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バイリンガル育児

「言語は女の子の方が得意」はバイリンガル児にも当てはまる?

 

こんにちは。まめちゃん(@mame_chang)です。韓国で2人の子どもたちを日韓バイリンガルにしようと毎日奮闘しています。

 

男と女というと外見の違い、声の高さ、服装など違うところはすぐにいくつか思いつくと思います。子どものうちは大人ほどではないにしても違いはあります。

 

私が高校生だったころ、理系のクラスと文系のクラスとに分かれて授業を受ける時間があったのですが、理系クラスはほとんどが男子で女子は2、3人、文系クラスはほとんどが女子で男子は数えるほどでした。そのため、理系クラスは「男子高みたい」そして、文系クラスは「女子高みたい」とお互い冗談を言い合ったりしていました。

 

「周りを見ていて」や経験上何となく、男子は理系、女子は文系とイメージがある人もいるかと思います。実際、私は今韓国て子育てをしていますが周りの韓国人ママも日本人ママも

 

女の子は言葉を覚えるのが早いね~。

 

と言ってるのを時々聞きます。この男女の違いはどこから来ているのでしょうか。その違いは言語とはどんな関係があるのでしょうか。

 

今回は、男の子の女の子の違いについて「言語」という面から考え、それはバイリンガル児にもそのまま当てはまるのかについても考えてみたいと思います。




「言語は女の子の方が得意」はバイリンガル児にも当てはまる?

私たちが言葉を話す時、それが自分の言語であるか外国語であるかに関わらず、体のどこがコントロールしているのでしょうか。自分の言語が日本語の人は、

 

体のどこって......? 

 

と答えるかもしれません。私たちが何か話す時、自由に使える言語は口から言葉が出てきて相手に言いたいことを伝えるからです。

 

しかし、これが外国語になると初めのうちは言いたいことを頭で考えて文を作ってから口にだします。そしてこの時に頭の中でどんな単語を使ってどんな文法で言おうかを考えるため、頭を使っていることを実感すると思います。

 

つまり「頭」、もっと具体的には「」が関わっています。

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★.男女で脳に違いはあるの?

ちまたには、男性脳や女性脳、男女の会話の仕方、男女で得意なことと苦手なことが違うという内容の本やインターネットのサイトがたくさんあります。

そこで言われているのは、たいてい男女の脳のうち右脳と左脳やそれを連結する脳梁という部分に関する話です。そしてそれが違うので男女は異なるというような結論のものをよく見かけます。そして言語については女性の方が得意なようだ、といった考えもあるようです。

 

では、その脳の違いは海外に住むバイリンガル児にもそっくりそのまま当てはまるのでしょうか。



いろいろな要因がからみあったバイリンガル子育て

海外に住むバイリンガル児、と言っても同じ人間であるため、生まれ持ったものは同じだと思います。しかし、その後の環境が違うと思います。

生まれた後の環境という点で、海外でのバイリンガル児の男の子と女の子の差は、少し複雑だと思います。それは海外に住んでいてバイリンガル子育てをしている周りの人たちを見ていると、男の子か女の子かの差もさることながら「環境」が大きな影響を与えるなぁと思うことが多々あるからです。

 

それは、、、

  1. 両親が使う言語は何語か。
  2. 両親が子どもに話しかける言語の使い分けているか。
  3. 上手になってほしいと思う言語を使う人が周りにどれだけいるか。
  4. 一時帰国をどれだけ頻繁にするか。

 

ざっと書くとこのくらいですが、他にも子どもの性格や、その子供が一人っ子なのか兄弟姉妹がいるのかなども関わっているように思います。

 

ちまたで言われている男女の脳の違いから考えると「言語については女性の方が得意なようだ」と書きましたが、それに加え上に書いた1.〜4.の「環境」を少し具体的に見てみると・・・

 

  1. .両親または一方の親が日本語がわかる。
  2. 両親の(夫婦間)の言語が何であれ、子どもに話しかける時は日本語だけ(両親のうち一方の親の言語が日本語でないなら自分の言語で)を徹底する。
  3. 周りに日本人の集まりなどがあれば子どもと一緒に積極的に参加する。
  4. 一時帰国ができる時はできるだけ一時帰国をして日本語にめいいっぱい触れられるようにする。

 

これらひとつひとつについては、以前書いたことがある内容もあるので今回は書きません。しかし、こうやって見てみると、生まれ持った男女の脳の違いという理由もありますが、海外でのバイリンガル子育てに限って言えば、環境的な要因が大きいように思います。そのため、女の子だからといって周りの男の子よりも早く親の言語が上手になるとは限らないと思います。



まとめ

今回は言語について、ちまたで言われている生まれ持った男女の差(脳)の話を少しと、海外に住むバイリンガルの子どもたちの「言語の環境」についても簡単にお話しました。

 

「環境」が子どもに与える影響を考えると、親は子どもにどんな環境を作ってあげられるかな?ということを考えるといいと思います。今日の話をひとことでまとめると・・・

 

ポイント

・海外に住むバイリンガル児(女の子)の親は意識して子どもが親の言語に触れ、子ども自身がその言語が使えるような環境を整えると生まれ持った脳の影響も手伝って男の子より比較的早く上手になれる可能性がある。

 

ということではないかな?と思います。もちろん、個人差があるのでそれを考慮することを忘れてはいけませんが.......。




    • この記事を書いた人

    まめちゃん

    韓国で2人の子供達をバイリンガルに育てています。大学院生の頃は第二言語習得を研究していました。日本語教師の経験が約20年。子供達のバイリンガル育児や国際結婚、バイリンガル育児について第二言語習得や日本語教師的な視点からブログを書いています。 時々韓国の義実家に関する泣き笑いネタもあります^^;

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