こんにちは。韓国で2人の子どもたちをバイリンガルに育てるべく毎日奮闘中のまめちゃん(@mame_chang)です。
「あの人は、営業みたいな仕事に向いている。」や「私は数字が苦手だから経理とかは向いてない。」のような、「向いてる」や「向いてない」という話をしたことがあるでしょうか。仕事だけでなく勉強や趣味などいろいろな分野の話をする時に言うと思います。
ちなみに私は超文系、運動はちょっぴり、料理もボチボチという感じなので理系はもちろん数字関連もかなり弱く、数字を扱うことは自慢じゃないですが「向いてるか?」と聞かれると堂々と「向いてません」と言えそうです。
「向いてる」とか「向いてない」は別の言葉を使うと「適性」と言う言い方もあって「適性検査」なんて言葉も聞いたことがある方もいると思います。
今回は、この「適性」ということについてまず外国語の学習の点から少しお話して、その後バイリンガル児にも当てはまるのか私なりに考えたことをお話ししたいと思います。
外国語学習で時々言われる、向き不向きとはバイリンガル児にも当てはまるの?!
私の時代は中学生になってから英語を「学習」しましたが、最近は英語に触れる年齢が下がっていて、小学生から授業で習っているようです。同じように週に何度か授業を受けていても伸びるのには個人差があります。その理由は興味、勉強の方法、もともとの性格、本人の好みなどいろいろな要素が関係すると思います。
私の場合、もともと国語が好きで暗記ものも比較的得意だったので、習ったこともすぐに覚えることができたし、英語や国語の勉強は楽しかったです。そのため語学について言えば適性があったのかも知れません。
しかし、算数や数学など理系の科目は何度授業を受けても補習でカバーしようとしてもイマイチ理解できないことが多く、時には私の頭が拒否しているのかと思うほどでした。そう考えると理系関連は残念ながら適性がない、つまり不向きであると言えるのだと思います。
バイリンガル児にも適性ある?
私の話はさておき、私はTwitterを利用していてできるだけ毎日バイリンガル育児についてのツイートをしています(たまに韓国ネタもあります)。そして、こんなツイートをしたことがあります。
、
仕事や勉強には「向き不向き」や「適性」というものがあり #適性検査 などもあるバイリンガルになる子供には向き不向きがあるのだろうか。
ざっくりいうと、
➡️誰とでもものおじせずに話せる。
➡️親が語学が好き。
➡️素直な子。
➡️自分でも「やらなきゃ!」と思っている。ということかも。
— バイリンガル育児@まめリンガル (@mame_chang) 2018年12月23日
バイリンガル子育てをしている親としては、やはりバイリンガル児にも外国語学習の適性や親がバイリンガルにしようとしている言語に対する向き不向きや適性があるのだろうか・・・? というのが気になります。
これらを「バイリンガル児の外国語学習の適性」と「バイリンガルにしたい言語の適性」の2つにわけて考えてみます。
★「バイリンガル児の外国語学習の適性」
外国語を1つやると、要領がわかるので新しい言語を学びやすいともいいます。しかし、バイリンガル児が2つの言語を無意識に「獲得」した場合、きっとそれはバイリンガル児の中では「外国語」ではないので、きっと3番目の言語が初めて身につけようとする外国語となると思います。
そうすると、本人の興味、勉強の方法、性格、本人の好みなどに加えてすでに獲得した2つの言語と文法や発音が似ているかどうかなども適性と関係してくると思います。
★「バイリンガルにしたい言語の適性」
このブログを読んでくださっている方は、きっとこっちの方が気になると思います。それは、親は子どもをバイリンガルにしようと思っても子供に適性がなければうまくいかないかもしれないからです。
語学の適性の有無については賛否が分かれるところですが、私の周りを見ていると適性がありそうなタイプと難しそうなタイプは例えば次のような感じの子どもたちです。
適性がありそうな子どもたち...?
それでは、どんな子どもが適性があるのでしょうか。その一例を書いてみます。
- 誰とでもものおじせずに話せる。
- 親が語学が好き。
- 素直な子。
- 自分でも「やらなきゃ!」と思っている。
言語はコミュニケーションの手段なので、誰とでもものおじせずに話せる子は、おのずとコミュニケーションの手段として言語を使うことになるので、伸びていきます。 2.は子ども自身のことではないですが親は少なからず子供に影響を与えるので、親が語学が好きだと子どもも自然に他の言語にも触れる機会ができそうです。
3.は特に言語を覚えることだけに当てはまるわけではないのですが素直な子というのは、例えばわからない言葉を説明したらすっと素直に受け止めてくれるので、教えたことが頭に入りやすそうな気がします。
4.は幼児にはまだ難しいですが海外に住んでいて小学校も現地の学校に通うと、どんどん頭の中の日本語が現地の言葉に塗りかえられていきます。そうなる前に対策がとれるかによって変わりますが、何よりも本人の「やらなきゃ!」という気持ちがあるのとないのとではかなり違ってきます。これまでの「やらなきゃ!」が最もすごいと思った例は「バイリンガル子育てで一番難しいのはきっとコレ!」で紹介しているリクトさんです。
適性があるのかな...?と思う子どもたち
- 周りの目を気にするタイプ(例として「パパ、英語でしゃべらないで」から思うこと。」)
- バイリンガルになることに興味がない。
1は、周りの目を気にすることで目標としている言語を使う機会が減るので結果として伸びるかどうかに関係してくると思います。周りの目を気にするかどうかは子どもの性格もありますが、置かれた環境や過去の経験などもあると思います。
2は、子どもが興味を示さない場合です。韓国に住んでいますが生まれてからずっと日本人ママと一緒にいたのが韓国の幼稚園に入った途端韓国語が増えて親が日本語で話しかけても韓国語で答えるようになった。日本語で話してもらおうと思ってもなかなかうまくいかず韓国語で返した方が早いのでそうこうしているうちに子どもは日本語を全然話してくれなくなった。このように始まり気がついたら韓国語で話すことが日常となって子どもはバイリンガルになることに興味がない・・・みたいなお子さんに過去に出会ったことがあります。
このように見てみると「適性」とは周りの環境や子どもの性格がかなり関わってるのではないかと思ったりもします。
まとめ
今回は「適性」という言葉をキーワードに外国語学習の適性の話とバイリンガル児の適性についても周りの子どもたちを見ていて思うことや考えたことを書いてみました。自分の子どもは、時としてよくわからないこともあり向き不向きや適性を判断するのが難しいこともあると思います。就職活動などではお仕事の向き不向きを診断する適性検査などもありますが、バイリンガル育児にはないように思います。
うちの子について言えば、上の子(小学校高学年)よりも下の子(幼稚園児)の方が適性があるような気がします。下の子はまだまだ小さいので将来はどうなるかわかりませんが、日々の生活の中でなんとなくそのように感じる瞬間があります。向き不向き、適性を見極めるのも親の仕事かな・・・と思います。
また、向き不向きより前向きと言った言葉もあるので、「うちの子には向いてないかなぁ」と思ってもすぐには諦めないで子どもの様子と興味の対象を見ながら興味のあるものと日本語習得とを関係させていくのもひとつの手ではないでしょうか。周りから見た「うちの子」と、親から見た「うちの子」を総合させて考えることができたらいいですね。