こんにちは。まめちゃん(@mame_chang)です。韓国で2人の子どもたちを日韓バイリンガルにしようと毎日奮闘しています。
子どもって好奇心旺盛で、何かを教えたらすぐに覚えますがすぐに忘れることもあります。
・子どもの好奇心と記憶 ↓↓
そんな子どもに何かを教えると、やっぱりすぐ忘れるよりはずっと覚えていて欲しいものだと思います。教える内容は勉強だったり料理だったり遊びだったり......。
今回は子どもに何かを覚えて欲しい時や勉強を教える時に、そして自分が何かを学習する時にも使える「スパイラル学習法」のご紹介です。
スパイラル学習って何?子どもに平仮名を教えて感じた効果3つ!
それではまず「スパイラル学習法」の意味から見ていきましょう。これは「スパイラル式」とも呼ばれています。「スパイラル」と聞いて何を思い出すでしょうか。辞書を見ると下のように書いてあります。
渦巻きの、らせん(状)の、渦線の
Weblio「spiral」より
「スパイラル」と聞いてもわからない人でも、「渦巻き」や「らせん」と聞いたらビルの外などについている「らせん階段」を思い出す人もいるのではないかと思います。
そして「らせん階段」を上ったことがあったらわかると思いますが、渦を巻くようにぐるぐると周りながら少しずつ上に登って行きます。では、もう少しこのスパイラル学習について具体的に例を出しながらお話します。
スパイラル学習とは?
イメージは「らせん階段」のスパイラル学習。ちょっといらすとやさんのイラストをお借りすると下のようになります。
いらすとや「螺旋階段のイラスト」より
これはイメージなので階段ではなく、この「形」をイメージしながら以下をお読みください。
スパイラル学習とは、同じ教材、内容を使いながら何回も勉強する学習方法。そして少しずつ勉強する内容のレベルを難しくしていくやり方。勉強する人は、同じことを何回も勉強するので覚えるし少しずつ難しくなるので理解ができるし理解も深くなっていく。
これを図にすると下のようになります(私が作った図なので少々いびつですが…汗)。
こうやって復習をしながら毎日やっていくと、理解もできるし頭の中に定着していくというイメージです。それでは、次にさらに具体的にこの方法で私が自分の子どもに勉強を教えた話をしたいと思います。
子どもに勉強を教える時もスパイラル学習!
我が家では、下の子がもうすぐ小学生ということで、子どもに平仮名を教え始めました。上の子が小学校にあがる前も教えたのですが、上の子の時は学習教材を日本から海外受講していました(詳しい話は参考記事からどうぞ。)
・進研ゼミ関係の参考記事 ↓↓
しかし下の子については、
とある意味節約というかケチったというか
と私は考えました。確かになんとかなってはいますが…。下の子に平仮名を教えてみて、最終的に使った方法がこの「スパイラル学習」でした。さっきの上の図を具体的にすると下のようになります。
このやり方で、ほとんど毎日やりました。具体的な方法は以前書いたので重なってしまいますが、ちょっとだけ書くとだいたい下の通りです。
先に、歌で「あいうえお」を子どもが覚えてから、
1日目
あいうえお ←読めて書けるように。
2日目
あいうえお ←復習
かきくけこ ←新しい勉強
3日目
あいうえお ←復習
かきくけこ ←復習
さしすせそ ←新しい勉強
3日目
あいうえお ←復習
かきくけこ ←復習
さしすせそ ←復習
たちつてと ←新しい勉強
...といった具合に「ん」まで続きます。そして、「ん」が終わったら「がぎぐげご」「ぱぴぷぺぽ」「きゃきゅきょ」そして小さい「っ」などです。 色々ありますね。そしてそれが全部終わったらカタカナで同じことをします。
↑このやり方は、以前かいたことと重なるので、詳しくは↓参考記事からご覧ください。
・海外日本語育児で子どもに平仮名を ↓↓
うちの下の子の平仮名のスパイラルで
下の子の平仮名の勉強にこの「スパイラル学習」を使ってみたのには、理由があります。私は日本語教師の経験が長く、以前外国人で日本語を学ぶ人のためのスパイラル学習は意識したことがあったのですが、自分の子育てに使うことは全く考えていませんでした。しかし、
と思ったのには理由があります。それは、
1.上の子に比べて下の子は覚えることに時間がかかる。
2.覚えてもすぐに忘れる
3.集中力がないので歌や動画を使わないと頭に入らない。
などです。兄弟を比べるのはよくないことはわかっているのですが、同じ親のもとに生まれた子どもたちであっても、顔も違えば性格も違うように学習スタイルも違うんだなぁ、と感じています。下の子には下の子にあったスタイルやスピードで少しずつ積み重ねていったらいいのではないかと考えて実行中です。
なお、このスパイラル学習をやり始めて現在1ヶ月ほどです。そこで感じた効果は次のようなものです。
1.反復している部分はちゃんと覚えた!
