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バイリンガル育児

バイリンガル子育ての壁はこの3つのステップで乗り越えよう!

 

こんにちは!まめちゃん(@mame_chang)です。韓国で子どもたちをバイリンガルに育て始めて10年以上があっという間に経ちました。

 

子育ては、どこで子供を育てるかに関係なく大変で時間と手がかかり、そして子どもが大きくなってきたらお金がかかります。しかし、その分、自分の子どもは愛おしく、世界で一番の宝物になるんだと思います。

 

海外で子育てをしていて子どもに日本語や日本文化を受け継いで欲しいと思ったら、日本語を覚えてもらおうと教材を準備したり日本文化に触れさせたりすると思います。

 

しかし、我が子と言っても子どもは別の人格なのでこの世界に生まれてきてからは子どもは自分の人生を歩みだし、赤ちゃんであっても気に入らないことがあったら泣いたりしてそれを訴えてきます。また、泣いて欲しくない時に泣いたりすることもあり、なかなか親の思い通りにならないものです。

 

さて、今回は子育ての中でもバイリンガル育児に焦点をあてて、バイリンガル子育ての壁とは例えばどんなものがあるのか、そしてそのような壁にぶち当たったら親はどうしたらいいのかについて、うちの例も交えながらお話をしたいと思います。





バイリンガル子育ての壁はこの3つのステップで乗り越えよう!

ではまず、今回の話のバイリンガル子育てとはどんな環境のことなのかについてです。

 

バイリンガル子育ては日本国内国外を問わずできることで、試しにインターネットで検索してみても日本国内も海外もバイリンガル育児やトリリンガル、マルチリンガル子育てに関するサイトやブログがたくさん出てきます。

 

この中でも特に海外でのバイリンガル育児(海外で子供に日本語を覚えて欲しい)について今回は考えてみます。

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    バイリンガル育児の始め方

どんな壁があるの?

では、実際にどんな壁があるのかざっとみていきます。

 

1.子どもに日本語で話しかけるが現地語で返ってくる。

2.子どもに「ママ、日本語でみんなの前で話さないで」と言われた。

3.日本語の読み書きをやりたがらない。

4.テレビやネットはもっぱら現地語で見る。

5.日本に一時帰国したら一時保育(保育園)、体験入学(小・中学校)して欲しいのに行きたがらない。

6.日本の親戚と話すのに日本語でうまく通じないので親に通訳を頼む。

7.日本人ではない配偶者や親戚から日本語なんて子供に教えなくてもいいと言われる。

8.親自身は子どもに日本語を覚えて欲しいと思ってるのにいつもつい現地語だけで(または現地語と日本語を混ぜて)子どもに話しかけてしまう。

9.親がそもそもバイリンガル育児の方法がわからない。

 

こうやってみるとなんだか壁だらけですね。この9つの壁をざっくり分類すると次のようになります。

 

1.親の方針が固まってないパターン

2.子どもが嫌がるパターン

3.周りに反対されるパターン

 

ちなみに我が家がぶつかったことがある壁は、2.のみです。3.は軽く韓国側の親戚に「日本語よりも韓国語」と何度か言われて心が折れかけたことがありますが、幸い同居ではないため軽く聞き流しました

 

では、このような壁にぶつかってしまったら親はどうしたらいいのでしょうか。



壁にぶち当たったら親はどうすべき?

先ほど並べた1.〜3.は実は重要な順番に並んでいます。それではひとつずつ見てみましょう。

 

1.親の方針が固まってないパターン

2.子どもが嫌がるパターン

3.周りに反対されるパターン

 

 

★1.親の方針が固まってないパターン

これがどうして一番重要かというと、親の方針が固まっていない、または方向性だけでも決まっていないと子供に接する時にやり方や態度が統一されず、子どもも迷ってしまうからです。

 

これは、さっきの1.~9.の中では、次の2つが当てはまります。

 

8. .親自身は子どもに日本語を覚えて欲しいと思ってるのにいつもつい現地語だけで(または現地語と日本語を混ぜて)子どもに話しかけてしまう。

9.親がそもそもバイリンガル育児の方法がわからない。

 

なお、「バイリンガル育児って何から始めたらいいの?」という方は↓↓以下の記事をご参照ください。

 

・バイリンガル育児の始め方、いつまでバイリンガル育児をするか。 ↓↓

 

★2.子どもが嫌がるパターン

 

これはさっきの1.~9.では、以下があてはまります。

 

1.子どもに日本語で話しかけるが現地語で返ってくる。

2.子どもに「ママ、日本語でみんなの前で話さないで」と言われた。

3.日本語の読み書きをやりたがらない。

4.テレビやネットはもっぱら現地語で見る。

5.日本に一時帰国したら一時保育(保育園)、体験入学(小・中学校)して欲しいのに行きたがらない。

6.日本の親戚と話すのに日本語でうまく通じないので親に通訳を頼む。





★3.周りに反対されるパターン

 

これは、さっきの1.~9.の中では1つだけです。

7.日本人ではない配偶者や親戚から日本語なんて子どもに教えなくてもいいと言われる。

 

 

では、親はどうしたらいいのでしょうか......? 親は次の3つのステップにより乗り越えることができます

 

STEP1.「親の方針を固める。」

STEP2.「親の方針を実行する。」

STEP3.「子どもの様子を見ながら軌道修正をする。」

 

先ほどのように、親が方針をもっていないと子どもに接する時も現時語がまざったり現地語のみになったりします。そのため、

 

 

まめちゃん
子どもには海外で生まれ育っても日本語や日本文化がわかる人になってほしい!

