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バイリンガル育児

動画ばかり見る子ども。叱る、制限より我が家で効果があった2つの方法

 

こんにちは。まめちゃん(@mame_chang)です。韓国で2人の子ども達を日韓バイリンガルに育て始めて約10年が経ちました。

 

さて今回は「動画」がテーマなのですが、私が子どもの時はスマホやタブレットなんてなかったので動画というか動く画像と言えばテレビやビデオでした。そして、

 

まめちゃん
この番組だけ見たらテレビ消そうね。

 

というように時間も切りやすかったものです。続きもののドラマを見ていた時は、いつも惜しいところでドラマが終わってしまい、もどかしい思いをしつつも次の回を心待ちにしたものです(もちろん、その時代にはインターネットで過去の番組が有料/無料で見られるといったものはありませんでした)。

 

しかし、時代は流れインターネットが普及しスマートフォンも1人1台(場合によっては1台以上?!)という時代です。国によって子供どもにスマホを買い与える年齢は違いますが、韓国ではかなりはやいうちから買い与えていたり親がベビーカーに乗った子どもに親のスマホで動画を見せているという光景もよく見ます。

 

今や、スマホがないと不便で仕方がない人たちで溢れているこの時代。親としては子どもの目、脳などによくないのではないかと心配する一方で、スマホ1台で子どもが静かにしてくれるなら親も仕事や自分のしたいことができる、または親自身もスマホから離れらないというケースもあるかと思います。

 

今回はこのような葛藤もある中、子どもにスマホやタブレットで動画を見せすぎないために我が家でやってみたことで、効果があったことと効果がなかったことをお話したいと思います。

 

そして海外でバイリンガル育児をしながら、スマホで見られる日本の動画とはどんな存在なのかについて考えてみたことを書いてみたいと思います。




動画ばかり見る子ども。叱る、制限より我が家で効果があった2つの方法

さかのぼること2年半ほど前、このブログで「子どもがテレビばっかりみたがるならこうしたらいい」みたいな内容のブログを1つ書きました。

 


あれから2年半が経ち、子ども達も大きくなり上の子(小学校高学年)は自分の携帯をもつようになりました。うちは、夫、私、子ども2人の4人家族ですが、夫と私がスマホを持っているのに加え、上の子もスマホをもつようになり家の中に3台のスマホがあります。

 

また、タブレットやパソコンもあります。そのため、インターネットがあればスマホ、タブレット、パソコンのどれででも動画投稿サイトにアクセスして視聴が可能なのです。こう考えれば家族の人数以上のデバイスが家庭内にあるわけですね…。

 

インターネットでは遊び、勉強、仕事など、色んなことに使うことや、あまりにも手軽で便利すぎること、家族といってもそれぞれの興味の対象は同じではないこともあるので、気がついたら夫と私と上の子はそれぞれスマホを見ていて、下の子は自分のスマホがないのでタブレットを見ている… という状況になったことがあり苦笑いをしたことがあります。

 

まめちゃん
これでは、家という空間に一緒にいるだけで会話も何もないなぁ

 

と思った私。まず思いついたのは、

 

「動画を見せないこと」

 

でした。それでは、具体的に効果があった方法と効果がなかった方法について見ていきます。

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効果がなかったこと

まずは、効果がなかったことを書くと次の通りです。

 

1.叱ること

2.時間制限をすること

3.放置すること

4.家のWifiを切ること

 

では、なぜ効果がなかったのかを1つずつみていきます。

 

★1.叱ること

親と言えば子どもに

 

まめちゃん

ごはん食べなさい~!

そろそろ寝なさい~!

 

などのように、やるべきことを子どもにいいますが、すぐに動かなかったり言うことを聞かなかったりよくない言動をすると思わず叱ってしまうこともあると思います。しかし、ただ「目が悪くなるから」や「動画ばかり見てるから」という理由だけで叱るとなかなか子どもには伝わりません。

 

そして一時期的には見るのを止めても、また見るということの繰り返しになりました。




★2.時間制限をすること

子どもが「YouTube見たい~」と言ったら、

 

まめちゃん

○分だけね。

今、ご飯の準備してるからご飯までね。

 

などのように時間を制限したこともあります。これはある程度効果はあったのですが、見るのを止めたけど目の前にスマホやタブレットが置いてあると、また見たくなるというのが人間の心理のようです。

 

★3.放置すること

子どもが「YouTubeが見たい」と言ってきたら、

 

まめちゃん
はい、どうぞ。

 

と、スマホかタブレットを渡し、見たいだけ見せてみました。すると、もちろん子どもは何も言わずずっと見続けます。そして最後は眠くなり寝落ちしたりしていました。

 

また、食事中も何も言わないで様子を見ていたら、こちらの様子をうかがいつつも見続けてたのでこれもちょっとマズイと思いました。

 

★4.家のWifiを切ること

それなら、

 

まめちゃん
見たくても見られない状況にすればいい!

 

と思いました。これはかなりいいアイディアだと思い、子どもにそろそろスマホやタブレットを止めてほしい時間になっても止めない時は、家のWifiの電源を切りました。

 

まめちゃん
これは絶対に効果がある!

