こんにちは。まめちゃん(@mame_chang)です。韓国で2人の子どもたちを日韓バイリンガルにしようと毎日奮闘しています。
「あの人って考え方が違うね。」こんな話を誰かとしたことがあるでしょうか。考え方というものは、ある人が育った国や文化、家庭(両親)に大きな影響を受けると思います。
そしてそれは、国が違うということだけではなく同じ国の人にも当てはまるもので極端な話をすると同じ国の同じ都市で生まれ育った人同士でも、ふとしたことで考え方の違いを感じることがあると思います。
そして、成長していくにつれて環境や周りを取り巻く人たちの影響により考え方は変わることもあります。今日は、この「考え方」について考えたこととバイリンガル育児という面から見たらどうなるかについて工作などの例を出しながら考えてみたいと思います。
「考え方」そしてマニュアルのない工作。バイリンガル育児とどんな関係が?!
まず、私自身の考え方は周りのどんな影響を受けて今に至ったを簡単に振り返ってみます。私の「考え方」に影響を与えたと思う環境や人は、思いついた順に並べていくと次のようになります。
- 両親
- 生まれ育った地域
- 学生時代の友達(学校やアルバイト)
- 外国に住んでみた経験
- 海外旅行
- 職場で出会った人々
- 趣味の集まり
- 今まで読んだ本
だいたいこんな感じでしょうか。これを見ていると「あれっ?! 学校の勉強とか授業」という言葉がないことに笑ってしまいました。
「考え方」って、どんなものがあるの?!
ひと言で「考え方」と言ってもいろいろありますが、今日の話はここで「集中的思考」と「拡散的思考」という言葉を出したいと思います。ちょっと具体的に言うと、「集中的思考」とは算数の問題や◯✖️クイズなどのように、答えをひとつだけ探すために考える考え方です。
そして「拡散的思考」とは例えばマッチ棒を使って何か形を作るとして何パターンの形を作ることができるのか、というように出す答えがひとつではない考え方です。
思えば日本で生まれ育った私は、子どもの時から「集中的思考」に多く触れ、その後大学生や社会人になって自分の行動範囲や人間関係が変わるにつれて「拡散的思考」も少しずつ学んでいったような気がします。
バイリンガル育児と関連させてみると?!
我が子にバイリンガル育児をしている立場からこの2つの考え方をみてみるとどうなるでしょうか。
韓国生まれで韓国育ちのうちの子たち。「集中的思考」は、たぶん学校の授業で十分学べていると思います。しかし、「拡散的思考」はどうかな?!と思いました。
覚えることが中心となって、ちゃんと覚えたかどうをテストされる、というやり方も科目によっては必要ですがそればかりだと考え方の広がりは期待できないのではないかと思います。
ちょっと上の子(小学校高学年)の教科書やノートをチラッとみてみると、理解や社会そして国語の一部は決まりきった答えを出すものの他にも自分で考えた答えがあるていど受け入れられるものもあるみたいです。
上の子は小学校の勉強以外にも美術やピアノ、工作などの教室に通っていますが、うちの子はこれらの習い事で拡散的思考を学べるかも?と思いました。
家でやってみたこと
考えてみると、拡散的思考を意識しているわけではないのですが、我が家でやってることで思いあたることがいくつかありました。例えば・・・
★簡単におもちゃを買い与える代わりに牛乳パックや卵のパック、飲み物のパック、いただき物の包み紙などは捨てない。きれいに洗って箱に入れておいてハサミで切ったりノリで他のものとくっつけたり色ぬりをしたりして好きなものを作る。
たったこれだけです。子どもがいなければ資源ゴミとして捨てるものも子どもがいると資源ゴミは積み木や工作の材料に早変わりです。
子どもの工作のためにわざわざ買うわけでもないし、卵パックを切って気に入らなければまた作ればいいのです。リサイクルの卵パックや飲み物の容器から何ができるか親子で考えても楽しいですね。
バイリンガル子育てと考えたらどうなるの?
日韓バイリンガルを目指している我が家ですが、今日ここまで話した、、、
「資源ゴミのリサイクルの品を利用した工作」
「拡散的思考」
「バイリンガル子育て」
この3つはどんな関係があるのでしょうか。私なりの考えでは、工作をしながら子どもと話すことは昼間に韓国語で経験したことを日本語で話しつつ、工作に関連することも日本語で話すので、まず日本語でコミュニケーションをとり日本語を使ったり新しい言葉をおぼえたりすることができます。そして想像力と創造力にいい影響を与えると思います。
特に下の子(幼稚園児)は、幼稚園でも工作をしているので工作の時に使う韓国語はわかっても日本語がわからないこともあるので、日本語のいい練習です。
そして、上の子と下の子と私と一緒に工作をすると、みんな考えることが違うしできあがった作品も違うので「同じものから違うものが生まれる」ということが自然にわかると思います。(ちなみに私はかなり不器用で上の子が一番上手です。)
こう考えると工作をすると日本語と韓国語という言葉だけでなく、ひとつの卵パックを何パターンのものに変身させることができるか、という拡散的思考を育てることもカバーできるのかな?と思いました。
工作と言っても・・・
上の子は周りの影響もあって、
と言ったら、
などと言い出します。現代の子どもですね......。
たしかに動画投稿サイトを見ていると日本語でも韓国語でも本当にたくさんの動画があって、子どもが好きそうな工作を紹介する動画もあります。たまに見るのはいいと思いますが、いつもそのような動画を見ながら工作をしているとただマニュアルに従って作ってるだけで想像力や創造力、そして拡散的思考は育たないような気がします。
そのため、動画を見ながらの工作はうちではほとんどしないことにしています。
まとめ
今回は、「考え方」ということをポイントにまず私自身のことを振り返り、そして集中的思考と拡散的思考という言葉からバイリンガル子育てとつなげるとどうなるかということについて書いてみました。
我が家ではやはり資源ゴミとして捨てないでそれらを利用した工作が子どもとの時間を楽しくしてくれます。そして「多少失敗してもまだヤクルトの容器あるし大丈夫!」という姿勢なら子どもも気楽に取り組めると思います。
マニュアルも何もない工作をしながら子どもたちが拡散的思考力を少しずつ身につけてくれたらいいな〜と思います。