こんにちは。まめちゃん(@mame_chang)です。韓国で2人の子どもたちを日韓バイリンガルにしようと努力の毎日を過ごしています。
私たちは誰かに何かを言いたい時に、どうやって伝えるでしょうか。まだ生まれたばかりの赤ちゃんなら泣いて伝えるし、1歳くらいになると指でさしたり、言葉を発するようになると言葉や文、そして文章と少しずつ長くなっていくと思います。
しかし、言いたいことを言葉で伝えることができない場合は、大人であれ子どもであれもどかしく感じるものだと思います。大人はきっとそれを外国語を習ってそれを使ってみた時に実感するかもしれません。私の場合は習い始めて中断したままの中国語がまさにそれです。中断したままなので停滞中というよりは後退している可能性が大きいですが......。
それはさておき.......。子どもは知っている言葉が増えてくるとピッタリの言葉を知らなくても、なんとなく知っている言葉を並べてこちらに言いたいことを伝えようとしてきます。
言葉はコミュニケーションの手段ですが、そのコミュニケーションがうまくいかなかった場合に、どのようにして相手にわかってもらおうとするのか、その方法について最近の下の子(幼稚園児)と話をしていていろいろと考えたことがあるので、今回はそのお話をしようと思います。
言いたいことが日本語で言えないバイリンガルの幼稚園児には何を教えたらいい?
簡単にお話すると下の子は今幼稚園児で、家の中では日本語、上の子と話す時は基本的に日本語ですがたまに韓国語です。観察していると下の子は日本語で話しかけられたら日本語で返して、韓国語で話しかけられたら韓国語で返す、つまり話しかけられた言語で返しています。
そして、昼間は韓国の現地の幼稚園に通っているのでこの状態が続くと韓国語はネイティブになると思います。
そんな下の子ですが、今回の一時帰国で韓国では経験したことがないことをいくつかしました。その中に「夏祭り(夜店)」があります。
子どもたちは夏祭りでは夜店で買い物をしたりゲームをしたりして、楽しんでいました。
バイリンガルの幼稚園児が言いたかったこと
いろいろな経験をしたり、何か子どもなりに考えることがあると子どもは親に言いたいみたいです。下の子が私に何か言いたい時はもちろん日本語で言ってもらうようにしているのですが、なかなかうまく行かないこともあります。
先日、夏祭りが終わった翌日だったか翌々日に祭りの会場だった場所を通ったときに下の子がこう言ったのです。
私は一瞬、何のことかわかりませんでした。なぜなら、もう夏祭りの会場だった場所は、会場の片づけも終わっていていつもの風景になっていたので、私の中ではもう夏祭りは終わっていたからです。
私が「??」という感じでいると上の子が先に気がつきました。
下の子が言いたかったのは、まさにそれでした。
今後、何を教えたらいい?
下の子は「金魚すくい」と言いたい言葉がわからなかったので知ってる言葉を総動員して考えた結果、
「魚つり」
という言葉を使ったようです。ちなみに、日本語に一時帰国する前にちょうど魚つりのおもちゃを買って遊んでいたので(と言っても韓国のダイソーでたった200円ぐらいのものですが)、頭の中に「魚つり」という言葉が残っていたようです。
金魚すくいは韓国でも日本人の集まりなどで体験したことがあったのですが、1年に1回ほどしかないので頭に残ってなかったんだな、と思いました。
ところで、このままだと今後もきっと増えて行く、
「言いたいけど日本語で表現できないこと。」
今後の下の子のために何をどうおしえていけばいいのか、ちょっと考えてみました。まだ幼稚園児で日本語でも韓国語でも言えないことがきっとあると思うのですが、
「言いたいことを相手に日本語で伝えることができるようになる。」
ということを目標として考えると基本的に次のようにしたらいいのではないかと思います。
- できるだけ日本語だけで説明させる。
- 無理なら単語ぐらいなら韓国語を挟んでもいい。
- 韓国語もわからなかったら絵でも描かせる?!
こう考えると、「金魚すくい」を「魚つり」と言った時に上の子がすぐに反応しましたが日本語でもう少し説明させても良かったかな、と思いました。
たとえば、うちの下の子の日本語のレベルなら、
.......という説明はちょっと無理です。きっと、
このぐらいだと思います。ちなみに、金魚すくいは韓国にはないので2.はできません。そして、幼稚園児のお絵描きで金魚すくいがわかるかは少し微妙なところです。
バイリンガル育児をしている親にできること
まだまだ語彙が少ない幼稚園児ですが、言いたいけど日本語で言えないことはできるだけ知ってる日本語で言わせてみて、それでも大人がわからなかった、韓国語わかるなら韓国語でひと言だけ単語で言わせてみたり絵で描かせてみたりと、いろいろな方法を取ってみるといいと思いました。
そして、さらに親ができることは、、
- 子どもが自分の言葉でいうのを待ってあげる。
- 途中で子どもが言いたいことがわかったら子どもがリードする。
- どうしたら相手に伝わるか方法を教える。
- 最後に適切な言葉を教える。
言葉に限ったことではないですが、頭の中の語彙を検索して取りだして文にするまで時間がかかることもあるので待ってあげて、子どもが言ったことで何がいいたいのかわかったら、
や
と絵を描いてみたりして、確認しながら言いたいことが日本語で言えるように、
や
というふうに言葉を教えていくといいと思います。そしてやはり教えるだけでは覚えられないので、韓国に戻っても一時帰国の時の写真などをみながら、
と言ったり
と子どもに聞いてみてもいいと思います。
またどうしたら相手に通じるか、例えば、
- 似てる言葉を言ってみる。
- 丸、三角、四角、オレンジ色など形や色を言ってみる。
- 韓国語がわかる相手ならちょっとだけ韓国語で単語を言ってみる。
など、方法を教えるのもいいと思います。
まとめ
今回は下の子の日本語から、言いたいことがあるのに日本語で言えない時にどうするかということについて考えてみました。
まだまだ幼稚園児ですが、言いたいけど言えないことが今後増えていくかも知れないと考えると、言いたいことををどう相手に伝えるかという方法(方策)を教えておくのは大切だと思いました。
幼稚園児といっても子供によっても差があると思うので様子をみながら、、、です。