こんにちは。まめちゃん(@mame_chang)です。韓国で2人の子どもたちを日韓バイリンガルにしようと毎日奮闘しています。
一時帰国前は、準備やお土産、子どもたちとの時間の過ごし方など考えたいことややることがいっぱいです。そして、一時帰国中は韓国にいた時は気がつかなかったことがたくさんあるといつも思います。そしてそれは、言語的なことであったり文化的なことであったりします。
気がつくのは、子どもたちの発言からであったり行動であったり、日本にいる日本人の友人たちの言葉や行動であったりします。
今回は一時帰国中に日本で子育てをしている日本人の友達と子連れで遊んだ時の「友達のひと言」と、また別の機会に昔お世話になった方に会った時に上の子があまり上手に「です・ます」で話せてなかったことから「どうしたらいいか?」についてお話ししたいと思います。
海外に住むバイリンガル児ってどうしたら大人にちゃんと「です・ます」で話せるようになる?
一時帰国をすると、たいてい毎回会う友達というのかいます。お互い子どもが生まれてからは子連れで会うようになりました。会うたびに子どもたちは半年か1年成長しているのですが、子どもが大きくなると部活やその他の行事で子どもさんには会えないこともあります。
今回は、ほぼ毎回会っている友達の子どもさんに2年ぶりに会えました。お子さんは中学生で
と思いながら、元気だったか、最近部活はどうかなど話していました。
私とのやりとりを近くで見ていた友達が、その後しばらくしてボソッとこう言いました。
これを聞いて、「です・ます」で大人と話すことについて、私にも今回自分の子どもに思い当たることがありました。
海外に住むバイリンガル児だから?
今回の一時帰国ではいろいろな人に会う機会がありましたが、その中で私が昔お世話になった方と初めて子連れで会うという日がありました。
その方と会ってた時にもちろん私は敬語で話してたのですが、その方がうちの上の子に話しかけた時にきちんと「です・ます」で話せてなかったのです。会う前に
と上の子には言ったのですが、ちょっと突然すぎたようで戸惑っていました。
上の子は小学校高学年なので、
「まだ小学生だから......」
なのか
「もう小学校高学年なのに......」
なのか......? と考えてしまいましたが、私は上の子が「です・ます」でちゃんと話せないことを少々恥ずかしく思いました。
バイリンガル児ではなかった私はどうだった?
日本生まれ日本育ちの私ですが、私自身もいつからか「です・ます」が大人に使えるようになったはずなのに、ちょっと昔すぎて記憶がありません。
強いて言えば中学時代の部活がかなり厳しかったので、先生よりも先輩に「です・ます」や敬語を使っていました。しかし、たった1つか2つ上の先輩が怖すぎたので必ず「です・ます」を使い、大人である先生たちには「です・ます」を使っていたとは思うのですが、イマイチ記憶にありません。そこで、他の例で考えてみることにします。
日本の小学校の体験入学で出会った子供たちの「です・ます」は?
韓国に住んでいる日本人夫婦や日韓夫婦のお子さん達の知り合いはある程度いるのですが、うちの子たちと立場が同じなので、「日本で生まれ育っている日本の子どもたち」と考えると、一番最近会ったのは一時帰国の時に日本の小学校に上の子が大変入学した時に、その小学校にいた子どもたちです。
体験入学は、今のところ小学校2年生と3年生の時にしましたが、送り迎えの時などに学校や家の近くで子どもたちと話をしたことがあります。私が日本の子供たちのことについて知りたかったので、私がいろいろと質問して子どもたちが答えてくれたことが多かったです。例えば・・・
「携帯電話、持ってる?」
「塾って、何個くらい通ってるの?」
「学校終わったら、いつも何してる?」
そして、子供たちは次のように答えていました。
「携帯? 持ってないけど、お母さんとだけ電話できるやつ持ってるよ。」
「塾? そろばんとピアノ。」
「公園でサッカー。〇〇君ってサッカー、すごくうまいんだよ。」
(※実際は関西弁でのやり取りでしたが・・・)
子どもたちにとって、私は「友達のお母さん」という立場の人間の「大人」です。小学校2年生や3年生は「です・ます」はまだちゃんと使えないのかもしれない、と思いました。
海外にいる子どもは「です・ます」をどうやって練習すればいい?
ちょっと根拠にする情報が少ないのですが、私の友達の話と上の子が小学校に体験入学した時に出会った子どもたちの様子から考えると、大人と「です・ます」でちゃんと話すことができるのは小学校高学年、または中学生ぐらいなのかな?と思います。
小学校高学年で最近は早い子どもは思春期、反抗期だと聞いたことがあるので天真爛漫な子供からちょっと大人に近づいたと本人たちが感じる頃、または中学校で部活の厳しいところに入ると自然と言葉を身につける頃なのかなぁ、、、?と思います。
では、 日本語を使う機会がかなり限られている海外で生まれ育つ子どもたちはどうやって「です・ます」を身につけるのでしょうか。そういえば、ずいぶん昔にテレビに出ていた帰国子女タレントなどは、敬語が使えないということにスポットが当てられていたこともあったと思います。しかし、タレントはそれが一つの特徴として売りになっても一般人はそうはいきません。
今いる韓国という環境で日本語が使える状況を考えると・・・
- 家の中 → 親と「です・ます」でいつも話すのはちょっと不自然。お店屋さんごっこ、病院ごっこならまだOK。
- 日本人の集まり → 頻繁ではありませんが、家族以外の日本人の大人に会える機会なので、ここが有望です。
- 親の友達 → 単発ですが私の友人や知り合いの日本人の大人に会うこともあるのでその時も練習できそうです。
今回、私が昔お世話になった方に会う前に上の子には「大人には”です・ます”でしゃべろうね。」と言いましたが、突然だったので戸惑いかなりぎこちなかったです。子どもも「あまり使わないから恥ずかしい」と言っていました。
そのため、まずは「大人には”です・ます”でしゃべる。」ということを子ども本人に意識してもらうことから始めないといけないかなぁ、と思いました。そして、韓国にいる間に少しでも練習しておけば一時国の時は前よりもスムーズに口から出てくることにつながると思います。
まとめ
今回は私の友達のひと言と上の子の様子から、子どもっていつ頃から「です・ます」が使えるようになって、海外にいるバイリンガル児はどうしたらそれが身につくのか、限られた情報をたよりに考えてみました。周りに日本人がまったくいない......という場合にもオンラインでできることが必ずあると思うので、そのようなツールも使えたらいいなと思います。
「意識してもらうこと」そして「練習」この2つがキーワードのようです。
【追記 2021年7月1日】
この記事を書いて4年が経ちました。この記事を書いたあと、子どもには「大人とは"です・ますでしゃべろうね"」を意識づけてきました。その結果、中学生となった現在では家族以外の大人と話す時は、”です・ます”で話せるようになっています。やっぱり1回だけではなく機会があったら意識づけ、実際に”です・ます”で話をさせる、という繰り返しの結果のように思います。