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バイリンガル育児

「日本語」とか「◯◯語」って子どもはいつごろから意識する?!

 

こんにちは。韓国で2人の子どもたちを日韓バイリンガルにしようとしているまめちゃん(@mame_chang)です。 このブログではバイリンガル子育てについて、うちの幼稚園児のことや小学生のこと、周りのこと、理論的なことを少々、本の紹介、そして韓国の親戚のことなどを主に書いています。周りの言葉にハッと気づかされることも多いのですが、そのハッと気づく瞬間はだいたい突然やってきます。

 

さて、以前子どもが一緒に保育園に通っていたお友達のお母さんに会う機会が、先日偶然ありました。 そのお友達は別の幼稚園に行ったので、お互いの最近の様子などを話しているうちに子どもたちが保育園に通っていたころのことが懐かしくなって来ました。

 

そして、そのお友達のお母さんが、

 

◯◯ちゃん(←うちの子の名前)、日本語ずいぶん上手くなったでしょうね〜。

 

と言ってました。 この辺は普通の会話なのですが保育園に子供たちが通ってた時に、そう言えば周りからうちの子の「日本語」や「韓国語」についてたまに言われることがあり、それについて考えることもありました。

 

何を考えたかというと、

 

まめちゃん
日本語とか韓国語って、大人が決めたコトだよね~。

 

ということです。これだけを読んでいたら、一体何が「大人が決めたコト」なのか、わからないと思うので、今回はこれについて順を追ってお話ししたいと思います。





「日本語」とか「◯◯語」って子どもはいつごろから意識する?!

では、今回の話の本題にはいります。 「バイリンガル子育てをしている」と言うと、よく聞かれるのが、

 

いつから始めたんですか?

 

ということです。 いつかというとはっきり何月何日とかは言えませんが、私の場合は子どもがお腹にいたころからでした。  胎児の聴覚って妊娠20~25週ごろに発達するそうです。 そして、お腹の中でママの声や心臓の音、ご飯を飲み込む音などを聞いてるそうです。

 

私は日常生活で主に日本語を使いますが、相手によっては韓国語や時々英語も使うので子どもは胎児のころから2~3個の言語に触れ始めた、と言えるかもしれません。 そして、この世に生まれて来てからはもちろん日本語で育てて家の外では韓国語、というふうに2つの言語に触れています。

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    バイリンガル育児の始め方

いつごろから使い分けができたか思い出してみると・・・

子どもって個人差がありますが、だいたい満1歳を過ぎたあたりから言葉を発し始めます(男の子なのか、女の子なのか、バイリンガルなのかモノリンガルなのか、などによって個人差があります。)

 

うちの子の場合、上の子は満1歳を過ぎた辺りから、下の子はそれよりも多少遅めでした。 昼間は保育園で韓国語で過ごし家に帰って来たら家族と日本語、という生活で始まったうちの子たちの人生ですが、初めから日本語と韓国語がきっちりと使い分けられていたわけではありません。 例えば上の子は次のような感じでした。

 

2歳ごろ → 話す時にひとつの文に日本語と韓国語が混じることがあった。相手によって「この人には日本語、この人には韓国語」という使い分けがまだできず、韓国側の親戚に日本語で話しかけて親戚が「?」となっていた。

 

満3歳ごろ → 相手によって「この人は日本語、この人は韓国語」と相手によって使い分けができるようになってきた。

 

満2歳ごろに、日本語がわからない人に日本語で話しかけて相手が「?」となった時に、たいていの場合、韓国側の親戚や保育園の先生は、

 

 

日本語はわかんないから、韓国語で言ってね。

 

 

それって日本語?!

 

と子どもに聞いていたようです。 しかし、それはしばらくの間、子どもには通じませんでした。なぜなら私はうちの子に対して「日本語」や「韓国語」という言葉を使ってなかったからです。



子供から見てママはどんな言葉をしゃべる?!