 

と思ったのですが、なぜか子ども(特に上の子)は動画を見続けています。

 

それもそのはず……。

 

家のWifiがダメなら、その辺を飛んでいるフリーWifiをキャッチすればいいし、それもうまくいかなかったらデータを使えばいい。

 

というわけです。しかも、スマホを長く使っていると携帯の会社からデータ(LTEなど)が使えるクーポンが年に何回か送られてくるので、そのクーポンを使えば家のWifiがなくても解決…というわけです。

 

そして、皮肉なことに家のWifiを切るとデスクトップのパソコンがインターネットに繋がらなくなり、親が使いたい時に困るという事態になりました。というわけでこれも失敗です。



効果があったこと

効果があったのは、今のところ次の3つだけです。

 

1.みんなで外出、散歩

2.親がスマホばかり見るのを止める

3.同じデジタルならせめて電子書籍にする

 

さすがに平日は、家族みんなで夜に外出や散歩は毎日できませんが、家族みんなが基本的に家にいる週末は、みんなで外出したらスマホばかり見るという事態もなくなりお互いに話もします。

 

また、子ども(特に下の子)がスマホやタブレットで動画を見たがるのは親と遊びたくても親がスマホばかり見ていると遊べないのでつまらないため、自分も動画を見ようと思うのかもしれません。

 

そう考え始めてからは、子どもの前でスマホばかり見ることは自粛しています……。

そしてあまり変わらないかもしれませんが、動画をボ~っと見るよりも「読む」ということをしたほうがマシかなぁ、と思って、

 

まめちゃん
じゃ、動画じゃなくて電子書籍にしたら?

 

と提案したこともあります。これは、文字が読める年齢の子どもなら少しは効果があります。電子書籍はコミックが多いですが、絵本や児童書があるサイトも時々みかけます。

 





海外でバイリンガル育児をしていると

ところで、海外で子育てをしている人にとって日本語の動画というものは、実は日本語がネイティブの親以外の日本語に触れるいい機会にもなります。そのため、全面禁止にもしていません。もうちょっと具体的に言うと、海外で育つ現地語と日本語のバイリンガル児にとって日本語の動画を見ることは次のような利点があります。

 

1.親が使わない語彙をきいて理解する機会になる。

2.動画は視覚情報が多いため、場面がわかりやすくどんな場面でどんな言葉を使うかがわかりやすい。

3.日本で発信される動画を通して日本語だけでなく日本の習慣や文化的なことも学べることがある。

 

 

そのため、理想を言えば「時間を制限して見せる」というのがベストなのだと思います。しかし、それがうまくいかないとなると、

 

「日本語や日本文化を動画から学んで欲しい」

「目に悪いかもしれないから、見せないべき」

 

うちから1つを優先するか、折衷策を練るしかないように思います。

 

また、YouTubeには子どもがキャラクターを使って教育的によくない動画を配信する、いわゆる「エルサゲート」にも注意が必要です。

 

ちなみにエルサゲートとは、次のようなものです。

エルサゲート(英: Elsagate)とは、子供にとって不適切なテーマを扱った動画や、それらがYouTubeやYouTube Kids等のプラットフォーム上で家族向けのコンテンツとして拡散されている状況を指す造語。これに分類される動画のほとんどは、暴力、セクシャリティ、フェティシズム、トイレのユーモア(英語版)、その他の危険又は人々を動揺させる状況や活動を表すもので、表示する際に注意が必要とされる。

Wikipedeia「エルサゲート」より




親ができることはコレ!

これらを総合して考えると、親にできることは次の5つではないかと思います。

 

1.できれば家事をしている隣などで見させて何を見ているか画面をチェック

2.時間もチェック

3.見るのを止めるのを嫌がる時はみんなで外出しようと誘ってみる

4.親もスマホばかり見ないでアナログの遊びにも付き合う

5.同じデジタルなら動画をボ~っと見るよりも、たまには電子書籍で文字を読ませてみる。

 

子どもがしたいこと、見たいものを全面的に「ダメ!」としてしまうと、子どもは子どもなりに考えて家の外でやりたいことをしてきたり親の前ではしたくなりフリをすることもあるので、全面禁止は親子のお互いにとってよくないかなと思います。

 

そのため、時間をキッチリと決めないにしても親の目の届くところで見せて、そろそろ止めて欲しいなぁという時は、出かけようと誘ってみたりアナログの遊びに付きあってあげたりと親自身もスマホ漬けにならないほうがいいかなと思います。




まとめ

今回は、時代の移り変わりと共に広く使われるようなったスマホやタブレットについて、子どもには動画を「見せるのを止めようかな」と思ってやってみたいくつかの方法についてお話しました。その中には、効果があったものもあればなかったものもありました。

 

そして、親ができることはきっと次の4つだと思います。

 

1.できれば家事をしている隣などで見させて何を見ているか画面をチェック

2.時間もチェック

3.見るのを止めるのを嫌がる時はみんなで外出しようと誘ってみる

4.親もスマホばかり見ないでアナログの遊びにも付き合う

5.同じデジタルなら動画をボ~っと見るよりも、たまには電子書籍で文字を読ませてみる。

 

動画から学ぶものもあるので、子どもがどんな動画を見ているのかを見守りつつ…。




    • この記事を書いた人

    まめちゃん

    韓国で2人の子供達をバイリンガルに育てています。大学院生の頃は第二言語習得を研究していました。日本語教師の経験が約20年。子供達のバイリンガル育児や国際結婚、バイリンガル育児について第二言語習得や日本語教師的な視点からブログを書いています。 時々韓国の義実家に関する泣き笑いネタもあります^^;

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