こんにちは。まめちゃん(@mame_chang)です。韓国にお嫁に来てあっという間に時間が経ち韓国在住も約15年となってきました。韓国で子ども達を日韓バイリンガルに育てようと毎日がんばっていて、その様子やうまく行ったこと、失敗などをこのブログに書いています。
韓国に住んで知り合いなどがでてきてくると、時々呼ばれるのが結婚式やトルジャンチです(そしてたまにお葬式も...)。日本で生まれ育った私は、「トルジャンチ」なんて言葉は最初は聞いたこともありませんでした。
しかし、韓国人と結婚して韓国に住み親戚をはじめ周りに知っている人が増えてくると、このような機会にお呼ばれすることもあります。
このブログでは、バイリンガル育児について主に書いているのですが時々韓国在住ならでの話もあります。今回は、最近親戚のトルジャンチに呼ばれたことをきっかけに「トルジャンチのお祝いにもっていくもの」について書きます。
トルジャンチのお祝いに呼ばれたら持って行くものは?そして服装は?
まず、「トルジャンチって??」という方のためにざっくりと説明します。トルジャンチとは韓国語で「돌잔치」と書き、赤ちゃんが生まれて満1歳の誕生日を祝うためのものです。日本でももちろん赤ちゃんの誕生日はしますが、韓国の場合は家で家族だけでケーキを買ってお祝いする人もいますが、ビュッフェやパーティ会場の一角を借りてイベント形式でやることもよくあります。
トルジャンチに呼ばれたら、まず最初に考えるのは、
お祝いに何を持って行ったらいい?
どんな服を着て行ったらいい?
ということではないかと思います。これは、トルジャンチに呼んでくれた人と自分との関係によって多少変わります。これを「友達や同僚」「親戚または家族」に分けると次のようになります。
・友達や同僚のお子さんのトルジャンチに呼ばれた場合
お祝いはズバリ現金です。金額は以前は3万ウォンぐらいだったのですが、最近では物価も上がったせいか5万ウォンが一般的で近い関係の友達や同僚の場合だと10万ウォンほど包むこともあります。または、現金5万ウォンとプレゼントの品といった感じです。なお、日本のようにポチ袋や祝儀袋のようなものはないので、韓国で一般的に売っている白い封筒で大丈夫です。
・親戚または家族の場合
お祝いは現金(お祝い金)または金の指輪や金のブレスレッド、金のスプーンなどです。現金を包む場合は10~15万ウォンほどで、韓国で一般的に売っている白い封筒に入れます(金額に幅があるのは親戚との関係や一族の金銭感覚も多少関係があるためです)。
いずれの場合も服装は、普段着ではなくラフすぎない格好で男性ならシャツとズボン(ジーンズではない)、女性の場合もブラウスとスカートまたはブラウスとパンツいった正装すぎずラフすぎない格好がよさそうです。つまり、普段着とビジカジ(ビジネスカジュアル)の間といった感じが無難です。
金の指輪を購入
ところで最近、親戚の子どものトルジャンチに呼ばれたので先日お祝いとして金の指輪を買いました。まず、金の指輪といっても赤ちゃん用で大人用とはサイズもデザインも違います。
でも、どうして「金の指輪」を贈るの?って思いませんか。なんでも以下の理由からだそうです。
- 赤ちゃんの健康と将来お金持ちになりますようにという願いを込めて。
- 何か起こった時に金は換金しやすいから。
1.が微笑ましい願いであるのに対して2.はなんだか現実的で切実な印象を受けるのは私だけでしょうか・・・。
では、次に今回は親戚の赤ちゃんのトルジャンチのお祝いとして金の指輪を買った具体的な場所などの紹介です。
貴金属のお店が集まった街
釜山には貴金属のお店が集まった街があります。それはポミルドン(凡一洞/ 범일동)です。実際にいくつのお店があるかわかりませんが、ポミルドンの中心街を歩いているとあっちにもこっちにも貴金属屋さんの看板が見えます。最寄駅は地下鉄1号線のポミル(Beomil/凡一/범일)駅です。
ちなみに、Google mapで「貴金属」でググってみるといくつかお店がヒットします。これだけでも、そこそこ集まってるように見えますが、実際に行ってみるとこの何十倍も貴金属を扱うお店が軒を連ねています。
この地図の一部の道の様子は↓この画像のような感じです。私が行った日は日曜日で開いてないお店もありましたが、店の数がとても多いので開いているお店もたくさんあり用事を済ませることができます。
指輪やネックレスなどに混じってショーケースの一角にトルジャンチの贈り物用の金の指輪があります。お店でトルジャンチの贈り物用の金の指輪があるかと聞くと、だいたい次のようなことを聞かれます。
- 男の子用なのか女の子用なのか。
- クレジットカードで支払うのか現金で支払うのか。
- どのぐらいの重さ( 匁)の指輪が買いたいのか。
男の子用か女の子用なのかはデザインの問題で、女の子ならキティちゃんがありました。男女どちらでもよさそうなのは「福」と漢字が書いてあったり韓国で人気のキャラクター「ポロロ」の絵が描かれた指輪です。
次にクレジットカードか現金かですが、何ヶ所かお店を回って思ったのはどの店もだいたい金額は似たりよったりでクレジットカードで支払うのか、現金で支払うのかによって多少の差があるお店もあります。
最後のどのぐらいの重さの指輪か・・・ですが、金の指輪の場合は使われる単位は「グラム(g)」ではなく、「1匁」または「半匁」という単位でした。これらは、
「1匁」は、韓国語では「한돈(ハンドン)」と言い3.75gです。
「半匁」は、韓国語では「반돈(バンドン)」で、1.88gです。
(ちなみに日本語で「「匁」は「もんめ」と読みます。)
支払いをすると、保証証のようなものをつけてくれて箱にいれてくれます。後は、この金の指輪を袋ごとトルジャンチの当日に持って行くだけです。
トルジャンチ当日
トルジャンチの場所がビュッフェなら、ビュッフェの入り口で誰のトルジャンチに来たのかを告げるとお店の人が会場まで案内してくれます。そして、どの集まりのお客さんか識別できるように手の甲にシールを貼ったりスタンプを押したりしてくれます。
会場についたら招いてくれた方々(大抵の場合赤ちゃんのご両親)に挨拶をし、ビュッフェの料理を楽しみます。
そうこうしているうちにトルジャンチのイベントが始まります。もってきたお祝いはイベントの前、または食事やイベントが終わったかえる前など雰囲気を見て、です。イベントの司会、進行はお店の人が担当して盛り上げてくれてなかなか面白いです。トルジャンチの様子はまたの機会にこのブログに書きます。
まとめ
今回はいつものバイリンガル育児の話ではなく、韓国に関連する話としてトルジャンチの話をしました。いま思えば、うちの子どもたちが満1歳を迎えたときも、親戚から金の指輪やブレスレッドをいただきました。
ポイント
・トルジャンチとは、子どもが1歳になった誕生日のお祝いで盛大に祝う。
・呼ばれたら、現金か金の指輪をもっていく。
・金の指輪は貴金属のお店が密集している地域に行くと買いやすい。
・準備した現金や金の指輪は、トルジャンチの当日に赤ちゃんの両親に手渡しする。
この時、私は親戚の赤ちゃんのために初めて金の指輪を買いました。長い間住んでいても用事がなければ行くこともない貴金属屋さんが集まった街。なかなか興味深かったです。