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バイリンガル育児

トランスランゲージングってこういうこと? 上の子とやってみた3つのこと

 

こんにちは。まめちゃん(@mame_chang)です。

韓国で2人の子どもたちを日韓バイリンガルに育て始めて、約10年が経ちました。

 

我が家は私が「超」がつくぐらいの文系で理系の科目はからっきしダメ。中学生あたりで諦めました。旦那の方はまったく反対で「超」がつくぐらいの理系で国語(つまり韓国語)や暗記物などは全然ダメな人です。

 

子どもが生まれる前は、こんな夫婦のところに生まれた子どもは母親に似たら超文系で父親に似たら超理系になるのかな、または両方のいいところだけうまく受け継いでくれないかな・・・などと都合のいいことも考えたものです。

 

そんな夫婦のもとにうまれてきた子どもたちですが、上の子は外見は私に似ていて頭の中は旦那に似ています。美術や手の器用さなど私の実家の方にはなく旦那の方の家系だなぁと思うこともよくあります。

 

「理系のパパに似ているなら私が大嫌いな算数とか数学、物理とかもできるんだろうな・・・。」

 

と勝手に思ってたのですが、自動的に伸びるものでもなさそうです。今日は、上の子の算数のお勉強について先日お話した「トランスランゲージング」とも関連させながら書いてみます。





トランスランゲージングってこういうこと? 上の子とやってみたコト。

韓国に住んでいる日韓夫婦の子ども・・・ということで、上の子が小学校にあがる時に私は心配だったことがあります。それは・・・

 

「私が日本人で韓国語を国語として教えられないから、子どもは国語(韓国語)が伸びないのではないか??」

 

ということです。韓国語ができないわけではないですが日本生まれの日本育ちで、韓国語を「国語」として勉強したことがない私は、「国語」としての韓国語と「外国語」としての韓国語が違うことを知っています。(日本語も国語として勉強するのと外国語として勉強するのは違います。)

 

しかし、子どもが小学校に入ってしばらくしたら、それは心配しなくてもいいことだとわかりました。なぜかというと子供は本が好きで漫画も活字もよく読んでいるからです(今のところほとんど韓国語ですが・・・)。そのため、自然に国語力(つまり韓国語力)がついたのか、国語はいまのところ大丈夫です。

 

ところが! 理系の父親似だと思ってまったく心配してなかった算数に苦労している子どもをみて、「あれっ?!」と思いました。思ったよりも算数の単純な計算問題や文章題がわかってないのです。

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    バイリンガル育児の始め方

いろいろやってはみたけれど・・・

韓国の小学生たちは、一般的に塾を掛け持ちして通っています。放課後はいろいろな塾(ピアノ、テコンドー、お勉強、水泳、美術など)のお迎えの車が正門前にズラッと並んでいる光景もよく見ます。

 

そんなわけで、うちの子どものクラスのクラスメートも算数に関しては塾に行っている子も多く、中には算数の塾2つも行っている子もいるそうです。そして現在の勉強よりもどんどん先の勉強をさせるそうです子どもに聞いてみると小学校の授業は「塾に行っている」ということを前提に進むらしく先生は簡単な説明だけで、さ~っと進むそうです。

 

そして、「わからない」と言うことができる雰囲気ではなく「わからない」と言ったら「こんなこともわからないの~?」のようなことを言われるそうです。

 

うちで取った対策としてやってみたのは・・・

 

  1. 家で私か旦那が教える。
  2. 算数の塾に通わせる。
  3. 大学生のメントー(멘토)といっしょに勉強させる。

 

この3つです。

 

1.は旦那は帰りが遅いことも多いので理系だからと言って任せられません。私は算数は大嫌いでしたが小学生レベルだし自分の子どものためと思えばなんとかがんばれます。

 

2.は塾や習い事と言えばうちの子の場合、いままでお勉強よりもピアノ、美術、テコンドー、料理、バドミントンなどでした。お勉強は英語だけで本人の希望で通った時期もありましたがすぐやめました。算数は「やりたい」ではなく「やらなきゃ!」という思いで通わせてみましたが、やはり復習よりも今の学習の先の方を予習することに重きが置かれていたので、なかなか考え方も合わず短期間でやめてしまいました。

 

3.は、うちの家庭のような外国人と韓国人が結婚した家庭を韓国では「多文化家庭」というのですが、多文化家庭の子どもには市が募集した大学生がメントー(つまり、家庭教師みたいなもの)になって1週間に数時間いっしょに勉強してくれます。これは応募してもできる年とできない年があるのですが、メントーがついた年には算数を主にやらせてみましたが、それでも遊びたい盛りの小学生のコントロールがきかずうまくいかないこともありました。



やってみて結局...