 

と思ってそれを親の方針とするなら(STEP1.)、その方針に従った態度で子どもに接するのがいいと思います(STEP2.)。 具体的には、子どもには日本語のみで話しかけることや、現地語と混ぜ混ぜにしないことが挙げられますが先ほど「子どもが嫌がるパターン」の

 

6.日本の親戚と話すのに日本語でうまく通じないので親に通訳を頼む。

 

の場合も、親は通訳しないで見守ることが大切です。また、一時帰国の時はお店の人に日本語で話しかけるような状況を作り、うまくいったら思いっきり褒めてあげるのがいいと思います。

 

お店の人に日本語で話しかける状況とは、例えば「お水ください」や「おしぼりください」といった短くて簡単な文でお店の人に日本語で言うことができて、お店の人が理解してちゃんとお願いしたものが出てきたら成功というわけです。

 

このような成功体験をすることは、子どもの自信につながり

 

私の日本語って、日本にいる日本人も理解してくれるんだなぁ~。

 

と子どもも考えるようになるからです。

 

また、「子どもが嫌がるパターン」の4.も親の方針で変えられる可能性があります。

 

4.テレビやネットはもっぱら現地語で見る。

 

これは、滞在国によって事情が違います。無料でもたくさんのテレビ番組が見られる国や有線放送を有料で契約する国などです。つまり、現地語の放送はできるだけ見ないから時間を制限して、

 

まめちゃん
もうちょっと見たかったら、日本語だったら見てもいいよ。

 

にするとかです。また、インターネットを使えば海外にいても日本のテレビを見ることは難しくなくなってきました(うちではVPNを使ってます)。

 

・海外でも日本語のテレビを! ↓↓

 

そして、最後は STEP3.「子どもの様子を見ながら軌道修正をする。」 です。 これは、STEP1.の親の方針を通すということに見方によっては矛盾するかもしれません。しかし、親の方針を固めるまではいいのですが、それを実行する上で気をつけないといけないのは、

 

子どもに強制しすぎない。

 

ということです。なぜなら、強制は子どもの反発を招き、子どもの反発は親の強制をエスカレートさせ、それがさらに子どもを反発させるという無限ループにおちいり、最後には親が自爆してしまい

 

もう日本語なんてわからなくてもいいよ!!

 

ということになるからです(実際にそうなったケースをいくつか見ました...)。

 

そのため、最初の繰り返しとなりますが親は

 

「親と子どもは別の人格」

 

と自分に言い聞かせて、親が決めた方針を固めたあとはそれを実行しながら子どもはどんな反応なのかや、嫌がっているとしたら何が原因なのかなどを明らかにし、軌道修正をする必要があると思います。

 

なぜなら、それが長続きの秘訣であり子どもの意思を尊重することにもなると思うからです。



まとめ

今回は、海外でのバイリンガル育児をしながらぶつかる壁についてお話しました。壁とは、例えば次の9つが挙げられます。

 

1.子どもに日本語で話しかけるが現地語で返ってくる。

2.子どもに「ママ、日本語でみんなの前で話さないで」と言われた。

3.日本語の読み書きをやりたがらない。

4.テレビやネットはもっぱら現地語で見る。

5.日本に一時帰国したら一時保育(保育園)、体験入学(小・中学校)して欲しいのに行きたがらない。

6.日本の親戚と話すのに日本語でうまく通じないので親に通訳を頼む。

 

また、これらの壁を乗り越えるためには、次の3つステップを踏むといいです。

 

ポイント

STEP1.「親の方針を固める。」

STEP2.「親の方針を実行する。」

STEP3.「子どもの様子を見ながら軌道修正をする。」

 

特に、 STEP1.の「親の方針」がなんとなくなくしか決まっていないことも多いです。もちろん、実行しながら軌道修正はかならず必要なのですが、核心となる部分はブレないことが重要です。

 

バイリンガル育児は長期戦なので、親ばかりが力を入れすぎず、見守りつつ続けていけたらいいですね。




    • この記事を書いた人

    まめちゃん

    韓国で2人の子供達をバイリンガルに育てています。大学院生の頃は第二言語習得を研究していました。日本語教師の経験が約20年。子供達のバイリンガル育児や国際結婚、バイリンガル育児について第二言語習得や日本語教師的な視点からブログを書いています。 時々韓国の義実家に関する泣き笑いネタもあります^^;

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