こんにちは。まめちゃん(@mame_chang)です。韓国で2人の子どもたちを日韓バイリンガルにしようと毎日奮闘しています。
私は、韓国に住んでいても子どもには日本語や日本文化を身につけて欲しいと毎日がんばっている二児の母です。そして、韓国でバイリンガル子育てを始めて約10年経ちます。上の子は初めての子ということで、育児も初めてだしバイリンガル子育ても初めて、という状態でした。
周りに小さい子どもがいな環境で育った私には、上の子の成長は全てが初めてでした。子どもが大きくなるにつれて私にも経験が積み重なってきたという感じです。
今回は、小学校高学年まで成長した上の子が言ったひと言について、思い出した事、上の子がそう言った理由と、それについて思ったことなどについて書いてみようと思います。
バイリンガル子育てで一番難しいのは言語でも文化でもなくきっとコレ!
私自身が小学校高学年のころのことは、記憶が遠くてあまり思い出せないのですが、インターネットでちらっと調べてみると最近では9歳や10歳ごろに思春期、反抗期などが始まるそうです。それが早いかどうかというのは、はっきりわかりませんがきっと昔に比べたら早いのだろうと思います。
そしてうちの上の子も
と思うことが増えてきました。子育てを始めて初めて経験する子どもの思春期。親としてどんな話をして態度を取ったらいいのかなぁ、と思っていたある日、上の子のあるひと言が気になりました。
上の子が言ったひと言とは?
それは、上の子と中学校について話していた時のことです。現在、韓国の一般の小学校に通ううちの子が中学校に進むとき、どんな道があるのか大まかに調べてみると....
- 地元の中学校
- 日本人学校の中学部
- 国際中学校
- インターナショナルスクールの中学部
だいたい4つぐらいでしょうか。子どもの希望も聞こうと思って子どもに
と聞いてみました。1.の地元の中学校の場合は選べないのですが、そうでない場合は2.~4.という選択肢もあるからです。
すると、上の子はこう言ったのです。
友達と一緒に中学校に行きたいのはいいのですが、最後のひと言、
「ママが日本人だって言わない。」
と言ったのです。私は、これを聞いて「えっ?!」と思いました。
このひと言を聞いて思い出したこと
上の子のこのひと言を聞いて、私は以前出会った国際結婚のご夫婦何組かを思い出しました。それは、国際結婚の家庭のママやパパで子どもに、
と言われたという話です。(詳しくは「合わせて読みたい」からどうぞ~。)
・英語をみんなの前でしゃべらないでと言われたあるパパの話 ↓↓
実は、うちの上の子も小学校に入りたてのころに、同じように
と言ったことがあります。しかし、その後担任の先生によるカミングアウトや周りの友達の肯定的な反応があったことで、だんだんと言わなくなりました。
どうして上の子はそう言ったの?
ここで、私はつい、、
と言ってしまいました。それを聞いて子どもは、
と考えている様子でした。
きっと上の子の頭の中には・・・
というのがあるのかな、と思います。または、他にも
と思ったりもしました。韓国の一般の小学校に通わせていて周りはみんな韓国人だからか、
「日本人としてのアイデンティティ」
や
「日韓ハーフとしてのアイデンティティ」
ではないところがさびしいです。
上の子の言葉から思うこと
地元の中学校ではなく、日本人学校や国際中学校、インターナショナルスクールに進むならきっと言わないと思うこの発言。地元の中学校に行ったらきっと自分以外おそらくみんな韓国人だろうと思って言ったことだろうと思います。そして、本当にそうなのかは日韓ハーフの小学生までしかまだ育てたことがない私には情報を集めないとわからない未知の世界でもあります。
そして、上の子のこのひと言は多分国際結婚の子供、バイリンガル児ならではの発言ではないかと思います。なぜなら、もし私たち夫婦が両方とも日本人で日本の学校に通っているなら、または両方とも韓国人で韓国の学校に通っているなら他のみんなと「同じ」ということになるので、特に親の国籍や使っている言語は問題にならないはずだからです。
私はどうしたらいい?
中学生といえば思春期や反抗期。もし地元の中学校に進んだとして、
や
と言われたら、、、、???
私は静かにそれを受け入れると思います。中学生はまだ育てたことがないのですが、反抗期や思春期と考えると、きっとそっとしておいた方がいいのかなぁ?と思ったりもするからです。
そうすると、今までやってきたようなスマホのSNSのメッセージ交換や電話で話す時も周りに友達がいたら韓国語になるのかなぁ? と想像してみたり.....。
いずれにしても、それが上の子が中学校でやっていく方法なら静かに見守るしかないかなと思います。
まとめ
今回は、小学校高学年の上の子と中学校について話してた時に子どもが言ったひと言について、思い出したこと、子どもがそう言った理由、私が思ったことや、私はどうすればいいと思うか、などなどについて書きました。
今までは言語や文化ばかりに焦点を当てたバイリンガル子育てでしたが、思春期の子どもの親となった今では子どものアイデンティティも考えなきゃ、と思うようになりました。もしかしたら言語や文化よりもここが一番難しいところなのかもしれません・・・。
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