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日本語って“音”の種類が多い言語なの?! または少ない言語なの?!

 

こんにちは。韓国で2人の子どもたちを日韓バイリンガルにしようとしているまめちゃん(@mame_chang)です。私は日本語が第一言語で、その後中学校に入ってから学校の科目で英語を勉強してその後、自分の興味で韓国語を勉強しました。

 

外国語を勉強してみるとわかるのですが、発音しにくい音がいっぱい!

 

まめちゃん
何をどうしたらそんな音がでるんだろう? 聞いてても同じに聞こえるけど?

 

という音にたくさん出会います。今日は、この「音」がテーマのお話です。





日本語って“音”の種類が多い言語なの?! または少ない言語なの?!

私は韓国で子育てをしています。日本語と韓国語が使えるようになるバイリンガルになってほしいと思い、毎日がんばっています。しかし、日本と韓国や日本語と韓国語だけを見ていたら見えないこともたくさんあることに気がつくこともあります。

 

それは、日本語と韓国語以外のバイリンガル子育てやマルチリンガル子育てをしている方々と話をする時であったり、日本語とはまったく関係のない言語で子育てをしている方々と話す時などです。

 

約3週間ほど前に、「バイリンガル児が持っているは新しい言語を学ぶ時にプラスになる?!」というタイトルで1つ記事を書きました。その最後に、こう書きました(詳しくは「合わせて読みたい」から↓)。

 

・バイリンガル児が持っている「音」について ↓↓

 

「どんな言語とどんな言語のバイリンガルかによっては持っている音が少なかったり似通っていたりして、結局新しい言語の聞き取りや発音が大変になるのかもしれないと思いました。」

 

この後、

 

まめちゃん
では、一体どんな言語がわかると持っている”音”が多いのかな?

 

ということを考えてみました。ではでは早速、世界の言語の中でが多い言語についてご紹介したいと思います。

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“音”って正確には何だろう?

今までこのブログでは、単に「音」と言ってきましたが、正確には「音素」といいます。まず、音素とは何かというと・・・

 

ある言語の中で,意味の違いをもたらす音。

コトバンク「音素」より一部抜粋

 

音素は通常/a/ /i/  /u/ のように、「//」を使って表します。そして、もうちょっと音素について具体的に言うと、例えば・・・

 

  1. プレゼントをあげる
  2. 窓をあける

 

この1.「あげる」と2.「あける」は、意味が違うことは日本語がわかる人ならわかると思います。そして「げ」と「け」が同じではないこともわかると思います。なぜなら、日本語では「げ(/g/)」と「け(/k/)」は別々の音だからです。

 

このように日本語では /g/ と /k/ は違うものでそれは意味の違いにも繋がります。そのため、もし、、、

 

プレゼントをあ」ではなく、「プレゼントをあ」と言えば、それは /k/ なので、「あげ/g/る」とは完全に意味が変わってしまいます。

 

ところでこの音素ですが、よく言われるのは英語の「l」の「r」や「th」と「s」の区別が日本人にはつきにくいというのがあります。これは、日本人というよりも日本語がネイティブでモノリンガル(1つの言語しかわからない)場合です。

 

それは、日本語には「l」の「r」は /r/ と聞こえてしまうので、「lion(ライオン)」も「rabbit(ラビット)」も「ラ行」に聞こえてしまい「ラ」で発音するのです(注:正確には英語の「r」と日本語の /r/ は発音方法が違います。)



日本語には何個の音素があるの?

ここでちょっと日本語についてみてみます。日本語にはいったい何個の音素があるのでしょうか。学説などによって多少違うのですが、一般的には、、

 

・母音5個(/a/, /i/, /u/, /e/, /o/

・子音13個(/k/, /s/, /t/, /c/, /n/, /h/, /m/, /r/, /g/, /z/, /d/, /b/, /p/

・その他5個(/j/, /w/,/n/, /q/, /h/

 

となっています。23個です。



世界で最も音素が多いといわれている言語はどれ?!

では、世界で最も音素が多いと言われている言語は何でしょうか。世界の言語の中でアフリカの言語は音素が多く地理的に遠ざかると少なくなっていくものだそうです。

 

そのアフリカの中でもボツワナ、ナミビア辺りで3000人~4000人ほどが話すという言語ǃXóõが世界で最も音素が多いといわれています。「ǃXóõ」は、なんだか読めそうで読めませんよね。ちなみにこの「ǃXóõ 」の「ǃ」は音声記号です。この言語は他にも「Taa Language」「Khoisan Languages」や「コオ語」などと呼ばれているようです。

 

気になる音素の数ですが、ざっくり言うと100個以上と言われています。また、吸着音(またはクリック音)と言って「チッ」や「チェッ」と舌打ちしているような音があるのも特徴です。

 

音素が100個以上というのは、日本語が23個であることを考えると、ものすごい数だと思います。もし日本語のモノリンガルの人が、このコオ語を学ぶことになったら、音素のケタ違いの多さに加えて声調まであるそうなのでかなり苦労しそうですね。



コオ語ってどんな響きかな?

インターネットでちょっと検索してみるとこのコオ語のレッスンの動画がありました。説明は全部英語なのですが字幕もあるので、意味がわからなくても音や響きだけを聴いてみるだけでもおもしろいです。

 

この動画に出ている2人はナミビア人のようです。レッスンはNo.1~No.4までありますが、とりあえずここにはNo.1だけ貼り付けます。「コオ語ってどんな響きの言語かな?」という方は一度ご覧ください~。



コオ語を話す人は日本語の音素は完璧に聞き分けられるの?

この言語が母語の人は日本語の音素が全部聞き取れるのでしょうか。

コオ語の音素を全部確認してないので、正確にはわかりませんが日本語の音素がコオ語に含まれていたら聞き取るのは問題ないのではないかと思います。

 

そして、日本語と韓国語のバイリンガル子育てをしていて思うのは、日本語と韓国語の音素の数を全部合わせても、コオ語の音素の数にはかないそうもないということです。そして最も音素が多い言語がコオ語だとしたら、コオ語とその次に音素が多い言語のバイリンガルになれば、もしかしたら世界で最強なのかもしれないと思います。

まとめ

今回は約3週間ほど前に“音”について書いた後、「世界で一番音素が多い言語は?」について考えたり調べたりしたことを独り言のように書いてみました。世界で一番 "音" 、つまり音素が多いのはコオ語のようです。

 

コオ語に比べたら日本語の音素の数なんて、本当に少ないと思います。そして、日本や韓国から遠く離れたアフリカの言語の音声がインターネット上で聞くことができるというのは、とても便利だしすごいことだと思います。バイリンガル子育てをする上でも、インターネットというツールは手放せないなぁ、と思います。




    • この記事を書いた人

    まめちゃん

    韓国で2人の子供達をバイリンガルに育てています。大学院生の頃は第二言語習得を研究していました。日本語教師の経験が約20年。子供達のバイリンガル育児や国際結婚、バイリンガル育児について第二言語習得や日本語教師的な視点からブログを書いています。 時々韓国の義実家に関する泣き笑いネタもあります^^;

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