こんにちは。まめちゃん(@mame_chang)です。韓国で2人の子どもたちを日韓バイリンガルにしようと毎日がんばっています。
日本への一時帰国を終えて韓国に戻ってくると、子どもたちは韓国の友達に会ったり塾に行ったり、韓国の小学校や幼稚園にそれぞれ行きます。前回(半年前)の一時帰国では、小学生である上の子が一時帰国を終えて日本から韓国に戻って小学校に戻った時、私は
ということを心配していました。しかし、上の子は、
というなかなかおもしろいことを言っていました(この発言については「合わせて読みたい」からどうぞ~)。
・「韓国語? しゃべれたよ! なんか不思議な感じがした。頭の中がそれまで日本だったのに、ばっと韓国に変わったの。」について ↓↓
そんなわけで、一時帰国の余韻を楽しむ私とは対照的に子どもたち(特に上の子)は比較的すぐに元の生活に戻るんだなぁ、と思っていました。
ところが、今回一時国を終えて韓国に戻ってくると半年前に感じたことを覆すような場面を見ました。今日は、「それがどんな場面だったか」や、「どうしてそうなったのか」、そして「今後はどうすればいいのか」について考えてみたいと思います。
「日本語脳」になってる? 一時帰国から韓国に戻った直後の子どもたちの頭の中!
日本から韓国に戻ってきてかなりすぐ、親戚の集まりがあったので家族で参加してきました。子どもたちは久しぶりに韓国の親戚、特にいとこ達に会えて楽しかったようで一緒に遊んでいました。
食事の時に、食卓にカレーがあって
「食べたい人はご飯にかけて食べてね。」
という感じでした。上の子が私に、
と日本語で聞くので、
と日本語でいいました。すると韓国語で・・・
と言ってました。それを聞いて、
と思っていると案の定、親戚にもうまく通じてなかったので私が言いなおして何とか解決。
たまたまかと思いきや、その後下の子が食べ物をちょっとテーブルにこぼして、
と日本語でいうので、
というと、
と言いました。これは決して間違ってないのですが、
と思いました。そして、「一時帰国から戻ってきた直後の話」であることや「上の子も下の子も同じような状態」であることに気がついて、
と考えてしまいました。
日本語脳かな?
どうしてこうなったのか、理由を考えるより前に子どもたちが親戚に対して言った韓国語がなぜ一瞬親戚にうまく通じなかったのかというと・・・
★上の子が言ったこと・・・
この文でマズイのは「아이」という言葉です。意味は「子ども」なので、上の子が言ったこの言葉を日本語にすると、
「このカレー、子どものですか?」
となるので、言いたいことは間違っていないはずです。しかし、その後、私が単語を「아이」を「어린이」という言葉に単語を変えて言ってみたら、すぐに通じました。
★下の子が言ったこと・・・
私が言った、
「おばちゃんに、ティッシュもらっておいで。」
の「ティッシュ」をそのまま使って
と言った下の子。こういう時は韓国人なら「티슈」ではなく「휴지」という言葉を使いますが、これは全く使わないようでもないようなので比較的すぐ通じてました。
そして、「どうしてそうなった?」を考えてみたら、理由がわかりました。
「日本に一時帰国中はほとんど韓国語を使ってなかったから。」
日本に一時帰国している間は韓国語は使わないでできるだけ日本語だけを使うようにしていました。そのため、頭の中が日本語のままになってた可能性が高いと思いました。
韓国にいる時は「外では韓国語」、「家の中では日本語」というバイリンガル環境になっています。そのため、家の中や外、または話す相手によって「言語を切り替える」ということを日常的にしています。(言語の切り替えについての詳しい話は「合わせて読みたい」からどうぞ~!)
・言語の切り替えについて ↓↓
しかし、一時帰国中で日本語環境にどっぷりと漬かって欲しかったので韓国語は使わないようにしていたので、韓国に戻ってきてから言語の切り替えがすぐにはうまくいかず、言いたいことをそのまま韓国語にしたり語彙の選択を間違ってしまったようです。
日本語脳から韓国語脳へ?!
それでは、気になるのは「今後はどうしよう......?」ということです。今日の話から考えると、どこにいても日本語と韓国語の言語の切り替えがスムーズにできるようになるには・・・
- 日本に一時帰国している時も韓国語を使い、相手によってさっと言語が切り替わるようにする。
- 一時帰国は1年の中でも短い期間なので、韓国に戻ったら直るから気にしない。
1.が理想かもしれないのですが、問題は韓国語を使いすぎになると日本にいる意味がありません。また、一時帰国先に滞在する場所の環境では韓国語でちゃんと会話ができるのはうちの子たちだけなので、相手がいません。
それなら、2.のように考えるのもアリかなぁ、とも思います。今後は、子どもたちの様子を見ながらうまく調整していけたらいいなと思います。
今回の一時帰国から見えた事
今回の一時帰国は4週間と長かったのですが、一時帰国中は日本語ばかり使えるし子どもたちの日本語も伸びるのでよかったと思います。しかし、韓国に戻ってきてからこのような事態になると、、、、
と思いました。
親とはなぜか欲張りなもので、海外に住んでいる時は「日本語!」を思うのですが、完全帰国となると現地の言葉をキープしたいと思うもののようです。子どもたちも、もう少し大きくなって韓国語がしっかりした後なら完全帰国しても韓国語をキープすることが難しくなくなるかもしれないのですが、幼いうちは難しいとも感じました。
まとめ
今回は、日本への一時帰国を終えて韓国に戻ってきてすぐ親戚の集まりに家族で参加した時に、上の子と下の子が使っていた韓国語を聞いて親戚が一瞬「ん?!」という顔をしていたことを横で見て、その理由や今後はどうしたらいいかなどを考えてみました。
不自然な韓国語になってしまっていたのは、日本語の影響だということは明らかなのですが、今までのことを考えると多分それは一時的なことなのでしばらくしたら戻るはず... と予測していましたが、問題なく子どもたちの韓国語は元に戻りました。
一回だけ見られた様子を目ざとくチェックして理由や対策を考えるのは、バイリンガル子育てをしている親として必要なことだと思いますが、長い目で見てどうするのが一番いいかを決められたらいいなと思います。