かれた本で、出版された年を考えるとタイトルの「新しい」は新しくないのかも知れません。私はこの本を出版された年に買いました。現在は2017年で、出版されてから14年も経っています。本の中であげられている例が、多少古くなったように思うものもありますが、14年経った現在でもこの本は十分楽しめる本でときどき読み返しています。そのように考えると、例は多少古くなったとしても内容的にはいつまでも「新しい」のかも知れません。
まとめ
今回は、『新しい日本語の予習法』という本をご紹介しました。 この本は言語や日本語教育を専門にしている先生の本ですが、専門書ではなく一般書でとても読みやすい本です。
単行本で持ち歩きも便利なので、通勤や通学途中に、電車やバスの中で読むと、あっという間に読み終えられそうです。これを読んだら、いつも普通に使っている日本語について、ふりかえるいい機会になると思います。
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