バイリンガル育児

海外日本語育児で漢字の勉強が辛くなったら?教材選びのポイントも解説

 

こんにちは! 韓国で2人の子どもたちを日韓バイリンガルにしようと毎日努力中のまめちゃん(@mame_chang)です。

 

うちの子をバイリンガルに!

 

と決めたら、まずは子どもが小さいうちから日本語で話かけて、幼稚園に入って年中か年長ぐらいなななったら運筆を始めて、そしてひらがな、カタカナ...と進む方が多いと思います。

 

もし日本人学校があれば小学校から行かせたり、または現地校に通ってるけど週末は日本語補習授業校に通ったり、日本人学校も補習授業校もないので日本語教室や日本語自助グループに通わせるなど、方法はいくつかあります。

 

しかし、小学校3年生か4年生ぐらいになると、だんだん日本語の勉強が辛くなってきます。理由はさまざまですが、そのうちの1つに漢字があります。

 

漢字を覚えるのが追いつかなくなってきて、教材に書いてあることが読めなくなり、読めないと内容が理解できず辛くなっていくのです。

 

今回は、このような海外日本語育児の大きな壁とも言える「漢字」について、いくつか例を挙げながら親が知っておきたいポイントと教材選びのポイントについてお話したいと思います。





海外日本語育児で漢字の勉強が辛くなったら?教材選びのポイントも解説

このブログをお読みの方は、外国語の勉強が好きでしょうか。または苦手でしょうか。または、勉強自体が好きでしょうか。

 

勉強のやり方もいろいあって、ひたすら本を読んで書くのが好きな人もいれば、文法書をみて勉強するのが好きな人、ドラマなどを見るのが好きな人もいます。

 

海外で育つ子どもで現地校に通っている子どもたちは、日本語で親と会話していても読み書きは教材を使うことが多いです。その方が体系的だと考える人が、きっと多いからではないかと思います。

 

今回は漢字の話なので、海外で育つ子どもたちは具体的にどうやって漢字を学んでいるかいくつか例を挙げたいと思います。

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あんな例、こんな例

では早速、簡単に例をいくつか紹介します。

★.Aちゃんの場合
現地校に通っている。週末は補習授業校で勉強。漢字が辛くなってきたが、電車が好きで電車に関連するドリルや日本の電車の駅の名前で漢字を覚えた。

 

★.Bちゃんの場合
インターナショナルスクールなの通っている。幼少の頃、少し日本に住んでいた。日本の漢字能力検定試験を受けて合格したのがきっかけで、もっと上の級を目指したくなり漢字の勉強に励むようになった。

 

★.Cちゃんの場合
現地校に通っている。特に通信教育などはやっていない。日本の市販の漢字ドリルを持っているが時々やる程度。滞在国にも漢字があり漢字の授業を受けている。易しい漢字は日本語と同じものもあるため、滞在国の漢字を先に覚えて日本語の漢字もついでに覚えているという感じ。

 

★.Dちゃんの場合
現地校に通っている。日本の「進研ゼミ」の海外受講をしていた。漢字は小学校2年生まではなんとかなったが、3年生になったら読めない漢字が増えて挫折。進研ゼミも辞めてしまった。

 

この中で、辞めてしまったのはDちゃんです。Dちゃんのお母さんによると漢字が辛くなってきた時に

 

もっとがんばらないと!

 

と考えて同じ教材で勉強を続けた(続けさせた?)そうです。

 

その他のAちゃんは好きな電車に関連させて、Bちゃんは漢字検定試験がきっかけ、Cちゃんは滞在国の漢字関連させて覚えています。他にも方法はありますが、それぞれきっかけや好みがあるのがわかります。

 

では次に親にできることは何があるのでしょうか。



漢字学習について親にできること

先ほどの例は全てではありませんが、学ぶべき点があります。それは繰り返しになりますが、試験や好みが漢字の学習に対する興味を繋いでいます。

では、Dちゃんはさらに勉強したのに、どうして辞めてしまったのでしょうか。

 

おそらく、

 

