こんにちは!まめちゃん(@mame_chang)です。韓国で子どもたちを日韓バイリンガルに育て始めて早くも約10年がたちました。
私は現在韓国在住で日本語の先生などをしつつ、このブログを書いています。韓国在住の日本人の知り合いはたくさんいて、その中には日本語教師もいれば日本語教師ではないママ友もいます。
私ほもともと語学が専門で、日本語教育は副専攻でした。そして独身の時に韓国に来て日本語の先生を始めました。ところが、周りを見てみると海外にいる日本語教師は次の3つに分かれるように思います。
1.最初から日本語教師としと海外にいて結婚してその国に定住したパターン。
2. 結婚は関係なく海外に出る手段として日本語教師を選んだパターン。
3.結婚を機に海外に出てその後、日本語教師になったパターン。
1.と2.は日本語教師として出発している場合が多いので、日本で勉強してから海外に出る人も多いです。しかし、3.の場合は海外に出てから日本語教師になるので、その動機はお金を稼ぐ手段だったり海外に出てみて日本語教師という仕事に興味を持ったりします。
ここで、まず知っておかないといけないのは次のことです。
ポイント
★.日本人だからと言って誰でも日本語が教えられるわけてはない。
ということです。その理由は「国語」と「日本語」は違うものだからです。
・国語と日本語の違いについて ↓↓
今回、このブログでは海外で日本語教師になるとしたらどんな方法があるのかや、海外に出てしまってからも準備は間に合うのか、そして代表的な日本語教師の求人サイトをいくつかご紹介したいと思います。
海外で日本語教師になる方法と注意点。そして求人サイトの紹介
まず、先ほどの3.のパターンの場合、もともとの専門が語学とは全く関係ないこともあります。そのため、日本語教育についてよく知らないまま
と義実家などに言われて、
と思い日本語教師の仕事を探した、という人もいます。需要がある国や地域では見つかりやすい事もありますが、そうでなかったら狭き門であることもあります。また、働く機関によっては日本語教育の学位がないと雇ってもらえない場合もあります。
★参考になる統計★
・世界で日本語学習者の数が多い国・地域の上位5カ国
1位 中国(1,004,625人)、
2位 インドネシア(706,603人)
3位 韓国(531,511人)
4位 オーストラリア(405,175人)
5位 タイ(184,962人)
2018年度「海外日本語教育機関調査」結果(速報)より一部抜粋
ここではまず、韓国で日本語教師をしている私がどのようにして日本語教師になったかについて少しお話します。
私が日本語教師になった方法
私の場合、大学の時の副専攻が日本語教育でした。しばらく日本語教育とは関係のない一般企業で会社員を経験した後、大学院に進み日本語教育を専攻しました。大学院時代は日本にいたので日本にある日本語学校や大学で講師などもしていました。そしてその後、結婚を機に韓国にきました。
韓国に来てからは少しブランクがあったのですが、日本語教師をまた始めました。その時、ブランクがあったので日本語教育について少しまた勉強したくなりました。
大学院時代の本や論文を引っ張り出して読んだりもしましたが、やはり理論的な事が多いと思いました。そして実践的な事をおさらいするにはどうしたらいいかな?と考えました。
当時、私は韓国にいたので勉強のために日本に帰ることもできず、私が取った方法は通信教育でした。
アルクの通信教育を受講して実践的なことのおさらいをしました。 うーん、懐かしいです!
当時はまず日本の親のところに送ってもらいそれを一時帰国の時にまとめて取りに行ったり親に送ってもらったりしました。
日本語教師の経験があってよかった!と思うこと
こんな感じで始まった私の韓国生活ですが、最初はただまた日本語教師の仕事をするため... ぐらいにしか考えていませんでした。
その考えが変わったのは子どもが生まれてからです。子どもに日本語を教えるのは専攻として勉強した日本語教育や通信教育とは違いますが、この知識があるのとないのとではかなり違うと思いました。
・海外日本語育児で日本語教師の知識があるといい理由↓↓
ではもっと具体的に
と思った場合の準備と仕事の探し方についてお話します。
海外に住んでいても受講可能
では、日本教育の知識と経験が全くないという前提で、日本語教師になる準備について日本にいる場合とそうでない場合に分けて考えます。
★日本にいる場合
・大学で専攻または副専攻にする。
・大学院で研究する。
・教えてくれる学校に通う。
・通信教育を受講する。
★海外にいる場合
・滞在国の大学の大学院に日本語教育専攻があればそこで研究する。
・日本の通信教育を海外受講する。
日本語教師の募集内容をみていると、どんな学校であっても応募資格として次のように書かれていることを目にする事が多いです。
・大学で専攻/副専攻した者
・日本語教育養成講座(420時間)修了者
両方というよりもどちらかの条件を満たす者というのが多いです。そして、この
「日本語教育養成講座(420時間)」
というのが、先ほどの通信教育で勉強できる内容となるのです。
という方には、通信講座で日本語教育養成講座(420時間)を修了するのが近道です。でも...
