こんにちは。まめちゃん(@mame_chang)です。韓国で2人の子ども達を日韓バイリンガルにしようと、努力の毎日を過ごしています。
海外に住んでいて子どもが現地校に通っている場合、子どもに現地の言葉と日本語がわかるようになってほしいと思ったら日本語教育に力が入ると思います。そして日本国内在住でいつも日本語に囲まれて生活しているけど子どもには外国語を覚えてほしいとおもったら、たいていの場合英語(または国際結婚の場合は日本人ではない親の言語)を覚えてもらおうと頑張るもののように思います。
しかし、人によっては何をどうしたらいいのかはっきりとわからず、気がついたらもう子どもが大きくなってしまった…というパターンや、
と考えていたけど、いざ子どもが大きくなったら全然覚えてくれなくて困ったということもあります。
・なぜ大きくなった子どもは親の言語を覚えてくれなかったのか? ↓↓
私は韓国在住で子どもたちは韓国の現地校に通っているので、韓国語は私がやらなくても問題なく子どもたちは韓国語のネイティブに育っていきます。そのため日本語を覚えてもらうことに力を注いでいます。かなり早い時期からバイリンガル育児を始めたのと、日本語がネイティブである私とは日本語を使うことを徹底しているため、韓国人の親戚との集まりで韓国語が飛び交っていても私の顔を見たら自動的に日本語しかでないようになっています。
・バイリンガル育児っていつから始めたらいいの? ↓↓
そんな中、インターネットのニュースで興味深い記事を見つけました。今回は、このニュースのおおまかな内容とポイント、そして「言語の切り替え」という部分に焦点を当ててこのニュース記事を読んで考えたことやバイリンガル育児をしている親にできることについて書いてみたいと思います。
コードスイッチは自然にできる?バイリンガル育児をしている親にできる2つの事
それではまず、今回のきっかけとなったインターネットのニュース記事の紹介です。
★.概要
記事のタイトル:「英語学習を始めるのに「最適な年齢」はるのか… 研究結果は?」(←※2020年7月2日現在リンク切れ)
日付:2019年11月21日(木)YAHOO JAPAN!ニュース
書いた人:三幣真理(幼児英語教育研究家)
ざっくりした内容:
人間は赤ちゃんの頃に母語とそうでない言語を聞き分けるように脳が作られていくので、大人になってからでは英語が自然に身につくことはない。しかし幼児の時に得た英語の力は後から取り戻すことができる。そして7歳までに英語環境で生活するとネイティブレベルになれる。そして幼児のころ英語を学んでも子供に悪い影響はなく、子供は言語の切り替え方を自然に身につける。
個人的には「7歳」というのは、どうなのかな…?という気もします。理由は学者によって考え方が異なり、もっと高い年齢でも大丈夫だとする学者もいるからです。
・何歳までならネイティブレベルになれる? ↓↓
そして今回は、最初に書いたように「言語の切り替え」に焦点を当てるので部分的に引用しつつ、親にできることについても考えます。
言語の切り替えとは
ここで、もう一度「言語の切り替え」ということについて簡単にみてみます。言語の切り替えとは、例えば日本語と英語なら時と場合によって日本語を使ったり英語を使ったり自由に切り替えることができるという物です。
これは「コードスイッチ」や「コードスイッチング」と呼ばれているもので、以前このブログでもバイリンガルの子供のコードスイッチについて書いたことがあります。そしてコードスイッチがどうして起こるのかや、親としてできることを2つ書いています。
・バイリンガルの子どものコードスイッチについて ↓↓
さて自分のブログの話は参考記事をご覧いただくことにして、もう一度今回紹介しているインターネットのニュースの記事の話に戻りたいと思います。
バイリンガル育児とコードスイッチ
このニュース記事によると、子どもの言語の切り替えについては、次のように書いてあります。
バイリンガルとして育ち、今6歳の私の子どもも、外国人と話すときは英語、日本人の友達や父親・祖父母と話すときは日本語と、自然に使い分けができるようになっています。
バイリンガルにとって、英語と日本語は、食事のときにお箸とフォーク・ナイフを使い分けるのと同じです。ご飯はお箸、肉料理にはフォークとナイフというように、相手や環境に応じて、英語と日本語のどちらかを自然に選んでいるのです。
「英語学習を始めるのに「最適な年齢」はあるのか…研究結果は?」より
(↑※2020年7月2日現在リンク切れ)
この記事を書いた人自身のお子さんは、日英バイリンガルとして育てられています。そして、自分が誰と話しているのか、相手によって日本語と英語を切り替えて使い分けているとのことです。そして、食事の時にお箸とフォーク・ナイフを使い分けるように言語を自然に選んでいるというのはとてもおもしろいと思いました。
ニュース記事には書いてないのでわからないのですが、お子さんが話す相手の「外国人」や「日本人の友人や父親・祖父母」の中にバイリンガルの人はいないのかなぁ…と思いました。
…というのも、コードスイッチができるようになるためには、誰かと話す時に選ぶ言語を選ぶ「手がかり」になる物が必要になると思います。それは、例えば次のようなものです。
1.いつもその人とどんな言語で話しているか。
2.複数の人たちと話そうとする時は、その人たちが(今、)どんな言語を話しているか。
3.自分がどんな言語で話しかけられるか。
この記事の中の「外国人」がいつも英語を話す人たちで、「日本人の友人や父親・祖父母」がいつも日本語を話す人たちなら、子どもたちはそのような環境から少しずつ「自然に」言語を選べるようになるのではないかと思います。
そして、
と思いました。なぜなら海外育児をしていると現地の言葉と日本語を混ぜて使う人はたくさんいるからです。もちろん、いい事ではありませんが…。
バイリンガル育児をしている親にできること2つ
それでは私がふと思ったことも入れて、子どもが自然にコードスイッチができるようにするためにはどうしたらいいのでしょうか。そのために親ができることを考えてみたら次の2つだと思いました。
1.親や周りがバイリンガルでも1つの文に複数の言語を混ぜて使わない。
2.親や周りがバイリンガルでも、子どもに話しかける言語は1つに決めておく。
先ほどのように「自然に」言語を切り替えることができるとしても、やはりどこかで子どもは「手がかり」を探していると思います。そして、自分が「選んだ」言語が正しかったら、、
となり、それが習慣となり定着するため祖父母の顔を見たら自動的に日本語が出てくるようになるのではないかと思います。
まとめ
今回は、インターネットのニュース記事で見た内容の一部分に焦点を当てて少々突っ込んで考えてみてこのブログを書いてみました。子どもの頭の中は、覗きたくても覗けないので推測の域をでませんが…。
子どもが自然にコードスイッチができるようになるために、親や周りができることは次の2つです。
ポイント
1.親や周りがバイリンガルでも1つの文に複数の言語を混ぜて使わない。
2.親や周りがバイリンガルでも、子どもに話しかける言語は1つに決めておく。
一度混ぜ混ぜで使うと、楽だったりおもしろかったりするのでついやってしまうこともありますが、子どもが複数の言語がきちんと区別できるようになるためには、1つの文の中に複数の言語を混ぜることはやっぱり止めたほうがよさそうです。
バイリンガル育児は、親の意識や行動にかかっています。毎日の積み重ねが大切ですね。