こんにちは〜。子どもたちをバイリンガルにしようと色々挑戦中のまめちゃん( @mame_chang )です。 日本で生まれ育った私は、日本で幼稚園から大学院まで全て通いました。小学生のころはランドセルを背負い、冬でも「子供は風の子」とばかりに半袖半ズボンで公園で遊んでました。
一方、韓国生まれ韓国育ちのうちの子たち。真冬に半袖半ズボンで公園で遊ぼうものなら、その辺の知らない大人たちに親である私が怒られるという事態に発展します...。
それはさておき、同じ国にいても時代が違うと流行するものも違います。また、考え方も違うので、「今の若い人は...。」とため息混じりに大人が言うのを聞いたことがある方も多いと思います。海外にいるとその違いプラスさらにカルチャーショックを受けつつ、
という言葉に落ち着くこともあると思います。しかし、この「違う」というのは経験や感覚的にはわかっていますが、実際のところ客観的に見ることはできないものでしょうか。
今回は、そのような「日本で生まれ育った親」と「海外で育つ子どもたち」の「違う」を客観的に見る方法をひとつご紹介したいと思います。
海外で育つバイリンガル児の考え方はなぜ違う?文部科学省のサイトから見てみる
日本と韓国は隣の国ですが、韓国人と話していて考え方やいろいろな物事のやり方違うと思うことがよくあります。独身のころは、ただ国が違うからと思っていたのですが結婚して子どもを持つ母親となってみると教育という要素がかなり大きいと思うようになりました。
それは上の子が保育園に通いだしたころになんとなく感じ、幼稚園、小学校と進むにつれてさらにそう思うようになりました。そして、私は日本て生まれ育ってるので、やっぱり日本の物差しが私の判断基準なんだなあ、と感じたりもしました。こう考えると、この私の「物差し」を作ったのは日本で学校に通った私の場合は日本の教育ということになります。
しかし、「教育」というとここでは少し広いので、もう少ししぼって「考え方」に焦点を当てるとどうなるでしょうか。
考え方に焦点を当てると・・・?
この「考え方」で一番近い科目は「道徳」の という科目ではないかと思います。「道徳」といえば、私は小学校の時に教育テレビを授業中に見て話し合ったり感想文を書いたりしたのを覚えています。
ちなみに、「道徳」とはデジタル大辞泉(コトバンク)によると次のように書いてあります。
1.人々が、善悪をわきまえて正しい行為をなすために、守り従わねばならない規範の総体。外面的・物理的強制を伴う法律と異なり、自発的に正しい行為へと促す内面的原理として働く。
2.小・中学校で行われる指導の領域の一。昭和33年(1958年)教育課程に設けられた。
(後略)
デジタル大辞泉「道徳」より
そして、文部科学省のページを見ていると小学校の道徳の授業には次のような目標が書いてあります。
2.道徳性を養うために行う道徳科における学習
(1)道徳的初夏地について理解する
(2)自己を見つめる
(3)物事を多面的・多角的に考える
(4)自己の生き方についての考えを深める
文部科学省「道徳教育」の「小学校_特別の教科_道徳編」より
つまり、私という日本人はこのような目標のもとに教育を受けてきたということになると思います。(私が小学生だったのは随分昔の話なので、その頃から改正されてると思いますが)。
海外にいても得られる日本の道徳教育の情報
海外に住んでいると、つい日本生まれ日本育ちの親は「国が違うから」という理由が一番先に頭に浮かぶことが多いようですが、もう少しつっこんで考えてみるとそれは教育であって、さらに道徳教育の影響が大きいように思います。そして、最初に書いた私の思い出のように
「小学校の道徳の時間に、教育テレビを見て話し合ったり感想文を書いたりした」
もいいのですが、ちょっと漠然としてます。日本で生まれ育った親との考え方が違う理由を探る方法のひとつとして、日本の道徳の教科書を見てみるのもいい方法だと思います。ここで紹介したいのは文部科学省のページで、日本の道徳の教科書がPDFでダウンロードできます。
このページからダウンロードできるものは?
- 学習指導要領の解説
- 道徳の教科書(小学校・中学校)
- 道徳の教科書活用のための指導資料
- 「心のノート」(小学校・中学校)
- 「心のノート」の活用事例集
その他、さまざまな道徳関連の資料が、ここから無料でダウンロードできます。
バイリンガル子育てにどうやって役立てよう?
ところで、海外でバイリンガル子育てをしている親として、この資料を活用したい場合、どんな活用方法があるのでしょうか。例えば次のような方法があると思います。
- 子どもが日本人の子供の行動や考え方が理解できない場合の客観的資料として。
- 親が自分自身を振り返る資料としての読み物。
- 道徳としてでなく、ただ日本語の練習として読み書きの練習に使う。
ダウンロードできる資料はカラーで見やすいので、海外で育つ子どもが日本に体験入学する前や1.のように子供が日本で生まれ育った子どもたちと遊んで、言動がよく理解できない時に「日本ではこう教えられるからね...」という資料として子供に見せることができると思います。
また、資料の中には印刷して書き込みができるものもあるので、3.のように日本語の読み書きの練習として読んだり書いたりしながら自然に内容も子どもに学んでもらう、という方法もあるかと思います。
まとめ
今回は、「日本で生まれ育った親」と「海外で育つ子ども」って違う、という経験的に知っていることの理由を、「道徳」という科目から考えてみました。そして、無料公開されていてダウンロードも可能な文部科学省のサイトを紹介し、海外でバイリンガルに育つ子どもたちには、どう活用できるかも考えてみました。
算数なら、どこの国で学んでも1+1=2だし、3×7=21と習うものですが、考え方や道徳などは国や時代によって異なります。親と子どもはたとえ同じ国に生まれ育っても違うものですが、親自身のことを振り返りつつ子供に日本の子どもたちがどんな考え方のもとに育てられているかを示す材料として、ぜひ活用できたらいいなと思います。
・日本の小学校の教科書の無償配布について ↓↓