2.まぎらわしい平仮名も少しずつ覚えてきた!
3.覚えた平仮名を使って単語を書かせてみたらほぼ書けた!
繰り返し、繰り返し勉強することによって、覚えることに時間がかかる下の子の頭の中にもようやく定着してきたようで、正直ホッとしています。
そして「は」「ほ」や「す」「む」といったまぎらわしい平仮名も、何度も繰り返すことで覚えてきました。間違えることがあっても、ちょっとヒントを出したらすぐに自分で正しくかけるようになりました。
平仮名は、覚えることが最終目的ではなく覚えた平仮名を「使うこと」が目的です。「使う」と言うと難しく聞こえるかもしれませんが、私達大人なら日常生活で普通にやっていることばかりです。例えば、
1.書いてあることを読んで理解する。
2.メモをする。
3.SNSなどでタイプして発信する。
3.は下の子にはまだ無理ですが、1.と2.はできます。自分で身の回りにある平仮名を読んでみて、それが正しく読めて親に褒められたら子どもはきっとうれしいと思います。それから、新しく覚えた平仮名を使って言葉が書けたら達成感を味わうことができて、それが次の勉強へのやる気につながると思います。
、
下の子が食事中に
「たらこって何?」またYouTubeで聞いたと思ったら
ふりかけのパッケージを自分で読んでいた
韓国に住んでるけど
日本の物が家の中にあってよかったと思った^_^ pic.twitter.com/iuyjVF3WoR
— バイリンガル育児@まめリンガル (@mame_chang) February 28, 2020
また、 新しく覚えた平仮名を使って単語を書いてみさせると、↓下のような新たな問題もでてきます。
、
下の子と平仮名の勉強今日は「がぎぐげご」を勉強
私「りんごって書いてみて」
と言ったら
「りご」と書いた
そこで
りんご
りごの発音の違いを実演
耳で発音の違いを聞いて文字でも違いを確認させる
発音の違いがわかるのは赤ちゃんの頃から日本語で私と会話してるから。
積み重ね...
— バイリンガル育児@まめリンガル (@mame_chang) March 3, 2020
そんな時は1つずつ説明したり発音したりしてみせて、覚えてもらうことにしました。ひとつずつ、丁寧にやらないとなぁ、と思いました。
まとめ
今回は「スパイラル学習」という学習の方法をご紹介しました。そして具体的な例として、私が下の子に平仮名を教えた話とその効果についても書きました。
結論は、
ということです。
最後にもう一度、「スパイラル学習とは?」と「平仮名を教える時に使ってみた効果」をまとめます。
ポイント
★スパイラル学習とは?
・スパイラル学習とは、同じ教材、内容を使いながら何回も勉強する学習方法。そして少しずつ勉強する内容のレベルを難しくしていくやり方。勉強する人は、同じことを何回も勉強するので覚えるし少しずつ難しくなるので理解ができるし理解も深くなっていく。
.
★スパイラル学習で下の子に平仮名を教えてみて感じた効果
1.反復している部分はちゃんと覚えた!
2.まぎらわしい平仮名も少しずつ覚えてきた!
3.覚えた平仮名を使って単語を書かせてみたらほぼ書けた!
なにかとダラダラしてしまいがちな親子の勉強。効果がある方法で少しずつ続けたいきたいものですね。