こんにちは。韓国で子どもたちを日韓バイリンガルに育てている、まめちゃん(@mame_chang)です。韓国でバイリンガル子育てを始めて10年を超えました。
私は現在韓国に通算で15年ほど住んでいますが、日本生まれ日本育ちの日本人です。中学校に入るまで英語なんて言語があることすら知りませんでした。韓国語は社会人になってから縁があって学び始めて、今では日常生活にはたいていの場合困りません(毎日決まった場所にしか行かないということも関係あるかもしれませんが・・・)。
一方うちの子たちは、私とは違い韓国生まれの韓国育ちです。保育園、幼稚園、小学校とずっと韓国の学校なので、韓国語は韓国人と同じ(つまりネイティブ)です。
とか
ということはよく聞くことで、大人同士でこのような話をするとたいていの場合
のような結論になります。韓国語だけでなく他の言語も聞いていると意味がわかるかわからないかに関わらず、
と思うことがあります。今回は、日ごろ耳にする韓国語に関連して前々から思っていた言語の「音」に焦点を当ててお話をしたいと思います。
幼いうちからできるだけたくさん身につけておきたい言語の「音」とは?!
タクシーに乗って運転手さんがちょっとおしゃべりな人だった時や、初めて出会った人で私が日本人だと知らない人と話していると話の途中でこんなことを聞かれることがあります。
つまり、韓国語はしゃべっているけど韓国語がネイティブじゃないのがバレバレで、それで「どこから来たの?」という質問につながるのです。
そこで、
と言うと、納得した様子を見せて今度は日本のどこから来たのか、子どもたちは日本語がわかるかなど、日本や日本語に関連する質問になることが多いです。そして最後に、
と言うのです。ほぼ、毎回似たようなパターンで会話が展開されます。
また、過去に何度か
と聞いてみたことがあります。
答えは、「発音、イントネーション」と言われることが多く、たまに「言い回しが韓国人と違う」と言われたこともあります。
「発音とイントネーション」は、まさに「音」の部分ですね。
子どもが出せる「音」ってなんで違うの?
自分の韓国語を聞く機会は録音でもしないとないし、そこまではして自分の韓国語を聞いてみたいとは思わないのですが、韓国語だけではなく他の言語も「音」が日本語と違うなぁ、と思います(アジア言語に興味があってときどきベトナム語やミャンマー語、タイ語の歌を聞きますがそんな時はさらに感じます)。
例えば、韓国語で「はい」「いいえ」の「はい」は、「예」そして「네」と言いますが、これをカタカナで書くと「イェ(~)」や「ネ(~)」となります。
しかし、これをカタカナのまま発音すると、なんだか韓国人とは違う発音になるのです。これをもし英語で書いたらそれぞれ「ye」、「ne」となるのですが、そのローマ字を見て発音してもまったくその通りになることもならないこともありそうです。
昔、英語を勉強した時に英和辞典に発音記号があって、どう発音したらいいかわからない時はそれを見て発音するようにと先生から言われました。当時の私は発音記号を頼りになんとかがんばっていましたが、いくら発音記号があってもなかなか難しいなぁ、と思っていました。
これらの違いはそもそもその言語が持っている「音」の数や種類が違うからではないかと思います。つまり、日本語なら母音が5個で韓国語(ソウル方言)の場合は母音が10個という具合にです。
こう考えると外国語(韓国語)をしゃべりたい時に自分の言語(日本語)にない音は、自分の言語にある音で代用する傾向があるため、とりあえずしゃべっているように見えますが、韓国語がネイティブの人が聞いたら「なんか変。韓国人じゃない」となるのだと思います。
この「音」っていつ身につくものなの?
さて、この辺でこのブログのメイントピックのバイリンガル育児の話をしたいと思います。子どもが外国語などに触れて早く覚えることができたり、発音がすぐにネイティブみたいになったりするのは、たとえ日本人夫婦の間に生まれた子どもであっても、その言語に触れることで上手になっていきます。
それは日本人夫婦が駐在などで外国に住んだときに、子どもが現地の言葉をどんどん吸収していくということからもわかると思います。
赤ちゃんのころは世界のどんな言語の音でも聞くことができるのですが、生後半年から1年ぐらいになると、母語の音に頭が特化されていくという話を読んだことがあります。
では、子どもがもう幼稚園児や小学生ならもう遅いのか?というと、かならずしもそうとは限らず小学校高学年になってから外国語に触れてネイティブになる人もいますし、大人になってから外国語を始めてネイティブになる人も多くはないですが存在します。
しかし、やはりそのような多くない方に入るよりも知らず知らずのうちに覚えたほうが子どもも楽なのかな?とも思います。
そのような知らず知らずのうちに覚えるのが、きっと母語を身につける過程に通じるものがあるのかも知れないとも思います。
「母語って何?」という方はこちらへ↓
バイリンガル子育てで子どもに「音」を身につけてもらうには?
子どもがききとれる「音」の種類や数を増やすためにバイリンガル子育てをしている親ができることってなんだろう・・・? と考えてみると、やはり子どもがお腹にいるときから日本語で話しかけたり、上手になってほしいという言語を親がもしできるなら、その言語で話しかけたり、周りの協力が得られるなら協力してもらったり・・・でしょうか。
他にもCDを聞かせたり、上手になってほしい言語のアニメを時間を決めてDVDで見せたりするのもいいと思います。子どもは歌が好きなので、CDをきかせながら一緒に歌いだすこともあると思います。最近では、わざわざCDを買わなくても動画投稿サイトやインターネットなどで外国の童謡なども聴けるので、それを利用するのもいいと思います。
DVDの効果的な見せ方↓↓
まとめ
今回は前々から思っていた言語(韓国語)の「音」っいて、違うなぁと思う点や、韓国人と同じようにしゃべってるつもりでも、実は自分の言語にある音で代用していること、そのためすぐに外国人だということがバレバレになってしまう話などをしました。
バイリンガル子育てをしている親としては、子どもには持っている「音」の数や種類を増やしてあげることができたらと思います。そしてそれは親ができることもあれば、親ができな言語はできないと思います。そんな時は周りの協力が得られれば協力してもらったり、です。
今回の話は「音」だけに絞っているので、これだけで子どもがいろいろな言語が話せるようになるという話ではありませんが、まずは持っている「音」を増やすことがスタートかなと思います。
ちなみに、世界の言語の中で「音」が多い言語ってどんな言語か知ってるでしょうか? 詳しくは、参考記事をご覧ください。
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