https://www.mamelingual.com

バイリンガル育児

バイリンガル育児の成功は「徹底」にアリ!実践してみた10個とは?

 

こんにちは。 まめちゃん(@mame_chang)です。 私は日本で日本人の両親のもとに生まれ育ち、日本語だけを使ってモノリンガル(言語が1つだけ)の環境で育ちました。今では韓国語と英語もできますが(あとはトラベル中国語もなんとなく)、中学生以降に始めたため、ネイティブにはなれずあくまでも外国語としてある程度できる、といったレベルです。

 

結婚して韓国に来てから子どもが生まれ、私のバイリンガル育児が始まり、10年以上が経ちました。上の子は今では小学校高学年で日本語と韓国語は問題なく話せます。

 

一方、Twitterでも毎日バイリンガル育児や韓国生活、外国語学習などについてつぶやいてますが、先日はフォロワーさんのつぶやきを引用しつつ次のようなツイートをしました。

 

 

今回は、このツイートに関連して、私がバイリンガル育児をしながらどんな部分を徹底してきたのか、そしてそれて成功した部分とイマイチだった部分について上の子の話をしたいと思います。





バイリンガル育児の成功は「徹底」にアリ!実践してみた10個とは?

私が、子どもを日韓バイリンガルに育てているというと

 

バイリンガル育児って、いつから始めたらいいですか??

 

という質問をされます。答えは

 

子どもがお腹にいる頃からです。
まめちゃん

 

です。これは住んでいるところや言語に関わらずそうだと思います。

  • www.mamelingual.com
    バイリンガル育児の始め方

他にもやるべきことはありますが、詳細は↓↓参考記事へ。

 

 

そして他にも時々聞かれるのは

 

バイリンガル育児って、何をどうしたらいいのでしょうか??

 

ということです。この辺は過去にこのブログに書いたので参考記事をお読みいただくことにして、ここからは私がどんな事を徹底していたかについてお話したいと思います。



徹底してみた10個とは?

現在小学校高学年の上の子がお腹にいた頃から始めた私のバイリンガル子育て。私が徹底していたのは次の10個です。

 

徹底したコト10個

1.家庭内では日本語を使う。
2.家の外でも家族とは日本語を使う。
3.テレビ、ネット、DVDを見る時は日本語で。
4.子連れで日本人のママ友と遊ぶ時は子どもも日本語を使うよう誘導。
5.子どもが、幼稚園辺りになってからは私の方針を子どもに言葉で伝えた。
6.子どもが平仮名や片仮名がわかるようになってからはママ(私)と交換日記で書く練習。
7.子どもがスマホを持つようになってからはママ(私)との電話はもちろん文字でのやり取りも日本語。
8.日本に一時帰国した時は保育園の一時保育や小学校の体験入学を利用。
9.日本に一時帰国した時、タイミング的に体験入学ができない時は学習塾の国語の授業を受講。
10.体験入学や塾は提案はするが最終的に強制はしない。

 

こうやって書き出してみると10個もありますね。全ては子どもを日韓バイリンガルにするために徹底したことで、ほとんどの物は子どもも楽しんでやってくれました。「ほとんど」なので、一部は最初はやったものの途中からうまく行かなくなったものもあります。




徹底してみて良かったことは?

バイリンガル育児を始めて、「良かった!」「うまく行った(行ってる!)という理由を簡単にみていきます。

 

★.1.家庭内では日本語を使う。

最初が肝心!と思ってた私は、夫(韓国人)の日本語維持、子どもたちのバイリンガル育児のためにも家庭内は日本語としました。これはかなりうまくいっています。

 

しかし、子どもが小学校高学年になると韓国語の方が完全に強くなり子どもが発する言葉は韓国語が単語の単位であります。それは日本語でなんと言ったらわからないものばかりなので、その辺はフォローするようにしています。

 

★.2.家の外でも家族とは日本語を使う。

これはかなり徹底できていて今も維持しています。ただ日韓関係は色々とあるので、必要以上に大きな声で話したりはせず、ごく自然にといった感じです。

 

★.3.テレビ、ネット、DVDを見る時は日本語で。

子どもは学校の友達と話が合う、合わないとかもあるので、以前に比べたら家で韓国語のテレビ、インターネットで韓国語の放送を見ることも増えてきました。

 

そういう意味では徹底できてないのかもしれませんが、無理に止めさせるということはせず、内容を私に日本語で説明してもらったり一緒に私も韓国語でドラマを見て感想をお互いに日本語で言うという方法を取っています。



★.4.子連れで日本人のママ友と遊ぶ時は子どもも日本語を使うよう誘導。

特に日本から私の友人が来る時や友人が子連れで来る時は子どもたちを誘って一緒に会います。日本から来た友人のお子さん達は日本語がネイティブなので大人だけでなく子ども同士で日本語でコミュニケーションが取るのはとてもいい練習になります。

 

とはいえ1年中友人が日本に遊びに来るわけではないので、普段は同じ都市に住んでいる日本人のママ友と子連れで遊ぶ機会を作り遊ぶ時は子どもたちも日本語で話すよう誘導していきます。

 

これは気を抜くと

 

「日本語で話すのは親ばかり...。子どもたちは結局現地語で話してる」

 

ということにも繋がります。そうならないためには工夫が必要です。

 

日本語で話すのは親ばかり。子供にも日本語で話してもらうには?↓↓

 

★.5.子どもが、幼稚園辺りになってからは私の方針を子供に言葉で伝えた。

子どもが保育園児の時は

 

まめちゃん
ママは韓国語がわからないの。

 

で誤魔化す事ができて私には日本語で話してくれてた上の子。しかし幼稚園に入っても同じ事を言う私に、

 

じゃぁ、どうして幼稚園の先生と韓国語で話してるの?

