こんにちは。まめちゃん(@mame_chang)です。韓国で2人の子どもたちを日韓バイリンガルにしようと毎日奮闘しています。
このブログでは、日本国内や国外でバイリンガル(マルチリンガル)子育てをしている方々に時々インタビューをお願いして、その内容を載せています。
インタビューするたびに思うのは、ひと言で「バイリンガル(マルチリンガル)子育て」と言っても、どんな言語を目指しているのかやその方法、考え方などは家庭によって違い家庭の数だけ方法や考え方がるなぁ、と思います。
インタビュー第10弾に当たる今回は、ベルギー在住の日本人ママであるロケ タミコさんにお話を聞くことができました。それでは早速、ロケ タミコさんにインタビューした内容をご紹介したいと思います。
「目指すは日本語の維持+向上」日本人ママの努力と工夫【実践!みんなのバイリンガル子育て⑩ ロケ タミコさんの場合】
まずは、ロケ タミコさんのご家庭の様子を見てみましょう。
★.概要
●住んでいる国:ベルギー
●夫婦がわかる言語:夫:フランス語、英語、日本語、 妻:日本語、英語とフランス語少し。
●お子さんの数:男の子2人(日本の学校では6年生と4年生)
●通っている学校のタイプ:平日は現地校、土曜日は補習校
●目標としている言語:フランス語、日本語、英語、オランダ語
●お子さんは今どのくらい目標としている言語ができますか: フランス語ほぼok、日本語 8割(話し言葉は特に問題なし、漢字の読み書きが難しいようです)。英語はこれからで、オランダ語は公用語で学校で習ってますが、どのくらいのレベルかわかりません。
●どうしてバイリンガル(マルチリンガル)子育てを始めましたか。:もともと日本に長男6才、次男4才まで住んでいてベルギーに引っ越したため、日本語の維持と年齢相応の向上を考えたから。また、年に一度体験入学するのでその時困らないようにするため。
●お子さんにどんな大人になってほしいですか?:困難な事があっても乗り越えていける生きる力のある大人。
●どんな方法でバイリンガル(マルチリンガル)子育てをしていますか。:母との会話は日本語で話すことを徹底する。補習校、日本の番組、漫画、本を読むなど。
●「うまく行った!という方法を教えてください。」:絵本の読み聞かせを続けた事とフランス語が分からないふりをする(実際わからないのですが)事で母には日本語では話すことが普通になった事かな。車の中は楽しい勉強の場にして、クイズやしりとり、話しながらのゲームをしていたら、子供も退屈ではなく楽しかったようです。日本語の朗読CDをかけていたら自然に内容を暗記していた事もありました。
●「もうちょっとこうすればよかった・・・というのがありますか。」:特にないです。
●世界のあちこちでバイリンガ子育てをしているみなさんへ一言お願いします!:たった一人でバイリンガル育児をしているような錯覚に陥ることがあるかもしれませんが、世界中で頑張っているママがたくさんいます!日本語を子どもに伝えられるのは、親の私達ができる最高のプレゼント🎁。日本語は楽しい、日本好き!と言う気持ちがあれば、その時は日本語を覚えなかったとしてもいつかまたやってみようと思う時期が来ると思います。共に諦めずに楽しみながらやっていきましょう❢
●使ってみた教材などがあれば教えてください:七田式のドリル(ひらがなを覚える段階の子は楽しいと思います)
ロケ タミコさんへのインタビューから思ったこと
日本で生まれて6歳と4歳になってからベルギーに引っ越すことになった、ロケ タミコさんのご家庭。ベルギーではマイナー言語であると思われる日本語の維持がまずはやるべきことで、それプラス向上させることが目標なんだと思いました。今、目標としている言語を見ていると、英語、フランス語、日本語、そしてオランダ語と4言語のマルチリンガルです。そして、オランダ語はご夫婦共にできないようなのですが、学校で学ぶとのことで、夫婦ができな言語でも学校で勉強することで目標言語の1つに加えることができるということがわかります。
また、「車の中は楽しい勉強の場」という言葉の通り、クイズやしりとりをしたりして楽しく言葉を覚える工夫がいいな!と思いました。そして1年に1度の一時帰国の時の日本の小学校の体験入学が日本語保持と向上のモチベーションにつながっているのかもしれないとも思いました。
そしてどこの家庭でも聞くのが、
ということです。内容的に興味が持てるもの、レベルが合うものなど選び方はさまざまですが、子どもが楽しめるものを探すのが一番ですが大変な部分でもあります。土曜日には日本語補習校にも通っているとのことなので、補習校での勉強が日本語の維持や向上の助けとなっていると思います。
ロケタミコさんが使ってみた教材や絵本
★.教材について
ロケ タミコさんは、このブログでも以前紹介したことがある七田式のドリルを使ったことがあるそうです。七田式教育は胎教からシニアまで幅広い年齢層を対象にしています。ロケ タミコさんも言ってましたがドリルは確かにひらがなを覚える段階の子供たちには楽しいと思います(七田式教育についての詳しい話は下の参考記事へ。)
・七田式教育について ↓↓
★.絵本について
ロケ タミコさんは、お子さんにはかなりたくさん読んでいるそうです。その中でお子さんが好きだった絵本を何冊か紹介していただきました。それが ↓↓ これです。
絵本は、『おおかみと七匹のこやぎ』や『おおきなかぶ』のような定番の絵本から『よるくま』や『じゃあじゃあびりびり』といったかわいらしいものまでバラエティがあると思いました。そして、ロケ タミコさんの話によると、絵本を選ぶ基準は「漫画っぽくなくて絵が綺麗なもの」だそうです。たしかに、これらの絵本はどれも絵が綺麗なものばかりでですね!
まとめ
今回は、インタビュー第10弾としてベルギー在住のロケ タミコさんにお話を伺いました。お子さんたちはそれぞれ6歳、4歳まで日本に住んでいたので海外生まれ海外育ちではありません。日本で生まれて日本で4~6年間育ったからと言ってベルギーに住んでも日本語が維持できるわけではなく、平日は現地校に通いつつ週末は補習校に通ったり一時帰国の時は体験入学するなどの努力をしている様子が見られます。やはり、海外でのバイリンガル(マルチリンガル)子育てには親子の努力と工夫が必要なんだと改めて思います。
また、ロケ タミコさんの「たった一人でバイリンガル育児をしているような錯覚に陥ることがあるかもしれませんが、世界中で頑張っているママがたくさんいます!」という言葉は、海外で自分の言語を受け継いで欲しいけど段々と現地語が増えていく我が子を見てくじけそうになったら、とても励まされる言葉だと思います。そして、子育てをしている国は違っても、このように前向きな考え方でバイリンガル(マルチリンガル)子育てをしている方の話を聞くことはとても参考になると思います。
最後になりましたが、インタビューにご快諾してくださったロケ タミコさん、ありがとうございました!
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★2017年12/11(月)加筆↓↓★
ロケ タミコさんは、ELMトレーナーの資格も持っているそうです。これは、アドラー心理学をもとに自分自身を見直し、対人関係を共に学ぶものものとのことです。そして、ELM講座というの開いていて、対面またはzoom(オンライン)で受講が可能です。さまざまな対人関係に適用できるというこのELM講座、興味のある方は是非ロケ タミコさんのブログを覗いてみてくださいね!」