「さらに勉強したのに

 

ではなく

 

「さらに勉強したから

 

辛くなって辞めてしまったのだと考えられます。

 

どういうことかと言うと、漢字の勉強が辛くなった時に、さらに勉強させるのではなく、A〜Cちゃんたちのような「方向転換」が必要だったのではないかと思います。

 

つまり「漢字が辛くなって来たな〜」という様子が見られたら親は次のポイントをつかむ必要があります。

・子供の興味と関心は何かを考えてそれに関連するドリルが使えそうなら使う。
・学年に関係ない日本の通信教育などを利用することを検討する。

 

そもそも、海外で育つ子どもの日本語は「国語」でも「日本語」でもない、「継承語」と呼ばれています。そして海外で育つ子どもの日本語力は、日本の学年と同じではないこともあります。

 

ドリル、歌、漢字圏なら滞在国の漢字に関連させて覚えるのもひとつの方法です。私が住む韓国では日常的に漢字は使わないのですが、小学校などでは放課後に別料金を払って受けるの漢字の授業があることがあります。

 

韓国の子どもたちがどうやって漢字を覚えるかは、また別の機会に書きたいと思います。

 

子どもが漢字の授業が辛くなって来た時のためにアンテナを広げて、選択肢を用意しておきたいですね。



「うちの子に合うかも?」の具体例

では、アンテナを広げて集めておく選択肢とは、具体的にどんなものがあるのでしょう。ここでは例としていくつか挙げてみます。

・子どもの興味からドリルに誘導できそうな場合
・歌が好きな子どもの場合
・検定試験合格などでやる気がアップする子どもの場合

 

では1つずつもうちょっと具体的に見ていきます。

 

★.子どもの興味からドリルに誘導できそうな場合
「子ども」といっても男女、年齢、興味の対象などさまざまです。キャラクターや子どもの興味からドリルに持って行けそうなら次の過去記事を参考にしてみてください。

 

●危険動物や鉄道が好きなら ↓↓

 

●「うんこ」より「おなら」だ!という子どもはこれ ↓↓

 

●女の子に大人気なキラキラドリル! ↓↓

 

★.歌が好きな子どもの場合
漢字を覚える歌というのがYouTubeにいくつかあるので、好きなメロディのものを選んだら良さそうです。学年ごとに分けられていることも多いですが、あくまでも自分の子どもの実力に合わせたらいいと思います。

 

例えば...ということで、YouTubeの漢字の歌の動画を1つだけ貼っておきます。↓

 

★.検定試験合格などでやる気がアップする子どもの場合

海外にいても受けられる日本の試験があります。テストで高得点を取ったり合格したらテンションが上がる子どもには試しに低いレベルから受けてみてもいうと思いますので過去記事を見てみてください。

 

●資格試験(JLPT)について ↓↓

 

●漢字の検定試験について ↓↓





まとめ

今回は海外日本語で、子どもがだんだん漢字の勉強がつらくなってきた時にどうしたらいいか...?ということを、過去記事などの紹介と共に教材選びのポイントも一緒にお伝えしました。今回の話のポイントは、次の通りです。

 

1.漢字の勉強が辛くなってくる原因はいくつかあり、勉強が追いつかないと辛くなってくる。
2.漢字の勉強が辛くなってきたら子どもの実力と興味に合わせて方向転換をする。
3.海外で子どもたちが学ぶのは「国語」でも「日本語」でもなく「継承語」であるということを親は理解しておく。
4.教材は日本の学年ごとではなく学年の垣根をとっばらったものを使うと親子で負担が軽減できる可能性がある。

 

焦りは禁物ですね。全ては我が子のために...。

 




  • この記事を書いた人

まめちゃん

韓国で2人の子供達をバイリンガルに育てています。大学院生の頃は第二言語習得を研究していました。日本語教師の経験が約20年。子供達のバイリンガル育児や国際結婚、バイリンガル育児について第二言語習得や日本語教師的な視点からブログを書いています。 時々韓国の義実家に関する泣き笑いネタもあります^^;

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