 

と矛盾を指摘されました。そのため、小手先の言いかたはダメだと思い幼稚園児にわかる言葉でママは日本人で日本語ができることや、子どもには日本語を覚えて欲しいと思うことなどを伝えました。

 

それからは私の意図を理解してくれています。



★.6.子どもが平仮名や片仮名がわかるようになってからはママ(私)と交換日記で書く練習。

そもそもどうして子どもと交換日記をすることにしたかというと、やはり子どもは普段日本語を書くという機会がないからです。最初は簡単な絵と少しの文章だけでした。そして色塗りをしたりシールを貼ったりしました。私が忙しい時は、毎日は難しかったのですが、数日なな一度は日記を交換するようにしました。

 

これは文字を覚え始めの子どもには楽しく、ママが書いてくれたメッセージを読んで意味が理解できる。そして楽しい色塗りまでできるとあって子供は楽しそうでした。

 

ちなみに交換日記についてのエピソードは↓こちらへ。

 

★.7.子どもがスマホを持つようになってからはママ(私)との電話はもちろん文字でのやり取りも日本語。

子どもがスマホを持ちたいといいのをずっと反対していたのですが、習い事などで1人で外を歩くようになると、やはり連絡方法が必要となります。スマホを持たせると子どもはスマホ漬けになると周りから聞いてはいたのですが、共働きということもあり仕方なくメモリが小さいスマホを持たせました。

 

私とは電話、そしてSNSで連絡を取りました。ただし、電話もSNSも全て日本語を使いました。ただ、SNSの文字を利用したやり取りでは、子どもが漢字が苦手ということもあり、平仮名を多用することもありました。

 

★.8.日本に一時帰国した時は保育園の一時保育や小学校の体験入学を利用。

日本に一時帰国の時は、保育園の時は保育園に一時保育、小学校には体験入学をさせました。保育園は1回だけ、小学校は1年生の時、2年生の時と2年連続で体験入学しました。

 

★.9.日本に一時帰国した時、タイミング的に体験入学ができない時は学習塾の国語の授業を受講。

韓国と日本の学校は、学期が始まる時期、夏休み、冬休みの時期が微妙にずれています。そのため、一時帰国のタイミングが日本の夏休み、冬休みと重なると体験入学ができません。体験入学ができないときには日本の学習塾に通わせて国語だけ習いました。

 

その様子、そこから得たものは過去記事をご覧ください。↓↓

 

★.10.体験入学や塾は提案はするが最終的に強制はしない。

今回の話の「徹底」とは矛盾すると思われるかも知れませんが、体験入学や塾に行くことは提案はしますが、最終的に行くかどうかは子ども自身に決めてもらっていました。なぜなら、私は自分がすることを徹底することと子どもに強制するのは違うと思ったからです。そのため、提案しても子ども自身がやらないと言ったらそれを受け入れることにしていました。



これらの10個をやった結果どうなった?

現在小学校高学年の上の子。このような方式でバイリンガル育児をしてきた結果、どうなったでしょうか。会話は、発音もイントネーションも悪くなく時には日本に住んだ事がないと言うと驚かれるぐらいです。

 

......とはいえ、韓国語の方が圧倒的に強くて、韓国語では言えても日本語では言えない言葉や、韓国語に影響されたような言葉を使うことがあるので、その辺は毎日地道に訂正をしています。

 

読み書きは、私が無理強いしなかったこともあり、読むことはゆっくり辞書などを見ながらならできますが、書くことはできなくはないが漢字が苦手といった感じです。しかし、思春期、反抗期の今、無理強いすることで日本語学習や日本、日本語に対する関心がなくなってしまう事は避けたかったので、日本語力のバランスは良くないものの、結果的に日本や日本語に対する興味を失うことなくここまできています。

 

今後は、子ども自身の学習意欲などを見ながら例えばJLPTや漢検の受験をオススメして自信をつけてもらえばと思います。

 

「JLPTって何?」という方は、↓の記事へ。





まとめ

今回は、子どもを日韓バイリンガルにするにあたり、私が徹底してきたことを我が家の上の子について振り返ってみました。長続きし、子どもが日本や日本語に対する興味をなくさないようにするには親の姿勢も大切です。

 

ポイントは次の通りです。

ポイント

提案はするが最終的に強制はしない。

 

一見「徹底」と「強制はしない」は矛盾するように見えますが、無理強いは禁物です。我が家の上の子の「その結果、現在は...」というのを読むと、

 

結局、それって失敗じゃないの??

 

という声も聞こえてくるかもしれません。しかし、バイリンガル育児の成功や失敗の基準は家庭より違い、成功かどうかはその家庭が目指すものが達成されたかどうかではないかと思います。

 

なかなか難しいですね...。




    • この記事を書いた人

    まめちゃん

    韓国で2人の子供達をバイリンガルに育てています。大学院生の頃は第二言語習得を研究していました。日本語教師の経験が約20年。子供達のバイリンガル育児や国際結婚、バイリンガル育児について第二言語習得や日本語教師的な視点からブログを書いています。 時々韓国の義実家に関する泣き笑いネタもあります^^;

    -バイリンガル育児

    © 2024 バイリンガル育児★まめリンガル