こんにちは。まめちゃん(@mame_chang)です。韓国には独身の頃に約2年半、結婚してからは約15年ほど住んでいて子どもたちを日韓バイリンガルにしようと毎日頑張っています。
「韓流ブーム」なんて言葉がありますが、ちまたの韓流ブームより少し早く始まった私のマイ韓流ブーム。当日は韓国のドラマや音楽もよく聞いていました。そして始めた韓国語の勉強。最初は日本で韓国語教室のようなところに通い、韓国に来てからは某大学の語学堂(語学だけ教えるコースのこと)に3ヶ月だけ通いました。
後は生活しながら身につけていった韓国語。相変わらず日本語なまりの発音やイントネーションは完全に抜けませんが、子育てをしながら日常生活をするには大きな問題はなくなりました。子育てを始めて約10年以上が経ち、振り返ってみると子育てをする前と後では使う韓国語の単語が違うと思ったことがあります。
今回、このブログではそんなことを振り返りながら子育ての前と後で使うようになった言葉がどう変わったかについてお話したいと思います。
子育て韓国語ってどんな韓国語? 子育てする前に習った言葉と比較してみる
もし、これを読んでいる方が韓国語を大学で専攻したとか韓国に来てから学校できちんと勉強した、という方ならきっと今回、私が書いていることに疑問を持つかもしれません。私はさっき少し書いたように日本でちまたの韓流ブームの前に韓国語を勉強してから韓国に来て3か月だけ語学堂に通い、あとは生活しながら身に付けていったので韓国語を専攻した方からすると、子育て前や後など関係なく知っている内容かもしれませんが、私の学習歴などを読んだ上でこのブログを読んでいただければと思います。
さて、子育てを始める前は子育ての経験もなく周りに小さい子供もいなかったので、育児なんてことは全く念頭におかずにただ自分の韓国語力に合いそうな本を使ったり面白そうなドラマを見たり音楽を聴いたりして韓国語を覚えていきました。
そして、韓国に住むのようになってからは3か月は語学堂に通ったものの後は生活しながら覚えたので、耳で覚えた韓国語が非常に多いです。しかも私の周りはソウルの標準語ではなく方言を話す人がほとんどなので、おのずと方言は聞き取れるようになりましたがそれを文字にしたり文法的に考えたりすることはあまりしませんでした。
そんな感じで、ある意味感覚的に覚えた韓国語。では具体的にどんな言葉を子育て前に勉強し、どんな言葉を子育てを始めてから知ったのか例を挙げながらお話したいと思います。
子育てを始める前に勉強した韓国語
子育てを始める前に勉強したのは先ほどのように日本にいた時の約1年半ぐらいなのですが、使ってた教材は、例えば次のようなものでした。
・NHKラジオ/テレビ ハングル講座
・韓国の大学から出ている外国人のための韓国語学習教材
NHKのラジオやテレビのハングル講座は当時の教材の価格も安く、かける時間も20分程度だったと思います。韓国語の文字や発音はこのNHKのラジオ講座で覚えました。インターネットなどが駆使できない時代ならではの方法だったように思います。そしてテレビの方はたまに見てた程度です。なぜか私の学習スタイルはテレビよりもラジオの方が向いていました。
そして、ラジオのハングル講座を聞きながら一緒に発音してみたり書いてみたりして勉強しました。また文法もあったのでこの時に少し文法も少し勉強しました。NHKのラジオでよかったのはやはり音声があったことだと思います。
次に 韓国の大学から出ている外国人のための韓国語学習教材ですが、今となってはどこの大学なのか全く記憶にありません。しかし内容的には文法や単語、会話などが書いてあったと思います。この本をひとりで見たりしていました。
そして韓国に独身の時に来た時は某大学の語学堂に通いましたが、ここでもどんな教材だったかはっきり覚えていませんが、教科書を使い文法や単語、会話などを勉強しました。レベル的には中級だったので私ができたのは次のようなことでした。
・自分自身のことや自分に身近なこと、自分が体験したことなどを知っている言葉を使っていうことができる。
・抽象的なこと、身近でない話題は辞書を引きながらならなんとなく理解できる。
では、子育てを始めてから知った言葉にはどんなものがあるのでしょうか。
子育てを始めてから知った言葉
韓国で子育てを始めてから知った言葉には例えば次のようなものがあります。
・哺乳瓶(젖병)、粉ミルク(분유)、肌着(베넷저고리)、オムツ(기저귀)、予防接種(예방접종)、母子手帳(妊婦は산모수첩、出産後は아기수첩)、児童手当(아동수당)
・(服を)着せる(입히다)、(ご飯を)食べさせる(먹이다)、(お風呂/沐浴を)させる(목욕을 시키다)
