こんにちは。まめちゃん(@mame_chang)です。韓国で子どもたちを日韓バイリンガルに育て始めて10年以上が経ちました。
さて、うちの子どもたちは私のお腹の中にいた頃からずっと日本語で話しかけていて、この世に生まれてきてからも同じように日本語で話しかけています。
知らない言葉は教えて、間違った言葉は訂正し覚えてもらう...ということをずっと繰り返しています。
一方、読み書きは子どものやる気なども尊重しつつ日本の通信教材を海外受講してた時期もあったし、ドリルやプリントなどの教材を使ったこともありました。
そして、上の子が中学校に入り、こんなことを考えました。
・日本語はある程度できるようになってるけど、これでいいのかな?
・もう中学生だし、今後は本人に任せるべき?
・今まで教えてきたことはちゃんと覚えていて使えるようになってる?
などです。今回は子どもが、
と思ってきたら、ちょっと振り返ってみてチェックしてみたい項目、そして親がそれに対してできることについて書いてみたいと思います。
子どもがバイリンガルになった!と思ったらチェックする6つ、親にできる4つ
最初、
「子どもがバイリンガルになってきたなぁ。」
と書きましたが、実はこれはとてもふわっとした感覚です。言語の力には「読む」「聞く」「話す」「書く」の4つあります(後は文法)。しかし、
どの力をもってバイリンガルとするか......?
という部分が曖昧で、これは家庭ごとに立てた目標が達成できていたらよし、というのが実情のように思います。
私の場合、そもそもバイリンガル育児を始めたきっかけが、
海外で生まれ育っても子どもが思春期になった時に私ときちんと日本語でコミュニケーションが取れるようになっていてほしい。
というものでした。そして上の子が思春期の今、上の子は日本語よりも韓国語の方が強いにも関わらず、韓国語がネイティブではなく日本語がネイティブの私のところに来て色々と話したがります。
ちなみに、先ほどの言語の4つ力について言えばうちの子はバランスが悪いです。しかし会話にしてもスマホのSNSを使ったやり取りにしてもコミュケーションという面で、ほぼ問題なしです。
バイリンガルになった!と思うのはどんな時?
うちの上の子は先ほどのように、
思春期になっても私ときちんと日本語でコミュケーションが取れる。
と私が思った瞬間が、子どもがバイリンガルになったかなと思った時でした。当時に書いた記事↓↓は、「参考記事」からご覧いただけます。
・バイリンガル児の思春期について ↓↓
では、このブログを読んでいる方はいかがでしょうか。
例えば次のような時かも知れません。
・子どもが日本語で周りの日本人と問題なくコミュケーションができるようになったと思った時。
・両方の言語がわからない人のために子どもが通訳してあげた時。
・日本語の会話だけでなく読み書きもできるようになりJLPTのような資格をとった時(JLPTについては参考記事へ)。
・JLPTについて ↓↓
いずれにしても、
と思う瞬間は、バイリンガル育児を頑張ってきた親には嬉しいと思います。こんな瞬間は本当に嬉しいですが、この辺でチェックすべきポイントについてお話ししたいと思います。
チェックすべき6つ
では、チェックすべき項目6つですが、家庭によってバイリンガル育児の目標は違うし、子どもの年齢によってチェックしにくい(できない)ものもあります。チェックしにくいもの(できないもの)は参考程度にお読みください。
1.以前、子どもが間違えて使っていて訂正した言葉は正しく使っているか。
2.間違いがそのままになってないか(なぜこれが重要かは↓↓参考記事へ)。
3.現地語を混ぜて日本語を使ってないか。
4.勉強以外で日本語を使う時はどんな風に使っているか(お手紙?SNS?親子の会話?など)。
5.使う言葉にバラエティはあるか?他の言い方、表現もあるのに同じ言葉ばかり使ってないか。
6.日本語を身につけることばかりに重きを置いてないか。日本語を使ってるけど薄っぺらい内容ではなく、例えば自分の考えなどをちちんと表現することができているか。
・子どもの日本語の間違いを放置すると...? ↓↓
ちなみに、子どもの年齢があがってくると6.がとても重要になってきます。なぜならこのブログでも何度か書いているように、言語はコミュニケーションの手段であるので、言語(道具)ばかり身につけていても話す内容がなかったらその言語(道具)を十分に活かすこともできないからです。
では、なぜこれらを、チェックすべきなのでしょうか。それは、バイリンガルになること、そして身につけた言語を維持・向上していくことは、たとえて言えば料理を習うようなものだからです。つまり......
・(料理)レシピを知る。
・(言語)日本語を習う(親と話しながら覚える)
↓
・(料理)実際に作ってみる。
・(言語)その言語を使ってみる。
↓
・(料理)味がイマイチなら改善、わからなかったら調べたり理由を誰かに聞く。
・(言語)間違えたら訂正、わからなかったら親や周りに聞く。
↓
・(料理)しばらくその料理を作らないと作り方を忘れる。
・(言語)しばらくその言語を使わないと忘れる。
↓
・(料理)検索したり誰かに聞いたりして作り方を思い出してまた作る。
・(言語)辞書が引けるなら引いたり親や周りに聞いたりして思い出してまた使う。
こうやって見てみると、1回覚えてつかえるようになったらそれで終わりじゃなくて、メンテナンス(維持)が必要だと言えそうです。
親にできる4つのこと
ではこれらについて、親ができこととは何でしょうか。それは次の4つではないかと思います。
1.常に日本語を使うことを意識する。
2.ある程度、成長した子どもの場合は日本語を使い自分の考えなどが表現できているかを見る。
3.間違いが放置されていたらためらわずに訂正する。
4.現地では言えても日本語では言えないことを地道に根気強く教えていく。
これらを親が実践するには、常に子どもと日本語でコミュケーションをとり、その中で子どもがどのように日本語を使っているかを把握する必要があります。
子どもが自分のスマホを持ち始めると把握が難しいこともあります。しかし親と頻繁にコミュケーションを取っていれば、会話の端々に子どもがやっていることが見えてきます。
やはり親は常にアンテナを広げておくのがポイントだと思います。
まとめ
今回は、子どもがバイリンガルになってきたなぁと思ったらチェックしてみるポイントについて6つ書きました。
そして親がそれに対してできる4つのことについても書きました。それらは次の通りです。
ポイント
★.子どもがバイリンガルになったかなぁと思ったらチェックすること6つ。
1.以前、子どもが間違えて使っていて訂正した言葉は正しく使っているか。
2.間違いがそのままになってないか。
3.現地語を混ぜて日本語を使ってないか。
4.勉強以外で日本語を使う時はどんな風に使っているか(お手紙?SNS?親子の会話?など)。
5.使う言葉にバラエティはあるか?他の言い方、表現もあるのに同じ言葉ばかり使ってないか。
6.日本語を身につけることばかりに重きを置いてないか。日本語を使ってるけど薄っぺらい内容ではなく、例えば自分の考えなどをちちんと表現することができているか。
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★.親にできる4つのこと。
1.常に日本語を使うことを意識する。
2.ある程度、成長した子どもの場合は日本語を使い自分の考えなどが表現できているかを見る。
3.間違いが放置されていたらためらわずに訂正する。
4.現地では言えても日本語では言えないことを地道に根気強く教えていく。
パッと見、終わりがないように見えるバイリンガル育児。果てしない気もしますが、途中のチェックポイントも忘れずに!
・バイリンガル育児はいつまで続くの?という方へ ↓↓