こんにちは。まめちゃん(@mame_chang)です。韓国で2人の子どもたちを日韓バイリンガルにしようと毎日奮闘しています。
海外に住んでいて、現地の言葉ばかりを使っていると時々、自分の日本語が現地化しているように感じたり知っているはずの漢字が書けないことに、ハッと気がつくことがあります。日本で生まれ育って日本で学校を出たとはいっても、忘れることもあるんだなぁ、と感じる瞬間です(現地化した日本語については、「合わせて読みたい」からどうぞ~)。
・現地化した日本語について ↓↓
海外で自分の子どもたちに日本語で話しかけていても、あまり日常的に使わない言葉はうっかり忘れてしまうこともあります。そして、たまに日本に帰った時や日本から滞在国に友達などが遊びに来たときに使っている言葉を聞いて、
と知ることもあります。インターネットが普及している時代ですが、それでも日本にいるよりは情報の更新に限界があるのかなぁ、とも感じます。
また、子どもと日本語で話をしていると子供の日本語の「聞く」「話す」は流暢になり、日本人と変わらないほどになることも多いです。しかし、子どもと話す言葉は「~です」「~ます」ばかりです。日本語には「~です」「~ます」の他にも尊敬語や謙譲語といったものも存在します。
今回は、この「敬語」ということに焦点をあてて、「知っておくといいかも!」と私が思った、文化庁のあるサイトについてご紹介したいと思います。
親にも勉強になる!文化庁のサイト「敬語おもしろ相談室」
よく、「言葉が乱れている」や「言葉は変化する」ということを言いますが、日本語を国語としている日本には、日本語の改善や日本語の普及を扱っているところがあります。それが文化庁です。
この文化庁のサイトを見ていると「敬語おもしろ相談室」というのがあります。「敬語」と聞くと、なんだか難しそうで「おもしろ」と聞くと、なんだかおもしろいことがかいてあるサイトのような気がします。
このサイトには、平成19年にまとめられた「敬語の指針」をもとに敬語の基本や使い方誤った使い方などが、動画でわかりやすく説明されています。動画になっているので、苦手意識を持っている人もわかりやすそうです。
例えば、日本人でも最近よく使う「~させていただきます。」については、次のような動画で説明されています。
日本人も、「そうか、そういうことか!」とうなづきたくなる内容です。言葉は変わるものですが、このような指針を基に作られた動画があると、文字だけで見るより大人にもわかりやすいと思います。
このサイトは海外でバイリンガルに育つ子ども向け?
海外でバイリンガルとして育てられる子供の場合、日本語は親や周りの人や補習校などで学び、覚えていくと思います。現地校に通う子どもであれば、平日は現地校の勉強や宿題をし、週末は補習校となると時間的にも量的にも大変だと思います。
また、敬語は言語によってはある言語と、ない言語があります。そのため、敬語が全くない言語が現地の言語という場合には、日本語の敬語の概念から学ぶことが必要となってきます。そうすると、
という、そもそもの質問から抜け出せないこともあるかもしれません。
韓国語の場合、敬語があります。そして韓国語の敬語が日本語の敬語と決定的に違うところは、韓国語の敬語が絶対敬語であるのに対して日本語の敬語は相対敬語であるという点です。
つまり、韓国語の絶対敬語では自分を基準にして相手や話題に上っている人が自分よりも上なら、敬語をつかいます。しかし、日本語の場合「ウチとソト」という考え方がまずあり、相手や話題に上っている人が「ウチ」か「ソト」かによって、尊敬語を使ったり謙譲語を使ったりします。
例えば、、、、
私(一般社員)と部長の2人で話している時は、
私 :今、社長は社長室にいらっしゃいますか。
部長:いや、今日はもう帰られたんじゃないかな。
と社長について尊敬語を使います。しかし、これに「ソト」の人が入ると、、、
私(一般社員)が、取引先の部長からの電話に出た場合、
取引先の部長: 御社の田中社長、今いらっしゃいますか。
私 :大変申し訳ございません。田中は、今こちらにはおりません。
のように私は自社の田中社長には尊敬語を使いません。
こんな感じなので、海外で育つバイリンガルの子どもには当然なじみはなく難しいと思います。そのため、このサイトは次のような方々におススメではないかと思います。
- 海外に住んでいる日本人
- 国際結婚で日本語がネイティブではない方の人が日本語の敬語について学ぶ時
- 日本語を勉強している人で日本語が母語ではない人
また、2.や3.の場合、動画で言っている日本語が聞き取れない場合もあります。その時は動画に翻訳をいろいろな言語で字幕に出すことができるので、字幕機能を使うといいと思います。
海外でバイリンガルに育てられている子どもには、ちょっと難しいので早くて高校生ぐらい、でなければ大学生ぐらいがいいかもしれません。しかし、一時帰国をした時などに、お店やレストランなどで、店員がお客さんに使う敬語を子どもたちは自然と耳にして聞いてる場合もあります。滞在国に戻ってきてレストランごっこをしている時に子どもが言ったり、子どもに突然質問されたりすることもあります。
そんな時に日本語がネイティブの親としては、子どもが理解できる程度の言葉と内容で説明してあげられるといいな、と思います。
文化庁のサイトを見てバイリンガル育児をしている親として
海外にいて現地の言葉ばかりを使っていると、知らず知らずのうちに母語でも忘れることや、最近の日本で使う言い方などがわからない場合があります。
と思っても、日本語を磨くチャンスがあるなら是非積極的にやった方がいいと思います。今はまだ子どもが小さくても、知識として持っておくと突然役に立つことがあると思うからです。また、将来、子どもが日本に住むことになった時に、
と言われないように敬語の使い方も、できるだけ楽しく覚えてもらえたらと思います。
まとめ
今回は、日本の文化庁のサイトの1つのページである「敬語おもしろ相談室」について、動画と共にご紹介しました。インターネットがあれば、海外でも見ることができるサイトです。
サイト内の敬語の説明が、「詳しすぎてわからない」または「難しすぎてわからない」という場合は、動画を見るだけでも勉強になります。せっかく作られている動画、参考にしたいですね!