「日本語」や「韓国語」という言葉は、大人には難しくもなんともない言葉なのですが、保育園児にはどっちがどっちか最初はわかりません。 なぜなら、「日本」という国の言語が「日本語」で、「韓国」という国の言語が「韓国語」なわけですが、日本や韓国なんて国のこと(もちろんその他の国も)は保育園児にはまだはっきりわからないからです。 そのため、

 

どうやらママは、保育会陰の先生とは違う言葉を話すようだ。

 

とそのうち子どもが気づき始めたり、親が訂正したりして少しずつ気づいていくのだと思います。 うちの場合、私に韓国語をしゃべっても日本語で言いなおしたりするようにしていたのですが、その時に、

 

まめちゃん
日本語でしゃべろうね。

 

とは、言わず

 

まめちゃん
ママの言葉でしゃべろうね。

 

 

まめちゃん

 

という風に言っていました。 その方が子どもにはわかりやすいと思ったからです。 そして私は子どもには「日本語でしか」話しかけないし、保育園では先生方やお友達は「韓国語でしか」話さないから区別しやすかったと思います。

 

 

しかし、周りは「ママの言葉」や「保育園の言葉」とは言わず、「日本語」「韓国語」というので、子どもはイマイチわかってなさそうなこともありました。そして少しずつ、

 

[st-kaiwa1]日本語って「ママの言葉」のことだよ。

 

そして、

 

まめちゃん
韓国語って「保育園の言葉」のことだよ。

 

と教えていくと、成長するにつれてなんとなくわかってくるようです。 幼稚園に入ってからしばらくしては混乱が見られましたが、そのうち

 

「日本語=ママが使う言葉」
「韓国語=保育園、幼稚園の言葉」

 

 

となっていきました。 大人にとっては当然のような区別も、小さい子どもが覚えるのには時間がかかるんだなと思いました。 特に「りんご」「絵本」のように実体があるようでないものの名前や区別を覚えるのには、実体があるものよりも時間がかかるように思います。



実は子どもは無意識?!

子どもを見ていると言葉って耳でたくさん聞いて覚えていくんだな、日本語も韓国語もママに絵本を読んでもらいながら、または保育園でお友達と遊びながらコミュニケーションの手段として聞いたり話したりしているうちに無意識に身につけていくもののような気がします。

 

そして、そこには大人のように、

 

「〇〇語をマスターして資格を取らなきゃ!」

「私、〇〇語と〇〇語ができると後で有利かも?!」

 

 

といった利害関係や道具的な動機は子どもの頭の中にはまったく存在しません。 きっと、それを意識させるのは周りの大人なんだと思います。 ただただ、大好きなママ、先生、お友達とコミュニケーションをとる方法でしかないのです。

 

バイリンガルの子どもたちは、そのようにコミュニケーションの方法として日本語で話しかけて相手が「?」となったら、韓国語で言ってみたりする… そういう意味では意識しているといえるのかもしれません。



バイリンガル子育てをしていて思うこと

子どもたちに「日本語」や「韓国語」という言葉よりも、「ママの言葉」や「保育園、幼稚園の言葉」の方がわかりやすいとしたら、もちろん後々2つの言語を区別することは重要なのですが、 自然のままにしておいてほしいような気もします。

 

今の状況だと、うちの場合「日本語」や「韓国語」と区別できるのが(そうなってしまうのが)保育園か幼稚園です。 自然にしておくとどんなタイミングで意識して区別するようになるのか興味があるところです。

 

また、2つの言語をきっちりと使い分けられるようになるには、2つの言語を混ぜ混ぜで使うことはよくありません。 子どもに混ぜ混ぜになって欲しくなかったら、まずは親がきっちりとわけて子供が区別をつけやすくするのが良いのではないかと思います。



まとめ

今回は、子どもっていつごろから「〇〇語」や「〇〇語」というのを意識し始めるんだろう?という疑問に、うちの子の場合を例に挙げて書いてみました。 うちの場合だと、周りが「日本語」「韓国語」という言葉を使うので、もしかしたら比較的早い段階で言語が2つあることを意識するようになるのかもしれません。

 

また、利害関係ではなく誰かと話がしたい一心で言語を切り替えるのが子どもだとしたら、それは言語を使う本質的な部分なんだと思います。 バイリンガル育児をしている親の立場では、子どもが将来的にきっちりと2つの言語を区別して使うことができるようになるためには、まずは親が2つの言語を使い分けることを意識し、言語を混ぜて使ったりしてない方がいいと思います。

 

バイリンガル児が置かれている環境とは、それぞれなのですが周りがもし「〇〇語がわかるの?」などと聞かなかったら、子どもはいつどのようにして意識し始めるのか…? これは非常に興味深いと思いました。




    • この記事を書いた人

    まめちゃん

    韓国で2人の子供達をバイリンガルに育てています。大学院生の頃は第二言語習得を研究していました。日本語教師の経験が約20年。子供達のバイリンガル育児や国際結婚、バイリンガル育児について第二言語習得や日本語教師的な視点からブログを書いています。 時々韓国の義実家に関する泣き笑いネタもあります^^;

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