こんにちは。まめちゃん(@mame_chang)です。韓国で2人の子どもたちを日韓バイリンガルにしようと毎日奮闘をはじめ、早や10年ほど経っています。
子育てをしていると、それが海外かどうかや国際結婚かどうかに関係なく、親は子どもに
や
や
などと言うと思います。日本で日本語で子育てをしていれば、気づかないことも海外での子育てなら気がつくことがあります。それは言葉であったり習慣であったりします。
今日は、私が自分の子どもとのやり取りで気がついた文化の差と、それをどうやってバイリンガル(バイカルチャ―)子育てと結びつけたかについて「色」に焦点を当ててお話しします。
「オレンジのジャンパー着なさい〜!」から親子で気づいたこととは?!
それは、去年のある寒い日のできごとでした。どこかに出かけようとして子どもたちに準備をさせていました。私も出かける用意ができて、さぁ出発という時に上の子が少々寒い格好をしているのに気づいた私と上の子の間で、下のようなやり取りがありました。
約束の時間が迫っていたので、私はせっかく履いた靴をまた脱いで、
と思いながら上の子の洋服ダンスから、ジャンパーを取り出して渡しました。すると、上の子がこんなことを言うのです。
そこで、私は
と思いました。
「そういうことか!」ってどういうこと?!
では、「あっ!そういうことか!」とは、どういうことなのでしょうか。この時、私の頭の中を瞬間的に巡ったのは次の4つです。
- うちの子、目が悪い? または私の感覚がおかしい?!
- 日本語で「ピンク」って言う言葉の意味わかってる?
- もしかして文化の差かな?
- または個人的な問題かも?
一瞬、この4つが頭の中を駆け巡った後、多分3.か4.ではないかと思いました。・・・というのも、昔読んだ本で「虹」や「服の色」に関する内容があって、そこには「虹の色や数は国や文化によって違う」や、私とのうちの子のように服の色について書いてありました。
それは、初めて会う顔を知らない人について「赤い服を着ている」と聞いて探したのに「茶色い服」の人しかその場にいなかったので、なかなか見つけることができなかった・・・のようなことが書いてあり、「何色と思うかは文化によって違う」というようなことが書いてあったからです。(残念ながら本のタイトルと著者名がうろ覚えです......)
うちの上の子は小学生で、韓国語の普通の学校に通っているので、3.のように韓国の文化の影響を受けている可能性は十分にあります。
そこで、我が家の韓国人(旦那サマ)に、同じ質問をしてみました。
すると、答えは・・・?
なんとも、あいまいな答えです。そんなに迷うほど微妙な色だとは思わなかったので、驚きました。
思い返してみると・・・
ここで、ちょっと思い返してみると、シオモニ(義母)も、私は濃いピンク(ショッキングピンクに近い色)だと思う服の色を「赤い服」と言ったことがあります。
また、キムチチゲなどのスープの色や、韓国の豚肉とキムチの炒め物は私にはオレンジ色なのですが、ここでもシオモニは「赤」を使います。料理に関しては、唐辛子をよく使う韓国料理は赤唐辛子の色からキムチチゲの色も「赤」と表すのかな?とも思いました。(または、個人的な語彙量の問題?!)
また、韓国語と日本語では、色を表す言葉がどちらが多くてどちらが少ないかは調べたことはないのですが、もしかしたら細かい差があるのではないかと思います。
子どもとこんな発見をしたら?
バイリンガル(バイカルチャ―)子育てという点から考えると、子どもとの会話の中で、このような発見をしたら次のようにしたらいいのではないかと思います。
- 親がいつも正しいのではない。
- 周りにも「これって何色だと思う?」と聞いてみる。
- 違いを楽しむ!
親は立場上、子どもにはいろいろ教えることが多いですが子供から教えられることも多く、特にうちのように現地校に通っている場合は、私よりも上の子のほうが韓国の小学生についてよっぽどよく知っています。
多分、私が「何言って言ってんの? これ、オレンジでしょ〜。」と私の感覚を押し付けたら、きっとそこで会話は終わり日韓の違いの発見や、発見することによって親子で知っていることが1つ増えなかったと思います。
数人でいいので、周りにも同じ質問をしてなんとなく傾向がわかったら親子でお互いに報告し、
のように発見した違いを話し合い、そして何よりも「なんで違うんだろうね、おもしろいね。」と違いが楽しめたらいいと思います。
きっかけとなったジャンパーはこれ↓↓
最後に、今日の話のきっかけとなつたジャンパーの画像をのせます。「色」の話なので加工は一切ナシで服の遠めの画像とアップの画像を載せます。みなさんには何色に見えますか。 ただ、加工はしていないのですが撮影する時の光の当たり具合でオレンジっぽくみえたりピンクっぽく見える色で、写真で見ると微妙です・・・。
まとめ
今回は、上の子との会話から同じ物でも文化によって違うというのを「色」という面からお話ししました。世界で子育てをしている人は、「あるある!」と思う内容かもしれません。虹の色や数が国によって違うように、同じ色をみてもそれを何色かと思うのか、表現するのかはその国の文化や言語を反映します。
と思ったら、次のように考えて子どもに接するのがポイントです。
ポイント
- 親がいつも正しいのではない。
- 周りにも「これって何色だと思う?」と聞いてみる。
- 違いを楽しむ!
親が考えることを押し付けるのではなく、一緒に楽しむことができたら文化的にも親子で成長できるのではないかと思います。