そんなわけで、結局1.の私と旦那が教える・・・。です。韓国語が母語である旦那が教えるのが一番いいとは思うのですが、それはあまり期待できないので、結局私です。今まで韓国の小学校で韓国語で習ってきたもので、しかもちゃんと定着していない項目を今さら日本人の母親が教えるからといって全部日本語で教えるのは返って子どもを混乱させることに繋がると思いました。かといって、今から私が韓国語で全部教えるというのも・・・・

 

そのため、私が取った方法は、次のようなものです。

 

  • 子どもが頭の中で考えるのは韓国語。文章問題なども韓国語のものを使う。ただし、私が準備するプリントは日本語のものもあり、説明は韓国語(単語レベル)を交えた日本語

 

とりあえず、算数のどの辺でつまづいているのかを探るためにさかのぼって、小学校低学年の計算プリントなどをやらせてみました(使ったプリントはこのブログでも紹介したサイトから!)

 

<さかのぼればわかる>





掛け算を1の段から9の段までカバーしたプリントを5枚、いっきにやらせてみたら・・・

 

なんなくクリア(全問正解)で、ホッ・・・。

 

そして筆算。二桁と一桁の筆算、二桁と二桁の筆算などをやらせてみて・・・

 

ここで判明!掛け算の二桁と二桁の筆算(例えば、25×69= など)で、繰り上がりなどの混乱が見られました。そして単純な掛け算では完璧だったのに筆算になると混乱していました。

 

このまま割り算や分数には進めません。

 

今後もプリント1枚ずつ(本人は2枚ずつと言ってます)でいいので、できるだけ毎日練習していきたいと思います。



トランスランゲージングとどんな関係が?!

最初に書いたように今日の話は先日の「トランスランゲージング」と関連させるのですが、掛け算を韓国語で考えて答えを出して紙に書いたり文章題を読んで答えを考えるのは韓国語です。間違えた時に私の説明が聞いたり、どうしてその答えになったのかの過程を私に説明するのは日本語・・・ この辺がトランスランゲージングなのかな、と思います。

 

今回の話でいうと、ここまで韓国語で勉強したことを全部日本語にするよりは効率がいいと思います。なんとかこのまま混乱をなくして次の勉強につなげたいものです。そして、もし旦那が韓国語で勉強を教えていたらこれはトランスランゲージングにはならないと思います。



まとめ

今回は、うちの子が算数でつまづいていることについて、なんとかしようとあれこれやってみた話と、結局私が教えるのがいいかなと思ったこと、そして教えるにはどこでつまづいたかを知るために小学校低学年にさかのぼって練習問題をさせてみた話などをしました。

 

なんだか今回の話はバイリンガル子育てではないような雰囲気ですが、韓国語で途中まで覚えている知識を使って混乱せずに正しい答えをだし、答えを出した過程を私に説明したり私が説明するのを聞いたりするときは日本語となるという部分がバイリンガル子育てなのかなと思います。

 

そして、頭の中に基盤ができている言語を行ったり来たりするという意味でトランスランゲージングなのかな、とも思います。バイリンガル子育て・・・。親も日々勉強です。



トランスランゲージングについて ↓↓

 

日本語と国語の違いについて ↓↓

 

大学生メントーについて ↓↓

 

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    • この記事を書いた人

    まめちゃん

    韓国で2人の子供達をバイリンガルに育てています。大学院生の頃は第二言語習得を研究していました。日本語教師の経験が約20年。子供達のバイリンガル育児や国際結婚、バイリンガル育児について第二言語習得や日本語教師的な視点からブログを書いています。 時々韓国の義実家に関する泣き笑いネタもあります^^;

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