こんにちは。まめちゃん(@mame_chang)です。韓国で2人の子どもたちを日韓バイリンガルにしようと毎日奮闘しています。
子どもって、ちょっと前に生まれたと思ったら、あっという間に大きくなります。久しぶりに会った人にうちの子が、
と言われることもよくあり、反対に私が久しぶりに会った友達のお子さんを見て同じことを言うこともよくあります。
子どもの成長は親には嬉しいことなのですが、悩みにつながることもあります。小学校高学年のうちの子ですが成長期のまっただ中のようで去年の服が今年はもう小さくてサイズが合わない、ということが最近多くなって来ました。
小さかった頃は周りの人からいただく、おさがりの服がたくさんあったので服に困ることは幸いありませんでした。しかし、小学校高学年になると子ども自身の服の好みも出てきて、もし服をもらったとしても着たがらないこともあります。
子ども服だと一番大きいサイズでも小さく、大人サイズだと一番小さいサイズでも大きくて街中でフラッと服屋さんに入りにくい最近。
今回は、子どもとインターネットで小学校高学年ぐらいの子ども用の服を選んでた時に、子供と2人で気がついたことについて、
「わからないがカッコイイ?!日本語がわかるが故に感じる恥ずかしさとは?」
と題してお話ししたいと思います。
「わからない」がカッコイイ?! 日本語がわかるが故に感じる恥ずかしさとは?
なかなかサイズが合う店がないなぁ、と思っているところへ、子どもが友達からサイズが合う服が買えるインターネットのショッピングサイトを教えてもらってきました。
一緒に見てみると、サイズやデザインがうちの子の好みに合うものもあり、
ということになりました。そして、着るのは子どもなので、
とだけ言って私は家事をしていました。しばらくしてから子どもにが何着か選んだというので見てみました。そして子どもが
と言うので見てみると、フード付パーカーやTシャツに見慣れた文字がっ!! そこには。
「ラーメン」
と胸や背中の部分にイラストと共に書いてありました。つまり、日本語がプリントされている服です。これは子どもが選んた数着の中の1着でしたが、子どもはおもしろがっているようでした。
ちなみに他にも「牛乳」や「ミルク」「さわやか」などとと書いてある服もありました。
ホントにカッコイイ?欲しい?
私はそれを見て笑ってしまいました。そのサイトからの画像がこれ↓↓ です。
写真はいずれも「키키코」より(←2020年3月にリンクをみたらリンク切れでした。)
ちなみにお値段は14000ウォン(約1300円)で、色は他にも赤と濃い緑があります。
確かにかわいいと言われればかわいくないことはないと思います。子どもの友達を見ていると、たまにうちの子が私と日本語で話してるのを聞いて珍しがったり日本語を教えてほしいと言われたこともあるので、もしかしたらある種の優越感を感じていたのかもしれません。
そして、私は子どもに聞きました。
私の言葉に子どもは一瞬考えたあと、
と言って早々にに買い物カートの中から削除してしまいました。それなら日本には持って帰らず韓国にいる時に着ればいい話なのですが、子どもはいろいろ考えてしまったみたいです。
日本語がわかるが故に・・・
うちの子の周りが、うちの子が日本語ができることについて否定的な態度を示してないおかげか、もしかしたら子どもは友達に、
と言いたかったのかも知れません。また、今持っている服の中には英語などが書かれた服もあります。英語なら私も多少はわかるので、
と言ったこともあるのですが、英語がわからないうちの子は実感がわからないらしく、「ふ〜〜ん。」という反応でした。
しかし、日本語はある程度はわかるので書いてあることの意味やおもしろさ、おかしさがストレートに子供の語感に響くのだと思います。そして、日本語がネイティブの私はなおさらです。
特に今回子どもか選んだ「ラーメン」と言う言葉自体が問題なのではありませんが、もし、「ラーメン」と書かれた服を日本に持って帰って着て街を歩いたら、道行く人はみんな意味がわかります。そして、
ぐらいの反応だと思いますが、着ている本人はなんとなく嬉しいような小っ恥ずかしいような気分になるのだと思います。
バイリンガル育児。言語が複数わかると?
言語が複数わかると、わかることもその分増えるものだと思います。それは、ある人の世界を広げることにつながりいいことをよくないことも吸収できるチャンスになると思います。
今回の服に書かれた日本語については、意味がわかって着るのはいいのですが、意味かわかる人に見られるとなぜか一瞬恥ずかしくなるように思います。
特に悪いことをしてるわけでもないのに不思議です。日本人が日本語が書いてある服を着るのは、学校名、社名、何かの商品のプロモーション、スポーツのチーム名、スポーツ大会の記念品など。だいたいこのぐらいでしょうか。
今回の子どもとのこのやりとりは、言語が複数わかるとファッションにも関係が多少あるのかな?と思うきっかけとなりました。
私と子どもが、「ぷっ!おもしろい!」と感じた「ラーメン」と書かれた服。その服のデザインをした人が何を思ってそんな服を作ったのかはわかりません。ブタのイラストもあるところを見ると、とんこつラーメンなのでしょうか?! 笑。
それはさておき、バイリンガル子育てをしている私としては日本語や韓国語が書かれた服を見て、そしてそれを着ている人を見たらどう思うか、ということを子どもと一緒に考えられられたことは、それだけでも収穫だと思います。
そして、日本語が書いてある服を着て日本で街を歩いた場合と韓国で街を歩いた場合、そしてハングル文字が書かれた服を着て韓国で街を歩いた場合と日本で街を歩いた場合、それぞれ自分の気分はどうで、周りの反応はどうか?と、4つの視点から考えることができたこともよかったと思います。
英語が書かれた服は、いくら意味を教えてもピンと来なくても日本語と韓国語ならはっきりとわかる日韓バイリンガル。これもバイリンガル子育てのひとつではないかと思いました。
まとめ
今回は、街を歩いていてフラっと店に入って服を選ぶことが難しくなってきたうちの子が、友達に教えてもらったサイトで服を買おうとして見つけた日本語が書いてある服についてお話ししました。
服にどんな言葉が何語で書いてるかによるとも思いますが、理解できない言語の場合はそれを「言語」ではなく「デザイン」としてみるように思います。そして、「言語」として理解できる場合はそれは「デザイン」ではなく「意味を持った言葉」なのです。
日本語が書いてある服が、うちの子どもの友達には理解できなくてそれがデザインに見えてもそれを日本で着たら、誰でもが理解できる言葉が書いてある服となります。その服を着て、どの国の町を歩くのか、そしてどんな言語で何と書いてあるのかによって着ている人の気持ちや見てる人の反応も変わると思います。
バイリンガルの子どもたちには言語だけでなく、そのような部分も学び多角的な視点が持てる人になってくれたらいいな、と思います。