・保育園(어린이집)・幼稚園や小学校からのお知らせ(가정통신문)、父兄(학부모)、画用紙(도화지)、遠足(幼稚園頃までは소풍、小学生は현장학습)
・赤ちゃん、幼児語(「ばっちい」は지지、「いないいないばぁ」は「까꿍~」、おへその辺りに両手を持ってきて頭を下げる挨拶は、배꼽 손 인사)
リストにしたらキリがないのでこの辺で止めますが、子育て前と後を比べてみると何が違うのでしょうか。そして子育て前に加えて、私ができるようになったことは次のようなことです。
・子どもにさせないといけないことや子供が必要なことについて韓国語で聞いたり読んだりして理解することができる。
・子育てに必要な物品、書類について韓国語で何というかわかり、必要なら書類に記入したり物品をお店でまたはインターネットで購入したりもできる。
・小児科に子どもと行ったら子供の体調を韓国語で説明し必要な薬や家庭での処置を医者や看護師、薬剤師の方に尋ねたり相手が言うことを理解することができる。
では、子育てを始めてからできるようになった言葉は、子育て前に勉強して覚えた言葉とはどう違うのでしょうか。
比較してみてわかったこと
子育て前と始めた後を比較してみると、韓国で育児なので当然子供に関する言葉がたくさんわかるようになっています。また、子育て前は本を使って、または教室に通って文法や単語、会話を学んだのに比べて韓国で子育てを始めてからは、どこかに通うのではなく子どもを小児科に連れて行ったり、赤ちゃんの世話をするのに必要な物や事が韓国語でわかるようになっています。
韓国語は、最初に韓国に来た時に3か月勉強してそれ以来学校などには通っていません。子育てに必要な言葉でわからない言葉は辞書を引いて調べたり、周りが言っていることを聞いて知らない言葉や表現があれば辞書を引いたり周りに聞いてみたりしてひとつひとつ覚えていきました。
そのため、中には方言だとは知らずに覚えたものもあれば、耳で聞いたらわかるけどスペルはわからないから書けないものなどもあります。思えば、日本にいた頃に基本的な文法や単語を勉強して基礎を身に付け、韓国に住むようになってからは、子育てに関する単語や表現を中心に必要に迫られて覚えることになった、ということのようです。
日韓バイリンガル育児をしている親として
私の韓国語がこのような状態だというのは自己分析でわかったとして、では現在子どもたちを日韓バイリンガル育児をしている親として、何か役にたつことはあるのでしょうか。
それは、やはり私が2つの言語で知っていることを子どもたちとの会話の中にも取り入れて、自然にまたは意識的に子どもたちに教えていくことではないかと思います。そうすれば、子どもたちも私が日本語と韓国語で知っていることを同じように日本語と韓国語でわかるようになると思うからです。
これは毎日の子どもたちとの些細な会話やコミュニケーションを続けることで達成されることです。そして、もし子どもたちがこのまま韓国に住んで大きくなって遠い将来に結婚し子育てなんてことになったら、頭の隅に子どものころ私と一緒に覚えた日本語の記憶がよみがえってくるかもしれないと思います。
まとめ
今回は、私の韓国語について子育てをする前と子育てを始めた後とに分けて、どのように違うのか考えてみました。そして、それぞれどんなことができていたのかも考えてみました。思えば、子育て前は韓国語がゼロの状態で専門的に勉強したわけでもなかったので、NHKラジオや韓国語学習者用の本を使いながら基礎的な語彙や文法を学びました。
子育てが始まってからは必要に迫られて単語や表現を調べて使えるようになったり、周りが使う韓国語を聞いてわからなかったら質問をしてひとつひとつ覚えていきました。子育てが始まる前と後では次のようにまとめることができるのではないかと思います。
ポイント
・子育て開始前 →基礎的な文法、語彙を覚えた。明示的で応用可能な学習方法。
・子育て開始後 →必要な時やわからない時、その都度その都度調べたり聞いたりして覚えた。たくさんの例を聞いて覚えたので場面に合った自然な使い方ができる。しかし応用が利かない事もあり非効率的な学習方法。また、子育て分野の言葉は詳しいけどその他はそうでもないこともあり、少々偏っている。
こうやって自分の韓国語を振り返ってみると、現在は基礎の上に必要に迫られて覚えたものなのだと改めて思いました。子育てを始めてからわからないことは辞書を引いたり周りに聞いて覚えていけたのは、基礎を最初に勉強しておいたからかなと思います。
こうやって覚えていった韓国語。日本語の方はすでに知っているので子供に受け継いでいってほしいものだと思います。
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