こんにちは。まめちゃん(@mame_chang)です。韓国に住んで約15年。そのうち10年ぐらいは、子どもたちを日韓バイリンガルにしようと努力の毎日です。
さて、結婚して子どもがいないと夫婦だけの生活を楽しめますが、子どもが生まれると子ども中心の生活となり途端に育児グッズやおもちゃが家の中に増えたりします。
そして子どもは保育園、幼稚園などに行き始め、あっという間に小学校に通う歳になって時が経つのが早いと感じたりもします。
私自身も子どもが生まれる前と後では忙しさが違うし、赤ちゃんだった子どもたちもあっという間に大きくなってきたと思います。子どもの健康については、子どもが何歳になっても気になりますが、勉強が気になるのは子どもが幼稚園の年中組を過ぎて年長組に入ろうとする頃でしょうか。
また、韓国で育児をしていると、周りの日韓夫婦から毎年同じような話を聞きます。それは、
という話です。
今回は韓国で子育てをしているとどんな小学校に行くことができるか、その選択肢と実際に迷いに迷ってどうするか決めた、ある2人の日韓夫婦の日本人ママについてお話ししたいと思います。
韓国で子どもをどんな小学校に通わせる? 選択肢と2つの事例
では韓国で子どもを小学校に通わせるとしたら、どんな学校があるのでしょうか。例えば次のような学校です。
1.韓国の現地校
2.インターナショナルスクール
3.日本人学校
4.その他の学校
韓国の現地校とは、韓国の一般的な公立の小学校のことです。インターナショナルスクールは英語で勉強する学校、日本人学校は韓国にはソウルと釜山にある日本国籍や韓国国籍でも帰国子女などが通う学校、その他の学校とは私立の学校でそれぞれ特色のある学校のことです。
日韓夫婦の子どもが行くとしたら、この選択肢のどこでも行けます。しかし、インターナショナルスクールだと英語はできるか?とか、日本人学校なら駐在か定住者か、送り迎えはできるかなどの問題がクリアできたら、だと思います。そしてその他の学校も親の考えや方針と一致したら行けます。
韓国の現地の小学校ってどうなの?
さて、韓国に住んで日韓ハーフの子どもたちを育てながら、こんなブログを書いていると時々韓国在住の方々から質問や相談を受けることがあります。例えば、、
とか
韓国に住んでいて現地校に子どもが行っている我が家…。周りを見ていて思うのは次のような事です。
現地校といってもさまざまで、地域によっても特色があるように思います。また、日韓関係がよくない時とかに、子どもが何か言われたとして、対応できる子どもなのかどうか、また現地校は基本的に公立なのですが、子どもが複数いる場合は小学校から私立やインターナショナルスクール、日本人学校に行かせるのは経済的にきついかどうかなど色んな要素が関係するように思います。
ではここからは、ある2人の韓国在住のママたちの話を簡単にご紹介したいと思います。
ある日韓夫婦の子どもに関する心配
ここでは、2人の日韓夫婦の日本人ママの話をしたいと思います。名前は仮にAさんとBさんとしたいと思います。
★.Aさんの話
Aさんは、お子さんの小学校をどうしようか迷ったといいます。迷った理由は次のとおりです。
Aさんの方針では、子どもは遊びながらのびのびと育てたいし、塾ばかりに行って競争するのではなくもっと運動とかさせたい。教科書を見ていると日本の教科書より難しい気がする。うちの子がついていけるか不安。
とのことでした。ちなみに、見せてもらった教科書とは算数だったそうです。現地校に子どもが通っている親として、うちの子の話が参考になるかなと思い、次のように言ってみました。
参考になったかわかりませんが、私も塾通いや勉強を強制するのには抵抗があるので、しません。そして、結果的にAさんは、悩んで迷った結果お子さんを連れて日本に完全帰国するという道を選びました。現在は、お子さんは日本で日本の小学校に通っています。
★.Bさんの話
Bさんも同じようにお子さんの小学校をどうするか迷っていました。理由は、Aさんとちょっと違います。
……なるほど、そういう考え方もあるのかと思いました。Bさんの話では、いずれ韓国を出るつもりだから子どもも連れて行きたいし、そうなった時に韓国語よりも日本語か英語ができたほうがいいいのではないか?ということでした。
そしてお子さんが小学校にあがる歳になったら経済的に大変だといいながらインターナショナルスクールに少し通わせ、その後しばらくして日本ではない国へと移住してしまいました。
2つの事例から思うこと
バイリンガル育児に限らず、子育てには親の考え方や方針や優先するものが反映されるように思います。
Aさんの場合は、周りの話、そして見せてもらった算数の教科書を見て、
と考えて日本に帰りました。日本の方がのびのび育てられると考えた結果のようです。私も子どもを日本の小学校に体験入学させた時に、放課後は学習塾に行く子もいるけど運動場や公園でのびのび遊ぶ子ども達をみて韓国との違いを感じました。
この場合、Aさんが優先したものは「のびのびと育てること」ではないかと思います。
次にBさんですが、Bさんはもともと仕事をバリバリするタイプでしたが、結婚を機に韓国に来ました。韓国でも仕事をしていた期間がなくはないのですが、韓国の生活や仕事内容に不満がなかったわけではなく、きっとそれが
「一生韓国に住むつもりはない」
という発言に表れていたのだと思います。そして、日本語か英語で教育を受けさせたいと考えてインターナショナルスクールの方を選びましたが、最終的にはBさんが言ってたように韓国を出てしまいました。その後は日本語も韓国語が使われていない国へ行ったのでインターナショナルスクールで英語で勉強したことは、結果的にはお子さん達にはよかったのかもしれません。
まとめ
今回は、韓国在住で子どもを小学校に行かせるとしたらどのような選択肢があるのかや、日韓夫婦の日本人ママの2つの事例を紹介し、どんな理由で現地校を選ばなかったのかなどについてお話しました。
今回の話のように小学校をどこにするかと考えて決めるのは、子どもがまだ幼稚園の時なので子供自身にそんな知識や経験、判断力はありません。そのため、親の考えが、より反映されやすいのだと思います。
また、インターナショナルスクールにいけば英語で学習するので英語力は伸びると思います。一方でアイデンティティという部分ではどうなるのだろうという疑問も残ります。思春期になったら訪れるであろう
「自分はどこの誰なのか。何者なのか?」
について、複数の言語や文化の狭間で生きる人は、どのような葛藤を経験しどのように克服するのか。その辺は非常に興味があるところです。
このようなアイデンティティの問題も、おそらく傾向はあるにしてもバイリンガルの数だけ葛藤や克服があるのだと思います。「これが正解!」というのが、いつもあるとは言えないバイリンガル子育て。これからも続いていきます……。
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