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『バイリンガルの世界』【本の紹介】と読書後に親ができる2つのこと

 

こんにちは。まめちゃん(@mame_chang)です。

韓国で子たちを日韓バイリンガルに育て始めて、早くも約10年が経ちました。その経験や試行錯誤、努力をこのブログに書いて発信しています。バイリンガル育児だけでなく何かをしようとか何かを学ぼうと思ったら、人はまずどんな方法を取るでしょうか。例えば次のような方法ではないかと思います。

 

1.インターネットで調べる。

2.本を読む。

3.周りの人達に聞いてみる。

4.知りたいことを教えてくれそうな機関に聞いてみる。

 

この中で最も手軽で現代の私達が取る方法は、1.のインターネットではないかと思います。しかし、インターネットの世界には本当に色々な情報が溢れていて、良質のものもあれば「えっ?」という物もあります。

 

その中から自分が欲しい情報で正しいものを探すのが、検索する能力だったりするのではないかと思います。

 

そして他にも2.のように本を読むという方法もあります。これは、出版社を通していることや著者が有名であることもあるので、情報を得るという意味ではインターネットの情報の山から探し出すよりはいいのかもしれません。

 

バイリンガル育児をしていると、特に初めての子育てで周りに先輩ママや先輩パパがいなければ自分のやり方がこれでいいのか、他の人達はどうしているのかなどがわからず不安になることもあります。

 

そんな時に手にとってちょっと読んでみるとよさそうな本。今回、このブログでは本を1冊ご紹介したいと思います。

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『バイリンガルの世界』【本の紹介】と読書後に親ができる2つのこと

今回このブログでご紹介するのは、ブログのタイトルにもした『バイリンガルの世界』という本です。それではまずは概要から見てみましょう。

 

★.概要  

本のタイトル:『バイリンガルの世界』

執筆者:マーティン・E・ポーリー、山根キャサリン、野口メアリー・ゲイブル、鎌田ローレル・ダイアン、ジェームス・スワン、スティーブ・マッカーティ、アニタ・リーツ=倉重、マイケル・ボストウィック

編者:山本雅代

出版社:大修館書店

出版年:1999年(初版)

価格:2200円(税抜)

(Amazonには低価格の中古の本も多数ありました^^;

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表紙はこんな感じです。

 

この本には8人の執筆者(アメリカ人)がいます。そして、その方々それぞれの立場からバイリンガルの子どもたちに対するバイリンガル教育の取り組みの例について書いていたり、どんな成果があったかや問題点などについて書いています。なお、執筆内容は日本に住んでいて英語を保持したい子どもたち(国際結婚家庭の子どもや帰国子女)が主な対象となっています。

 

では、次に具体的にどんな内容なのかもうちょっと具体的に見てみます。

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    バイリンガル育児の始め方

本のざっくりした内容

本の内容をざっくりと抜き出すと次のような感じになります。

 

1.親が作る集まりはどこまで効果があるか。

2.家で英語を教えることはできるのか。

3.文字を学ぶこと、読むことについて。

4.言語が2つ、文化が2つあることの意義。

5.帰国子女の英語保持。

6.イマージョン教育について。

 

章によってはアンケートを取ったり自分の子どもについて書いている部分もあるので、親の目線から読むこともできるし、客観的な資料としても読むことができます。また1999年の出版なのですが、内容的には今でも十分参考になるものばかりです。



この本で参考になったこと

では、ここからはこの本を読んでみて個人的に参考になったと思うことについて書いてみたいと思います。

 

1.親が作った集まりについて。

2.子どもの「読む力」について。

3.2つの言語・2つの文化を身につける意義。

4.帰国子女の英語保持。

 

ひとつずつ簡単に見ていきます。

 

★1.親が作った集まりについて。 

この本の中では「サタデースクール」という言い方をしていますが、これは言ってみれば日本語補習授業校や自助グループ、プレイグループなどにも一部通じるところがあり、一度でも参加(特に運営側)したことがあれば、きっと共感できる章です。

 

韓国には日本語補習授業校はないため(過去には存在していましたが…)、その経験はありません。しかし自助グループやプレイグループなどには関わったことがあるので、たとえこの本が1999年出版であっても、成果や課題は時代を感じさせないものがあると思いました。

 

自助グループの運営の難しさの理由とその対策については以前このブログでも書いているので参考になさってください。

 

・自助グループについて ↓




★2.子どもの「読む力」について。 

海外育児で子どもと日本語だけで会話をするということを徹底するだけでも、日本語がネイティブの親の意識や努力がかなり必要です。そして家の中で日本語だけで会話をしていても身につかない能力。それが読み書きなのです。