という心配もあると思います。たしかに通信講座は結構な金額です。私が受講した通信講座も10万円ぐらいしました。でも通信講座を終了し日本語教師になれたら、通信講座受講のために支払ったお金は、数ヶ月で回収できるのです。例えば日本国内の日本語学校なら、専任になったら1ヶ月もかかならないし、非常勤だとコマ数と時給によって違うのではっきり何ヶ月とは言い難いですが、数ヶ月で稼ぎ返せる金額です。そして海外で日本語教師になったら、国や勤務する機関によって差はありますが、半月~数ヶ月で回収できる金額なのです。
私はそのように考えて自己投資をしました。それが先ほどの<検定合格率66.3%>「NAFL日本語教師養成プログラム」です。
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日本語教師の求人サイトの紹介と注意点
海外の日本語教師の求人をざっと挙げると、例えば次のようになっています。
・NIHONMURA(日本国内・海外の大学や日本語学校・国際協力団体の求人)
・日本語教育学会(日本国内・海外の大学や日本語学校・国際協力団体の求人)
・日本語教師の集い(日本国内・海外の大学や日本語学校の求人)
・jegs international(日本国内・海外の大学や日本語学校・国際協力団体、幼稚園の保育士等の求人)
・Nihongo-online(日本国内・海外の日本語学校や企業の求人)
・カモメアジア転職(日本や東南アジアなどの日本語学校や企業の求人。日本語教師以外にも色々な職種がある)
まだまだ他にもありますがこの辺にしておいて、次はこれらの求人サイトを見る時の注意点についてお話したいと思います。
1.サイトはたくさんあるけど複数のサイトに同じ求人が載っていることもよくある。
2.待遇や応募資格などに質問がある時はメールなどで事前に連絡してみる。
3.口コミがあるかも知れないので検索してみる。
注意点として挙げた理由を簡単に書きます。
★1.サイトはたくさんあるけど複数のサイトに同じ求人が載っていることもある。
ひと昔に比べたら、海外での日本語教師の求人サイトは非常に増えたと思います。そして募集が多い国がどこかというのは、時代によって違います。例えば私が住んでいる韓国ではひと昔前は日本人なら誰でも日本語学校の先生になれる時代がありました。その後、学歴や経験、資格が厳しくなってきました。
とはいえ、同じ求人が複数のサイトに載ることもあります。雇う側にしたら、できるだけたくさんの人に見てもらってできるだけ質のいい人に来て欲しいと考えるものだと思うので、ごく自然なことではないかと思います。
★2.待遇や応募資格などに質問がある時はメールなどで事前に連絡してみる。
求人を見て待遇や応募資格に質問がある場合は、たいてい担当者の名前が書かれているはずなので連絡してみるといいと思います。
待遇でしっかりと見ておきたいのは、例えば次のような事です。
・住居提供はあるか?家賃は自分で払うのか?学校からの補助はあるか。
・健康保険はあるのか。保険料の支払いは全額自己負担なのか雇用主も一部払ってくれるのか。
・自分の仕事の範囲(授業だけ?その他の活動もするかなど)。
・渡航のための航空券代は支給されるのか(されるとしたら片道か往復か)。
・退職金はあるか。
★3.口コミがあるかも知れないので検索してみる。
場合によってはインターネット上に口コミがあることがあるので、口コミがあるかどうか調べてみます。また、その学校で実際に働いている人に話を聞くのは難しくても、その国で日本語教師として働いたことがある(または働いている)人にどんな感じか話が聞けたら参考になると思います。
特に、2.については後でトラブルになると大変なので、待遇をよく確認し、契約することになったら契約書は熟読してからサインというのがいいと思います。
まとめ
今回は海外で日本語教師の仕事を探すに当たり、どんな方法があるかやどんな点に注意をしたらいいかについてお話しました。
大学や大学院で専攻しない場合は、やはり通信教育で学ぶのが手取り早いです。そしてひと昔前に比べて日本語教師の求人サイトは本当に増えましたが、その分色々なサイトがあり内容も重複している場合もあります。
もし求人を見て
と思ったら見る点、注意する点は次の3つです。
ポイント
1.サイトはたくさんあるけど複数のサイトに同じ求人が載っていることもある。
2.待遇や応募資格などに質問がある時はメールなどで事前に連絡してみる。
3.口コミがあるかも知れないので検索してみる。
せっかく海外に出て日本語を教えるという経験をするのですから、教えるということに集中できる環境で教えられるといいですね。
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