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バイリンガル育児

バイリンガル児の頭の中の知識や情報を両言語で話せるために親ができる3つの事

 

こんにちは。まめちゃん(@mame_chang)です。韓国で子どもたちを日韓バイリンガルに育て始めて約10年が経ちました。その経験や実践などをこのブログに書いています。

 

さて、バイリンガルと言えば2つの言語が流暢にしゃべれる…のようなイメージを持っている人もいると思うのですが、実はバイリンガルには種類があり両方の言語が同じようにできる人たちばかりではありません。

 

・バイリンガルの種類について ↓↓

 

1つの言語で頭にはいっている情報(内容)は、もう1つの言語でスムーズに話したり書いたりできるのものなのでしょうか? 今回は、次の3つに焦点をあててこのブログを書こうと思います。

1.バイリンガルが頭の中に持っている情報は別の言語で問題なくアウトプットできるものなのか?
2.もし、できないとしたらなぜなのか?
3.親にできることは何か?





バイリンガル児の頭の中の知識や情報を両言語で話せるために親ができる3つの事

では早速、考えてみたいと思います。まず、どうしてこんなブログを書くに至ったかお話を少ししたいと思います。 我が家の上の子ども(小学校高学年)が話をする時に、3つのパターンがあることにある日気がつきました。それらは次の通りです。

1.日本語でも韓国語でも問題なく言えること。
2.韓国語では言えるけど日本語では言えないこと。
3. 韓国語でも日本語でも言えないこと。

 

 

では、それぞれを簡単にみていきます。

★1.日本語でも韓国語でも問題なく言えること。

これは毎日やってる同じようなことや子どもの頃からやってることなどです。例えば、学校での出来事や友達の話などです、たまに単語がわからず詰まることがありますが、それでもほぼ問題なく韓国語と日本語で話せます。

 

日本語でも韓国語でも問題なく言えるのは、やはり日常的に日本語と韓国語で話しているので、ごく自然に身についているからだと思います。わからない言葉はその都度教えておぎなう感じです。

 

 

★2.韓国語では言えるけど日本語では言えないこと。

韓国語では言えても日本語では言えないこと。これは例えば学校で勉強して来たこと(学習内容)や自分に興味があって調べた内容などです。

これは、学校であった出来事は日常的な話であるのに対して授業で習った事などは学習だからだと思います(生活言語と学習言語は違います)。

 

・「生活言語」と「学習言語」について ↓↓

 

また、小学校高学年となると韓国ではスマホを持っているので自分で知りたいことは自分のスマホで調べます。しかし、韓国語の方が強くなるとスマホを使っての検索も韓国の検索エンジンを使っての検索となります。その結果、韓国語でもっている知識はどんどん増えていきます。これを日本語に置きかえるという作業をしなければ韓国語では言えるけど日本語では言えないことが雪だるま式に増えていきます。これを追いつかせるには親子でかなりの意識と努力が必要になってきます。

 

 

★3. 韓国語でも日本語でも言えないこと。

最後に3.ですが韓国語でも日本語でも言えない事とは、原因が語学ではなく内容にあることが多いです。興味がない物、年齢的にまだ理解が難しいそうな物などはどちらの言語でも難しいです。極端な例を出すと幼稚園児に政治や経済の話をしたらわかってくれるでしょうか...? それはおそらく無理だと思います。

 

そのため、韓国語でも日本語でも言えないことというのがあるのです。

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2つの言語を頭の中にもっているけど...?

このように見ていくと、情報はどちらか1つの言語で持っていることもあります。そして先ほどの1.〜 3.のように韓国語で言えるけど日本語では言えないものというのがあり、それには学習言語の問題や情報収集のしかた、興味、年齢の問題がからんできます。

 

それでは、これらの中で韓国語では言えるけど日本語では言えないもの(先ほどの2.)について、韓国語でも日本語でも言えるようになるためにはどうしたらいいのでしょうか。ここからはそのために親ができることについて考えてみたいと思います。



別の言語で言えるようになる為に親ができる事は?

バイリンガルが頭の中にある知識や情報を両方の言語で言えるようになるにはどうしたらいいのでしょうか。親にできる事は、次の3つの方法だと思います。

1.日頃から単語の補充を意識する。
2.知ってる事が話せるような機会を作る。
3.さまざまな話題に触れて語彙を増やす。

 

韓国語でも日本語でも言えることはいいのですが、先ほどの2.のように韓国語では言えるけど日本語では言えない事を伸ばし、両方の言語で言えるようにするには、まず日頃から知らない単語は日本語がネイティブの親に気軽に聞けるような雰囲気を作っておく事が大切です。

 

そして、気軽に聞くのいいのですが、ちゃんと覚えてもらうことも大切です。そのため覚えたこどうかのさりげなく会話に混ぜてみたり、前教えた言葉を覚えたかストレートに聞いてみたりするといいと思います。

 

そして覚えた単語は覚えただけだと、まるで試験前夜の一夜漬けのように気づいたら忘れてしまっています。そうならないためには、覚えた単語を使う機会を作ることが必要です。とはいえ、海外に住んでいるとなかなかそのような機会を作るのは難しいと思うので、一時帰国を最大限に利用するのがいいと思います。

 

また、話す話題が変われば使う単語や表現も変わります。そのため、ただ単に語彙の補充を意識するだけでなく色々な話題に触れて話して語彙を増やしていくことも重要です。



まとめ

今回は、バイリンガルの子どもについてバイリンガルであればどんな事でも両方の言語で話す事ができるのかな?という疑問とそうではないという自分なりの答えから、バイリンガルが頭の中に持っている知識や情報をどうしたら両方の言語で話せるようになるか?という話をしました。

ポイントをまとめると次のようになります。

 

ポイント

・韓国語の方が上手になると韓国語での学習や情報収集となり韓国語で持っている知識や情報が日本語を上回る。

⬇︎

・これを両方の言語で均等にしようと思ったら、次の3つが重要となる。

1.日頃から単語の補充を意識する。
2.知ってる事が話せるような機会を作る。
3.さまざまな話題に触れて語彙を増やす。

 

これは親にとっては子供の日本語の観察と日本語力の把握と向上などが必要となるため、根気が要ります。親子で二人三脚でやらなきゃ、ですね。




    • この記事を書いた人

    まめちゃん

    韓国で2人の子供達をバイリンガルに育てています。大学院生の頃は第二言語習得を研究していました。日本語教師の経験が約20年。子供達のバイリンガル育児や国際結婚、バイリンガル育児について第二言語習得や日本語教師的な視点からブログを書いています。 時々韓国の義実家に関する泣き笑いネタもあります^^;

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