こんにちは。まめちゃん(@mame_chang)です。韓国で子どもたちを日韓バイリンガルにしようと毎日努力中です。
若い頃は自分が子育てをする姿なんて想像もつかなかったのですが、あっという間に時が過ぎてゆき、気づけば二児の母。親は子どもを育てるものですが、たまに、
と思うこともあります。そして、ふとした子どもの言葉や行動に気がつき、
とわかることがあったり、韓国で子育てをしているので
と思ったり。
今回は、下の子が私に言ったことでドキッとして苦笑いしたことに関連してお話ししたいと思います。
「ママ、こっち来てごらん~」に気づかされること
うちでは家族と日本語で話す、というのが基本的な約束なのです(しかし、上の子の韓国語か増えてきたので旦那と上の子が韓国語で話してることもあります)。
私が上の子と話していた時に幼稚園児の下の子が私のところに来て、こう言いました。
これを聞いて私は、
と思いました。「〜ごらん」は、私が子どもたちに使う言葉ですが、まさか子どもが私に向かって言うとは思わなかったからです。
下の子はなぜ「ママ、こっち来てごらん~。」と言ったのだろう?!
では、下の子はどうして私に「来てごらん。」と言ったのでしょうか。考えられる理由は次の3つです。
- ママが自分にそういうから。
- 日ごろの日本語のネイティブのインプットはママだけだから。
- 子どもはどの言葉を誰に使っていいかわからないから。
子どもは周りに話しかけられる言葉を聞いて覚えます。しかし、ただ聞いてるだけでは使い分けまでは覚えられないと思います。もし、これが大人で外国語の勉強の経験がある人で、しかもその人の母語が相手によって言葉を使い分ける言語であれば、新しい言葉を習った時に、
「これはどんな人には使ってもよくて、どんな人には使ってはいけない。」
などが、すぐにわかると思います。しかし、幼稚園児はそこまではわかりません。そのため、いつもママ(←私)に言われている言葉をちょっと自分も使ってみた、という程度だと思います。
海外に住んでいて日常的に接する日本語のネイティブがママだけという場合には、ママが話す日本語が全て、ということもあると思います。ママが家で子どもに向かって話す日本語とは例えば次のようなものだと思います。
- 日常生活。
- 絵本の読み聞かせ
- ごっこ遊び。
日常生活の日本語とは、朝は「起きなさい~」や、「ご飯食べなさい。」「幼稚園の車が来ちゃうよ。」など、生活に関することです。
そして、絵本の読み聞かせでは、読む本によって「~です。」「~ます。」をはじめ、「~かな?」や「食べよう!」など、いろいろな言葉が出てきます。絵本の内容によって使う言葉や表現も変わるように思います。
ごっこ遊びは、おままごと、レストランごっこ、病院ごっこなど、いろいろです。ごっこ遊びも、レストランごっこならお店の人が使う言葉とお客さんが使う言葉、病院ごっこなら医者が使う言葉と患者が使う言葉や表現が遊びながら学べそうです。
しかし、今回の「来てごらん。」に関してはやはり、ごっこ遊びや絵本の読み聞かせよりも日常生活の中でママが子どもに使う場合が多いと思います。
日本で生まれ育った私はどうやって言葉の区別を覚えた?
ところで、この「来てごらん。」は、もしかしたら日本で生まれ育つ子どもも幼稚園児辺りでは使うのかもしれません。私自身、日本で生まれ育っていますが親に「来てごらん。」と言った記憶はありません。しかし、
「もし、私が幼稚園の時に親に“来てごらん。“と言ったら・・・?」
と考えると、親や周りに直されたのではないかと思います。周りとは親戚や幼稚園の先生などです。
海外で生まれ育つ子はどうしたらいいかな?
では、海外に住んでいて日常的な日本語のインプットがママだけ、という場合は、どうしたらいいのでしょうか。うちの場合も周りに親戚も幼稚園の先生もいますが、全員韓国人で日本語はわかりません。そのため、日本語の使い方の間違いを直してもらうことは期待できません。
そうすると、やはり親が意識して教えることになると思います。日本語がネイティブである親は子どもが、
と言うと、日本語がネイティブであるがゆえにストレートに言葉が心に響きます。そして驚いて、
と言いそうになるかもしれません。実際、私も驚いてしまいそのように言いそうになったことがあります。
しかし、
という気持ちを頭の片隅においておけば、きっと子供が親に言うべき言い方をした時に一瞬ビックリしたとしても冷静にやさしく(?)教えることができるような気がします。
また、ママ友なども協力してやっていけたら一番いいかな、と思います。
まとめ
今回は、うちの下の子(幼稚園児)が私に言った言葉から、思ったことや日本で生まれ育つ子はどうなのか、などについて書いてみました。海外で育つ子どもの日本語を見ていると、海外で育つ子どもならでは、という部分と日本で生まれ育つ子どもと共通する部分があるように思います。
海外に住んでいて子どもが接する日本語のネイティブはママだけ(動画などを除きます)... ということをしっかりと心に留めて子供の日本語を観察し、「あれっ?」と思う瞬間があるなら、どうしてそうなるのか、どうしてそんな言葉を使うのかという理由を考えてみて対処できたらと思います。
今後もアンテナを広げて情報を集めつつ、そして子どもを見守りつつ育てて行きたいなぁ、と思います。