こんにちは~。韓国で2人の子どもたちを日韓バイリンガルにしようとしているまめちゃん(@mame_chang)です。
「ところ変われば品変わる」と言う言葉がありますが、住み慣れた土地を離れるとたとえそこが同じ国であっても違いを感じることがあると思います。 国が変わればなおさらで、その違いに驚いたり日本と比べてみたりするのではないでしょうか。
私は韓国に住んで約10年ですが、初めて来たころは違いが新鮮でおもしろかったものです。スマホもまだなく、ガラケーの時代だったので、写真もバシバシ撮ることができず、見たもの聞こえたものを自分記憶の中に留めておくという感じでした。(デジカメはありましたがあまり使ってませんでした。)
ところで子どもが生まれると、韓国と日本の違いはただ単に楽しめるものと、そうでないものがあることに気がつきました。このブログのメインデーマは「バイリンガル子育て」ですが、「韓国のあれこれ」というテーマもあります。
今回は韓国で子どもが生まれた後、
と思ったことのうちのひとつである「予防接種」についてお話ししたいと思います。
韓国で子育て! 予防接種はどっちの国でする?
日本と韓国では子どもが生まれる前と生まれた後でやることが少し違うようです。 では、順番に見て行きましょう。
★.<日本で>
- 妊娠したことがわかったら市役所または区役所の子育て担当の部署に行って母子手帳をもらう。
- 妊婦健診などを受ける。
- 赤ちゃんが生まれたら名前などの届け出をして成長に合わせて健診や予防接種を受ける。
ざっと、これが日本の一般的な流れのようです。
★.<韓国で>
- 妊娠したことがわかったら「임산부 수접(妊婦手帳)」と産婦人科で書類をもらい、指定された銀行に行って「국민행복카드」というカードを作る。このカードで決済すると
50万ウォンまで補助金がでます(2017年現在の話。詳細はここから/記事を更新した2021年4月時点では60万wになっていました)。 - 妊娠健診などを受ける。
- 赤ちゃんが生まれたら「아기수접(直訳すると「赤ちゃん手帳」)」をもらう。
- 出生届を住民センターに出す。日本国籍も欲しい時は管轄の領事館に行って出生届と日本国籍留保の意思を示しておく(詳細は日本の法務省のリンクへ)。
- 赤ちゃんの成長に合わせて健診や予防接種を受ける。
韓国だと手帳が2冊となり妊娠の時は妊娠の時の記録、赤ちゃんには赤ちゃんの健診や予防接種の記録がされます。別々なのですね。
予防接種について
日本で母子手帳がもらえるのはおそらく私が住民票を抜いてなかったからだと思うのですが、日本の母子手帳を見た時に赤ちゃんの予防接種の情報がたくさんあることに気づきました。
一方、韓国の方の「아기수접(直訳すると「赤ちゃん手帳」)」にもかなりたくさんの予防接種の情報があることに気がつきました。私自身ももちろん子どものころに予防接種はしたのですが、何を何回どんなタイミングでなど、全く記憶にありません。
日本と韓国の手帳を見比べて、予防接種の情報を見た時、
「国が違うとやり方が違うので新鮮。」
「違いがおもしろい。」
こんな考えは一気にどこかに飛んでいきました。
それは予防接種は子どもの健康に関わることなので、楽しむのではなく
と思ったからです。やっぱり、守るものができると人間って変わるものみたいです。
予防接種の違い
日本と韓国の手帳を見比べていて、予防接種の違いをかなり感じました。それは手帳が2冊なのに加え、「予防接種のタイミングが違う」「予防接種が違う」などです。
そして、どうしようかと考えたのは次の3つです。
- 予防接種は日本で全部する。
- 予防接種は韓国で全部する。
- 韓国にいる時は韓国で、一時帰国している間は日本でする。
赤ちゃんが幼ければ、予防接種も頻繁にあるので1.は現実的に無理だと思いました。次に3.も考えましたが、後で「どっちだったっけ?!」なりそうです。しかも予防接種が必要な時に一時帰国できるとも限らないので難しいと思いました。
そして、予防接種の種類やタイミングなどを考えるとやっぱり2.が現実的だと思い、うちは全部韓国に合わせて予防接種を受けています。
韓国で予防接種を受ける時
こんな感じで、うちは全部韓国て予防接種を受けることにしているのですが、せっかく日本でもらった母子手帳。日本の母子手帳にも予防接種の記録がほしいと思いました。 また、今は完全帰国の予定がないにしても、もし日本の小学校に入るとなった時は今までの予防接種の記録があるとどこかで聞いたことがありました。 そこで、韓国で予防接種を受ける時は韓国の「아기수접(直訳すると「赤ちゃん手帳」)」と日本の母子手帳の両方を持って行くことにしています。
そして、予防接種が受ける時に手帳を2冊だして両方に記録を残してもらえるようお願いします。その時に注意するのは次のことです。
ポイント
★韓国の手帳には「どの予防接種を」「何年何月何日に」「どこの病院で受けたか」という記録なのですが、日本の母子手帳はこれに加え「ロット番号」や「ワクチンの会社の名前」などの情報が必要となる。
そのため、手帳を2冊渡す時に日本の母子手帳にも記録をお願いしています。最初は看護師の方も日本の母子手帳を珍しそうに見ていましたが、毎回同じ病院に行くとだんだん慣れてきて手帳を2冊渡すだけで何も言わなくてもやってくれるようになりました。そして、記録してもらった後は必ず自分でも確認するようにしています。
まとめ
今回は、「韓国のあれこれ」の中でも「予防接種」についてお話しました。日韓ハーフだと日本と韓国の両方の予防接種を受けようと思ったら受けられるのですが、予防接種は打つタイミングがあります。また、そのタイミングに韓国または日本にいられるとも限らず、予防接種のために一時帰国もできません。そのため、私は1年の大半を過ごしている韓国で韓国式にすることにしました。
しかし、その際はかならず日本の母子手帳も持参して同じようにハンコを教えてもらっています。予防接種については韓国も日本も時々内容が変わるので、最新情報はかならず確認したほうがいいと思います。
・예방접종도우미(自分の子供がどの予防接種が済んでいてどれがまだなのかがわかる) → http://www.cslimc.com/ (韓国語)
・日本の予防接種情報 → http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/yobou-sesshu/ (厚生労働省)