こんにちは。まめちゃん(@mame_chang)です。韓国で2人の子どもたちを日韓バイリンガルにしようと毎日奮闘しています。
私は韓国で子育てを初めて10年を超えました。そして、私の周りには子育て中のママやパパがたくさんいます。日韓夫婦もいれば、韓国人同士の夫婦、日本人同士の夫婦、そして日本人でも韓国人でもない夫婦などです。
そして同じ都市に住んでいると、ときどき子どもが大きくなって着られなくなった服をお互いにあげたりもらったり、または子どもが大きくなって読まなくなった本やおもちゃをお互いにあげたりもらったりすることもあります。
私が、比較的最近いただいたものの中にビデオテープがあります。日本のものもあれば韓国のもあり、内容も日本の通信教育のものもあれば、歴史上の人物のものまでいろいろありました。
もらった時は数が多くてびっくりしたのですが、そのビデオテープの中から子どもが見たいと思うものを見せているうちに、気がついたことがあります。今回は、そんな「いただきもののビデオテープ」についてバイリンガル子育ての「教える言葉の優先順位」という点からお話しします。
いただきものから考える子どもに教える言葉の「優先順位」
知り合いの好意でもらったたくさんのビデオテープ。内容的には子どもが好きそうなものばかりです。もらったビデオテープを整理していると下の子(3歳児)が、大喜びで「これ見たい!」と言いました。
しかし、ここで問題が・・・! 我が家にはビデオプレーヤーがないのです。大昔に買ったものが1台あるのですが、放置し過ぎてちゃんと動くかわかりませんでした。かなり久しぶりに電源を入れビデオの再生してみましたが、全く動きません。
その後、夫と話してビデオテープもDVDも再生できるプレーヤーを1台、安価で購入しました。
いただきもののビデオ鑑賞と言葉
時代によって機械ものは変わり、現在最新と言われているスマホもきっと今の子どもたちが子育てをするころには
なんて言ってると思います。(その「◯◯」の中に、果たしてどんな言葉が入るかは、私には想像もつきませんが・・・)
ビデオもやはり同じで、ひと昔前はみんなビデオでしたがそのうちDVDやMP4、動画視聴サイトなどが登場し、それによりビデオは静かにその存在がなくなっていったように思います。それと共に、街のビデオレンタル屋さんも姿を消しました。
さて、こんな感じで少々時代の流れを逆行している感は否めませんが、我が家では子どもに見せるもの(DVD、動画投稿サイトなど)に加え、ビデオテープが加わりました。
子どもがみたいビデオを選ぶと、私がプレーヤーの電源を入れて再生します。時間がなくて少ししか見せることができなかったら、「早送り」をして途中から見せたり、見終わったら「巻き戻し」をしたりします。
子どもたち(小学生と3歳児)は、2人ともビデオテープ自体が珍しそうで、危うく下の子がテープを引っ張りだしそうになり私が慌てて止めるという場面もありました。
「早送り」と「巻き戻し」。たった2つの言葉ですが、もし大量のビデオテープをいただくことがなかったら、きっとうちの子どもたちが子供のうちに「ビデオテープ」に接するチャンスがあったらどうかわかりません。そう考えると次にいつ使う言葉かわかりませんが、子どもたちにはいい経験になると思いました。それに、子どもは初めて聞くビデオテープが巻き戻される音が珍しいようでした。
子どもに教えておくことは?
こんな風に我が家に来て子供たちが見ることになったビデオですが、ただ見せるだけではなく子どもたちには次のようなことを教えておこうと思います。
- 最近はビデオテープやビデオプレーヤーがあるいえは珍しい。
- 「巻き戻し」や「早送り」という言葉を覚えることはいいが、大人になった時にどのくらい役に立つ言葉かはわからない。
もちろん、そのように「大人になった時にどのくらい役に立つ言葉かはわからない」と思うなら「教えない」という選択肢もあると思います。しかし、夫が子どもにビデオを見せているのを見ていると夫が子どもに
と声をかけている時もあり、夫にとってもきっと昔覚えた、ある意味懐かしい言葉なんだろうなぁ、と思ったりもします。
当の子どもはどう思っている?
親は、あれこれ考えて子どもにビデオを見せているのですが、当の子ども本人はどう思っているのだろうと思いました。子どもに聞いてみると・・・「しまじろう」や「コラショ」(←いずれも「こどもちゃれんじ」や「進研ゼミ」のキャラクター)が見られたら、ビデオでもDVDでも動画投稿サイトでも、どれでもいいとのことです。いろいろと考えすぎる親に対して、子どもはシンプルなのかもしれません。
ここで余談なのですが、ビデオテープのように今は廃れてしまったものは、他にもカメラがあります。昔は「フィルム」を入れて写真を撮って「現像」して「ネガ」をもらって、「焼き増し」を「光沢あり」で頼んで・・・・ と、これも今では一般的に使わなくなってしまった言葉ばかりです。これらの言葉にもいつか、うちの子どもたちは接する機会があるのだろうかと考えてみたりもしました。
まとめ
ファッションや髪型に流行り廃りがあるように、言葉も生まれては廃っていきます。廃れてしまった言葉を教えるのはなぜでしょうか・・・?!「巻き戻し」や「早送り」を覚えても将来的に使うことがなくなればきっと子どもたちも忘れてしまうと思います。しかし、これらの言葉は「最優先」で覚えないといけないと考えるのではなく「知っていてもいい言葉」ぐらいの位置づけでいいのではないかと思います。
そのため、子どもがちゃんと覚えたかどうか意識してチェックすることもないし、
と言って
という言葉がいえるかどうか見ることもしない予定で、ビデオを見せる際に会話の中で子どもが自然に覚えたらそれでよしです。優先順位で考えると、どう考えても上位にはこない言葉・・・。そう考えると多少気楽に接することができるのではないかと思います。