 

幼稚園の年中や年長あたりから、少しずつ家庭でひらがなやカタカナといった日本語の文字を学び始めますが、日本にいたら家の外も日本語でいっぱいなので看板や貼り紙、商品に書かれている文字などを読んでみることもできます。しかし海外育児では家の外にも日本語が溢れている…という状況は考えにくいです。そのため、家庭で意識して読み書きをやることが大切となってきます。

 

また、家庭内で日本語だけで話していても身につかない能力は、読み書きの他にもあります。それについても過去に書いたのでそちらをご覧ください。

 

・日本語で話すだけでは身につかない能力とは? ↓↓

 

★3.2つの言語・2つの文化を身につける意義。 

このブログは、ブログ名も「バイリンガル育児★まめリンガル」ということでバイリンガル育児の話がメインです。そしてバイリンガル(言語が2つ)になると、それと切っても切れないものが文化です。

 

言語は文化を反映するもの」というのが私の考えなのですが、言語だけをバリバリと教えて覚えても文化的なことがわからないと、その言葉の意味を完全には理解できないことがあります。

 

一番簡単な例だと食べ物ではないでしょうか。例えば日本語を教えようと会話や読み物に次のような文があったとします。

 

「オムそばが今日は安い!」

 

オムそばがどんな食べ物であるかは、日本で生まれ育った人なら知っていると思います。しかしそうでなければ、

 

オムそばって何?!

 

となります。バイリンガル育児で文化的なことも取り入れることについては、過去の記事をご覧ください。

 

・2つの文化について ↓

 

★4.帰国子女の英語保持。 

私自身は帰国子女ではないし、私の子供達も今のところ帰国子女ではありません。しかし将来もし日本に住むことになったら帰国子女になります。また、私の周りにもお子さんが帰国子女の人もいます。

 

私自身は帰国子女でなくても、将来もしかしたら自分の子どもがそうなるかもしれないと考えたら、この帰国子女が英語をどのぐらい保っているかという部分はとても興味が湧きました。そして海外育児においては日本語を受け継いでもらうことた大切であり、もし日本に帰国することになって子供達が帰国子女になったら、韓国語を保持していくのが大切で努力も必要だなぁと感じました。



読書後に海外育児をしている親にできる2つのこと

では最後にこの本を読み終えたら、海外育児をしている親にはどんなことができるかについて考えてみたいと思います。それは次の2つではないでしょうか。

 

1.立場や環境を自分に置き換えて考えてみる。

2.実践できそうなところは真似してみる。

 

まず、この本は日本に住んでいるアメリカ人8人によって書かれています。そして受け継いで欲しいのは日本語ではなく英語です。そのため、本に書いてあることをそのまま自分に当てはめてみることはできません。

 

そのため海外育児で子どもに受け継いで欲しい言語が日本語であるなら、立場や環境を自分に置き換えて考えてみる必要があります。そうすると不思議なことに国や言語は違っても共通すること、自分にも当てはまることがいくつか見えてくるからです。

 

そして次にすることは自分にできそうなことから実践していくことです。本に書いてあることが100%自分に当てはまらないとしたら、自分に当てはめていく…。当てはまらない部分は自分に合うように変えていくのも1つの方法ではないかと思います。

 

それは、いつもこのブログに書いているように

 

まめちゃん
バイリンガル育児は家庭の数だけ方針や方法がある。

 

と思うからです。



まとめ

今回は、『バイリンガルの世界』という本の紹介と共に、それについて私が参考になったと思ったことや、この本を読んだあとに海外育児をしている親ができること2つについて思ったことを書いてみました。

 

今回のポイントは次の通りです。

 

ポイント

★この本で私が参考になったと思ったこと。

1.親が作った集まりについて。

2.子どもの「読む力」について。

3.2つの言語・2つの文化を身につける意義。

4.帰国子女の英語保持。

.

★読書後、親にできる2つのこと

1.立場や環境を自分に置き換えて考えてみる。

2.実践できそうなところは真似してみる。

 

バイリンガルは1日にして成らず… ですね。

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    • この記事を書いた人

    まめちゃん

    韓国で2人の子供達をバイリンガルに育てています。大学院生の頃は第二言語習得を研究していました。日本語教師の経験が約20年。子供達のバイリンガル育児や国際結婚、バイリンガル育児について第二言語習得や日本語教師的な視点からブログを書いています。 時々韓国の義実家に関する泣き笑いネタもあります^^;

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